ヒップなファッション、カルチャー、ライフスタイルWEBマガジン|HOUYHNHNM(フイナム)

HOUYHNHNM

MAGAZINE for the Hip.

NEWS -

VACANTでトークショーが明日開催。老い、物語、記憶とアーティストとの関係性とは?

  • Tweet
  • Hatebu
  • Google+
  • LINE

vacant

ミヤギフトシを知っていますか?

「あいちトリエンナーレ2016」や森美術館で行われた現代アート展「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」などにも出品している現代アーティストです。かつてアメリカ滞在時には、ニューヨークのアートブック&ジン専門店「Printed Matter, Inc」にも勤務していたのだとか。

映像や写真を駆使したミヤギ氏の作品からは、なぜか物語性が感じられ、鑑賞者はその前でつい足を止めてその物語に思いを馳せてしまうのです。それはなんだかインスタグラム上のインスタントな写真から一歩先を行っている…そんな気がします。

そんな作風をもつミヤギフトシ氏を中心としたトークイベントが原宿「VACANT」にて11月26日(日)15時から開催されます。今回は“老いや古いものの持つ記憶”をテーマに、星野太氏、堀江敏幸氏がゲストとして登場します。

13_Banner from The Teahouse of the August Moon

Banner from The Teahouse of the August Moon, 2013

以下は、開催にあたってのミヤギ氏のモノローグです。

「美術手帖2015年11月号誌上にてヴォルグガング・ティルマンス展『Your Body is Yours』のレビューを星野太氏(「ティルマンス(と私たち)の11年」)と僕(ミヤギフトシ)(「老いてゆく為のInstrument」)でそれぞれ書き、その後星野さんと老いや加齢についての話を始めたことが本企画のきっかけでした。

それから、個人的にセクシャルマイノリティーのアーティストと「老い」や「加齢」について、そして、フェリックス・ゴンザレス=トレスをはじめとした作家たち、老いることなく死んでしまった人びとについて考えることが多くなりました。また、「The Ocean View Resort(2013)」の破れた兵士の写真など、古いものから褪せてゆく記憶、それとは反対に立ち上がってくる物語は、制作においても重要な要素になっています。

古物市で見つけた古い絵葉書からある詩人の物語が立ちあがる『その姿の消し方』や地方の小さな町に住む年老いた登場人物たちの物語『雪沼とその周辺』などの著作がある堀江敏幸さんをもうひとりのゲストに、老いや記憶についてお話しします。また、トーク冒頭ではフェリックス・ゴンザレス=トレスの作品やそれらが僕に与えた影響についての簡単なプレゼンテーションも行う予定です」

どれほど感性が鋭いアーティストであろうと年を取れば、どうしても感性は鈍化していってしまうものでしょう。でも、老いることはマイナスだけではないはず。果して、加齢はどんな影響をアーティストに及ぼすのか。誰もが老いる我々人間にとって、非常に気になるテーマだと思います。予約は下記サイトを参照してください。

Text_Shinri Kobayashi


トークイベント『老い、失われる記憶と生まれる物語』
開催:11月27日(日) 14:30 open/15:00 start
場所:VACANT
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13
入場料:¥1,500
登壇者:星野太、堀江敏幸、ミヤギフトシ
司会:江口研一

予約方法:www.facebook.com/events/335058143525932

星野 太(ほしの・ふとし)
1983年生まれ。美学、表象文化論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、金沢美術工芸大学講師。共編著にThe Sublime and the Uncanny(UTCP、2016年)、現代美術に関する著書に『奥村雄樹——ジュン・ヤン』(美学出版、2013年)、『コンテンポラリー・アート・セオリー』(共著、イオスアートブックス、2013年)、『キュレーションの現在』(共著、フィルムアート社、2015年)などがある。

堀江敏幸(ほりえ・としゆき) 
1964年、岐阜県生まれ。作家、仏文学者。早稲田大学文化構想学部教授。著書として、『郊外へ』(白水社)、『おぱらばん』(青土社)、『熊の敷石』(講談社)、『雪沼とその周辺』『河岸忘日抄』『その姿の消し方』(以上、新潮社)、『正弦曲線』(中央公論新社)、訳書として、エルヴェ・ギベール『幻のイマージュ』(集英社)、ロベール・ドアノー『不完全なレンズで』(月曜社)などがある。

ミヤギフトシ
1981年沖縄県生まれ。美術作家。沖縄やアメリカ、東京での自らの体験や記憶から、国籍や人種、自らのアイデンティティといった主題について、写真、映像、オブジェ、テキストなどで紡ぎ出す。文芸誌など美術媒体以外への寄稿も行なっている。現在、豊田市美術館にて開催中の「蜘蛛の糸」展に参加中(12月25日まで)。

江口研一 
ライター・翻訳家・料理家(food+things)。翻訳書は『ハイウェイとゴミ溜め』(ジュノ・ディアス著)、『ヴェロニカは死ぬことにした』(パウロ・コエーリョ著)、『FASHION TRIBES – GLOBAL STREET STYLES』、『自由な反逆のすゝめ』(Huck著)など。

  • Tweet
  • Hatebu
  • Google+
  • LINE
houyhnhnm

WHAT‘S NEW

ニュース、特集、連載の最新情報