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We are Good Neighbors. 相場正一郎×濱田大介 ローカリズムの理想を追い求める代々木公園エリアのキーマンたち。

2014.06.12

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「地元の人たちと色々なことをやっていきたいんです(相場)」

-「LIFE」で働いていた方は、今までに何人ぐらい独立されたんですか?

相場: 7人ぐらいですかね。コックとして同じ会社に長く勤めているような方もいるんですけど、やっぱりうちみたいなお店に来る子は、だいたい独立志望ですね。僕もそのへんの確認は最初にします。

-濱田さんのところはいかがですか?

相場: そろそろ"リトルナップジュニア"が出てきてもいい頃ですよね?。

濱田: そうだといいんですけどね。。でも、「LIFE」で働いてる人がすごいなって思うのは、相場さんが言うように独立心をきちんと持ってるし、学んできたことを形にしたいっていう熱い思いを持ってる子が多いんですよね。みんなうちのお店に相談しにきてくれるんで、よく知ってるんです。だから、そういう風に思ってくれるようになるスタッフとの接し方はすごく勉強になりますね。休みの日でも一緒にサーフィン行ったりしてるんですよね? 僕なんかたまに誘ったら「いやー」みたいな感じでかわされたりしますからね(笑)。

相場: いやいや、そんなことないでしょ(笑)。仲いいじゃないですか。

濱田: 「LIFE」は労働時間長いし、しかもランチとディナーの間のアイドルタイムに、公園に一緒に走りに行くっていう話を聞いたときにびっくりして。どんだけ「LIFE」好きなんだよっていう(笑)。

相場: いやいや、あれは俺が走ってるからとかではなくて、みんなそれぞれ走ってた子だったりするんですけどね。

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濱田: いやー、でもかっこいいなぁって。そういう信頼関係ができた上で、料理というベースがあり、表現したいライフスタイルがあって。まさに「LIFE(生活)」をともにして身につけてきたことを、クリエイティブにお店に表現していくっていうことをきちんと意識してるんだなぁって。みんないい顔してるんですよ。

相場: でも、濱田さんも、お店をやるっていうこと自体は随分長くやってますよね?

濱田: まぁそうですね。一緒に共有していくことも多いので、コーヒー以外に好きなものがある人を採用するようにはしてますね。自分はこれが好きなんだ!っていうものがある人というか。

-今、濱田さんはスタッフ何人いるんですか?

濱田: アルバイトをいれて、7人ですね。

相場: 僕から言わせると、コーヒーで7人ってほんとすごいですよ。なかなかできない。

濱田: 実質3店舗あるので、お店には1人から1.5人なんですよね。労働時間も長いし、けっこう肉体労働でもあるので、まぁ大変なんですよ。ただ、どれだけ忙しくても1人で回せないとダメですね。そのわーっと忙しいときを乗り越えたときに見えるものがあるっていうか。自分で工夫するようになるし。食らいついてくれないと困る。なぜだかウチは女の子が多いですね。

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相場: 男の子の応募来ないですか?

濱田: いや、来るには来るんだけど、うーん、っていう。こないだようやく一人24歳の男の子入りましたけどね。僕的には俄然男の子が欲しいんですが(笑)。

相場: ウチは男の子多いですね。重い物持ったりすることも多いですし。

濱田: コーヒー屋も1日300杯出すとなると、なかなか大変ですよ。

相場: 確かにそうですね。

-今回のようなイベントをやることで、"街起こし"ではないですけど、自分の地元を盛り上げたいという意識はあるんですか?

相場: もちろんありますね。今回まさにそれを試みてるという感じです。ただ、1年目はベースとなるものを築かないといけないので、まず「life sunday morning market」を盛り上げて、このエリアの人に浸透させる。だから今は第三日曜日の朝にイベントを一緒にやってくれる人を募っていきたいんです。まずは共通のDMを置くぐらいから始めて、それが3年後ぐらいには色々な形に広がっていればいいいなぁって思ってます。

-なるほど。

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相場: だから、濱田さんみたいに近所の人と何かをやるっていうのは、個人的には意義深いんです。初回、二回目のときには、近隣ではないところから省三さんと堀内さんに来ていただきましたが、お二人は独自のスタンスで地域との関係性を気づいてきた先輩だなという思いがあったので。省三さんは、まさに黒磯を盛り上げようという意識の元にお店をやられている方です。堀内さんはそれとは少し違うんですが、でももう20年鎌倉でお店をやっていますしね。

濱田: ですね。もうなくてはならないお店ですよね。

相場: だから、本来であれば地元の人たちと色々一緒にやっていけたらいいいなと思うんですが、まずはサンプルがないと始まらないので、今少しづつ仲間を増やそうとしているところです。

-今後のイベントの方向性は決まってるんですか?

相場: まだそこまできちんとは決まってないですが、青山の「ファーマーズ マーケット(Farmer's Market )」の方たちが、ここで出してくれるかもしれません。ベースにモーニング=朝食を出すということがあって、それにひとつふたつ要素が加わるといいなと思っているんです。

-その組み合わせに無理がなくて、とてもいいなと思いました。

相場: 福岡で「カフェ ウィーク(CAFE WEEK)」っていうイベントをやった人がいるんです。2週間の期間中にそれぞれのカフェが色々なイベントをやるっていう。そのへんにも少し影響を受けてるかもしれません。「ソネス(sones)」とか「トレネ(trene)」っていう、良い感じのカフェがあるんですよ。

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濱田: こないだ広島でも、そういうイベントがありましたよね。広島出身の谷尻誠くんたちがやってました。

-なるほど。全国規模でそうした動きがあるわけですね。それではそろそろ最後の質問になります。これは個人的に気になっていることなんですが、最近よく見かけるファッションとして取り上げられる"ライフスタイル"についてはどのように思われますか?

濱田: うーん、僕はなんでもそうなんですが、友達が作ったものを着たり、食べたりすることが多いんです。なるべく顔が見える仲での関係性というのがいいなって。だから、流行とかはあまり関係なくて、自分がいいなと思うものを身につける、口に入れる。それでいいかなと思うんです。なので、最近のやや押しつけがましいライフスタイル提案みたいなものには、少しげんなりしています。

相場: まぁ、何でもかんでもHow Toみたいになってるのが多いかもしれませんね。僕もいわゆる"ライフスタイル的"な企画でよく取り上げていただくんですが、例えば自分の家を取材してもらうと、部屋にすごく生活感があることに驚かれる方が多いんです。見た目をかっこよくするためだけに家具や道具を配置しているわけではないので、当然生活感はあるんですよ。つまり、そういうことを自然にやってる人があまりいないから、お話をよくいただくんじゃないかなって思います。でもHow Toみたいなことが全部悪いわけではないと思いますけどね。それがファッションだとも思いますし。

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-これはある方が仰っていたんですが、「ライフスタイルとはなにか?それはリアリティだ」と。自分にとってリアルなことを積み重ねていくことで、"ライフスタイル"になっていくんだと。自分もそれはその通りだと思いました。なので、フイナムとしても流行っているからということではなくて、本当にいいなと思えばやるし、そうでなければやらない。そういう当たり前のことを大事にしていきたいなと思っているんです。

濱田: そうですね。一時期流行ったものがしばらくするともう古い、という感じでさらっと流すことはやめてほしいなと。ある程度じっくり育てたり、積み重ねたりすることでようやくカルチャーになるわけで。育てる、育むっていうことを大切にしたいと思うんです。

-はい。色々なことをきちんと自分の目で見て判断して、決めていきたいなと思います。今日はお二人ともどうもありがとうございました! ひとまず6月15日のイベントには自分もお邪魔させていただきます!

ife sunday morning market
日程:直近は6月15日(日)(4.5.6.9.10.11月の第3日曜日に開催)
時間:AM8:30~
場所:LIFE son
住所:東京都渋谷区代々木4-5-13
電話:03-6276-1115

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