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藤原ヒロシと梶原由景、ナイキ ソックレーサーを語る。

NIKE SOCK RACER

藤原ヒロシと梶原由景、ナイキ ソックレーサーを語る。

1986年、2本のストラップを採用したユニークなランニングシューズとして誕生した「ナイキ ソックレーサー」。ルックスは奇抜でありながら、着用したランナーが同年のボストンマラソンで優勝したことでその優れた機能性を証明し、当時の陸上界の話題をさらいました。それから30年以上の時を経て、現代のライフスタイルにあわせたアップデート版「ナイキ エア ソックレーサー ウルトラフライニット」が登場。このモデルは、業界きってのスニーカー好きとして知られる藤原ヒロシさんと梶原由景さんの目にどう映ったのか? 派生系としてこれまで展開されてきた〈ナイキ〉のソック系スニーカーを振り返りつつ、その魅力について語ってもらいました。

  • Photo_Kengo Shimizu
  • Text_Issey Enomoto
  • Edit_Hiroshi Yamamoto
  • Special Thanks_Katsushige Kamamoto(SKIT)
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左:藤原ヒロシ / フラグメントデザイン主宰

1964年生まれ。音楽プロデューサー。〈ナイキ〉と「HTM」ほかさまざまなプロジェクトにおいて協業を行っている。また、同社のマーク・パーカーCEOとは公私にわたって親交がある。

右:梶原由景 / LOWERCASE代表
1965年生まれ。「ビームス」を経て独立し、クリエイティブディレクターとして活躍。2015年11月、藤原ヒロシとコンテンツサイト「Ring of Colour」を立ち上げたほか、近年はアパレル関連企業の新規事業のコンサルティングに携わる。

ショートパンツにあわせたくなる靴。

—まずはこの「ナイキ エア ソックレーサー ウルトラフライニット」の印象をお聞かせいただけますか?

藤原:第一印象としては、現代のスリッポンというか、ちょっとリハビリシューズっぽいともと思った(笑)。それはともかく、この手のスニーカーは、夏にショートパンツにあわせて履きたい感じですね。ソックスは履かずに、裸足で。

梶原:同感です。夏になると、こういうボリューム感のすくないスニーカーが履きたくなります。

ナイキ エア ソックレーサー ウルトラフライニット 各¥13,000+TAX

藤原:梶原さんも夏はよくショートパンツにこの手のスニーカーをあわせている印象があります。

梶原:そうですね。スニーカーってやっぱりショートパンツにあわせたくなりますね。

発売当時、ファッション業界で局地的に流行っていた。

—ちなみにおふたりは、このモデルの元になった「ソックレーサー」は履いたことがありますか?

藤原:発売された当時、僕は履いてなかったです。梶原さんはどうですか?

「ナイキ ソックレーサー」のオリジナルの復刻版(個人私物)

梶原:このモデルが出たのは僕が22、3歳くらいのときで、「ビームス」にアルバイトとして入ったばかりの頃でしたが、先輩方はみんなこれ履いていましたよ。ファッション業界で局地的に流行っていたと思います。

—最初に見た時、どんな印象でした?

梶原:カモノハシのくちばしっぽいな、と(笑)。

藤原:たしかにカモノハシっぽいですね。

梶原:でもそれがかっこよかったです。シュッとしたシャープなフォルムで。

藤原:僕は、発売当時は履かなかったけど、数年前、海か川に行くときに履きました。

—海や川と言えば、「ソックレーサー」の前に「アクアソック」というマリンシューズもありました。

左は「アクアソック」、右は「アクアソック TOO3」のオリジナル(ともに個人私物)

梶原:懐かしいですね。

藤原:懐かしい。でも、僕は当時、スケートボードばかりしていたから、「ダンク」とか「コートフォース」といったバッシュばかり履いていました。「ソックレーサー」や「アクアソック」といったソック系のシューズでは、スケートボードはできませんから。

近年人気の「ソックダート」との共通項。

—あと、〈ナイキ〉のソック系と言えば「ソックダート」もありますね。ヒロシさんがフックアップして以来、ここ数年盛り上がりを見せています。

「ナイキ ソックダート」のオリジナル(個人私物)

藤原:「ソックダート」はもともとHTMのひとつとして開発されたものでしたが、企画が途中で断ち切れてドロップしたのかと思っていました。

梶原:そうですね。それがひょんなことから、日本国内では「ビームス」で限定販売することになって、そのプロモーションを僕が担当することになって。

藤原:デザイン的には「ソックレーサー」はオーガニックな雰囲気だけど、「ソックダート」は当時の〈ナイキ〉らしいフューチャリスティックな感じがするかな。

梶原:たしかに、それまでの〈ナイキ〉とはまったく違う文脈から出てきた印象があります。いずれにせよ、伸縮性のあるアッパーで、シューレースがなくて、ストラップでホールドするという意味では、「ソックレーサー」も「ソックダート」も共通するところがありますね。

新しい「ソックレーサー」の履き心地やいかに?

藤原:ところで、この新しい「ソックレーサー」って、履き心地はどうなんだろう? ちょっと履いてみていいですか?

—どうぞどうぞ。

藤原:……うん、すごく履きやすいです。軽いし、足入れもいい。

梶原:アッパーがフライニットだからフィット感も心地いい。

藤原:やっぱり、リハビリにも良さそう(笑)。

梶原:最初にも言いましたが、個人的には夏にこれをショートパンツにあわせて履くのが楽しみです。

藤原:そうですね。ただ、たしかにこれ、見た目も履き心地もなかなかいいと思うんだけど、僕はちょっと天邪鬼なところがあるから……。あえてしばらく寝かせて、来年履こうかな(笑)。

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