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『続・日々の100』刊行記念。松浦弥太郎の愛用品について、改めて。

2011.12.16

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フイナムの連載企画「目利きが選んだ10のお気に入り。」の特別編として、松浦弥太郎氏に「机周りのもの」をテーマに、10の愛用品を選んで頂きました。

No.1 飛騨産業のウインザーチェア
堅い椅子は身体にいいと思うんです。
椅子はウインザーチェアが一番好きなんです。何時間座っていても、お尻も腰も痛くならないし。30~40年前のヴィンテージのウインザーチェアはそのうち人気が出ると思いますね。デザイナーチェアとかをある程度知った上で、ここに辿り着くというか。仕事用としては〈ハーマンミラー〉の椅子などもあるかと思うんですが、僕は座っていると身体が退化しちゃうような気がしますね。やっぱりこういう堅い椅子じゃないと、逆に身体が悪くなるというか。筋肉が衰えるような気がします。
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No.2 宮本泰山堂の矢羽そば猪口
これで一日に何十杯もお茶を飲みます。
仕事場では、1日に何十杯もお茶を飲むんです。〈宮本泰山堂〉の矢羽っていう柄の入った、そば猪口、これが一番お気に入りですね。そば猪口ってアンティークとか、古いモノもあるんですが、基本的には「今の」ものが好きなんですよね。できれば。今の時代に生きているので、今生きている人が作ったものの方がいいんですよね。ちなみにコーヒーと紅茶は外で飲みます。その方が美味しいものが多いんですよ。「COW BOOKS」のコーヒーも、本屋だからたいしたことないって思われるのがイヤで、コーヒーマシーン界のロールスロイスと言われてるものを使っています。
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No.3 広辞苑
少し苦労して調べた方が自分の中に残るんです。
文章や手紙を書くときとかに、言葉を調べたりするのに使っています。インターネットだったり、電子手帳なんかを使えば早いのかもしれないんですけど、探すプロセスだったり、目的の欄の前後にある言葉が面白いなとか、そうしたことを大切にしています。少し苦労して言葉を探した方が、漢字を忘れないし、自分の中に残るんですよね。一つ一つにきちんと納得したいんですよね、僕は。買い物をするのも、結局納得がしたいからなんです。
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No.4 FUJICHROMEの4×ルーペ
4倍というのが好きなんです。
仕事の必需品としてはルーペも。ネガを見たり、プリントを見たり、まぁみんな使っているかと思いますが。僕は〈フジクローム〉の4倍というのが一番好きですね。ちなみに『暮らしの手帖』は、ほぼフィルムですね。それは方針とかそういうのではなく、たまたまいいなと思うカメラマンが、みんなフィルムでやっているだけなんです。
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No.5 歳時記
僕の唯一の情報ソースですね。
歳時記とは、ようするに俳句のネタ帳なんです。僕らのように雑誌を作っていると、季節性をどこかしらで意識しなくてはいけないので。僕の唯一の情報ソースといっていいものですね。インターネットですか? 自分から情報サイトにアクセスしたり、ブックマークしたりということは全くないですね。どこそこのコーヒーが美味しいみたいな情報も、他人が発信しているものには興味がないですね。自分で行って、そして確かめたいんです。そうしないと、物語がなくなっていってしまいますよね。情報というのは、自分の経験でしかないと思っているので。
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