- —まずはこの「ナイキ エア ソックレーサー ウルトラフライニット」の印象をお聞かせいただけますか?
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藤原:第一印象としては、現代のスリッポンというか、ちょっとリハビリシューズっぽいともと思った(笑)。それはともかく、この手のスニーカーは、夏にショートパンツにあわせて履きたい感じですね。ソックスは履かずに、裸足で。
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梶原:同感です。夏になると、こういうボリューム感のすくないスニーカーが履きたくなります。
ナイキ エア ソックレーサー ウルトラフライニット 各¥13,000+TAX
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藤原:梶原さんも夏はよくショートパンツにこの手のスニーカーをあわせている印象があります。
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梶原:そうですね。スニーカーってやっぱりショートパンツにあわせたくなりますね。
発売当時、ファッション業界で局地的に流行っていた。
- —ちなみにおふたりは、このモデルの元になった「ソックレーサー」は履いたことがありますか?
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藤原:発売された当時、僕は履いてなかったです。梶原さんはどうですか?
「ナイキ ソックレーサー」のオリジナルの復刻版(個人私物)
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梶原:このモデルが出たのは僕が22、3歳くらいのときで、「ビームス」にアルバイトとして入ったばかりの頃でしたが、先輩方はみんなこれ履いていましたよ。ファッション業界で局地的に流行っていたと思います。
- —最初に見た時、どんな印象でした?
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梶原:カモノハシのくちばしっぽいな、と(笑)。
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藤原:たしかにカモノハシっぽいですね。
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梶原:でもそれがかっこよかったです。シュッとしたシャープなフォルムで。
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藤原:僕は、発売当時は履かなかったけど、数年前、海か川に行くときに履きました。
- —海や川と言えば、「ソックレーサー」の前に「アクアソック」というマリンシューズもありました。
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左は「アクアソック」、右は「アクアソック TOO3」のオリジナル(ともに個人私物)
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梶原:懐かしいですね。
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藤原:懐かしい。でも、僕は当時、スケートボードばかりしていたから、「ダンク」とか「コートフォース」といったバッシュばかり履いていました。「ソックレーサー」や「アクアソック」といったソック系のシューズでは、スケートボードはできませんから。
近年人気の「ソックダート」との共通項。
- —あと、〈ナイキ〉のソック系と言えば「ソックダート」もありますね。ヒロシさんがフックアップして以来、ここ数年盛り上がりを見せています。
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「ナイキ ソックダート」のオリジナル(個人私物)
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藤原:「ソックダート」はもともとHTMのひとつとして開発されたものでしたが、企画が途中で断ち切れてドロップしたのかと思っていました。
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梶原:そうですね。それがひょんなことから、日本国内では「ビームス」で限定販売することになって、そのプロモーションを僕が担当することになって。
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藤原:デザイン的には「ソックレーサー」はオーガニックな雰囲気だけど、「ソックダート」は当時の〈ナイキ〉らしいフューチャリスティックな感じがするかな。
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梶原:たしかに、それまでの〈ナイキ〉とはまったく違う文脈から出てきた印象があります。いずれにせよ、伸縮性のあるアッパーで、シューレースがなくて、ストラップでホールドするという意味では、「ソックレーサー」も「ソックダート」も共通するところがありますね。
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藤原:ところで、この新しい「ソックレーサー」って、履き心地はどうなんだろう? ちょっと履いてみていいですか?
- —どうぞどうぞ。
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藤原:……うん、すごく履きやすいです。軽いし、足入れもいい。
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梶原:アッパーがフライニットだからフィット感も心地いい。
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藤原:やっぱり、リハビリにも良さそう(笑)。
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梶原:最初にも言いましたが、個人的には夏にこれをショートパンツにあわせて履くのが楽しみです。
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藤原:そうですね。ただ、たしかにこれ、見た目も履き心地もなかなかいいと思うんだけど、僕はちょっと天邪鬼なところがあるから……。あえてしばらく寝かせて、来年履こうかな(笑)。