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病と死、美と欲への問いかけ。VOILLDにて、とんだ林蘭による個展「Dressing」開催。

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とんだ林蘭による新作個展「Dressing」が中目黒のギャラリー「ボイルド(VOILLD)」にて開催されます。

とんだ林蘭は、日々の生活の中に潜む可笑しな場面、愛しい出来事など、身近における様々な瞬間を純粋なまでに切り取りながら、独特の目線でモチーフや言葉を組み合わせて作品を制作しています。それらは一見してチャーミングでありながら、時に危うさを感じさせるような刺激を私たちに与えてくれるのです。

まるで夢のような、断片的なイメージでありながらはっきりとした色彩を持ち、とんだ林蘭の抱く膨大な欲望と、彼女自身を映しているとも言うことができるでしょう。そしてカラフルで親しみ易い作品を通して、人々が奥深くに持つ隠れた願望を掻き立て、自由な嗜好・感性を持つことの楽しさを教えてくれているようでもあります。

今回の個展では「Dressing」というタイトルが掲げられました。病や死といった言葉を連想させるようなシチュエーションや、より鮮やかな色彩や突飛なモチーフの組み合わせなどが目に止まる作品も制作されています。

着飾ること、彩りを添えること、それは日常的に行われ、本来の魅力を引き立てる行為とされていながら、時に欲や見栄が滑稽な姿として映し出されてしまう事すらあります。死に化粧という言葉があるように、命が絶たれてまで美しさや見栄えにこだわる人間の欲深さへの問いかけのようにも感じる事ができます。

誤魔化され、本質すらわからなくなった物に対しての意味や価値、そして過剰になっていく風潮に対しての訴えなのかもしれません。

上記は「ボイルド」による解説です。

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作家の思想をまとまった作品群によって体感できる個展は、「消費される」ということへの防波堤として機能するのでしょう。9月9日(土)~10月1日(日)と長めの会期、9月8日(金)18:00〜21:00にはアーティストを囲んでオープニングレセプションが開催されます。立川のベーカリー「シンボパン」の出店もあるそう。ぜひ足を運んでみてください。芸術の秋ですね。

Text_Taiyo Nagashima



TONDABAYASHI RAN EXHIBITION “Dressing”

会期:2017年9月9日(土)~10月1日(日)
時間:水-金 14:00〜20:00、土日 12:00〜18:00 ※月・火・祝日休廊
会場:VOILLD
住所:東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台B1F
オープニングパーティー:9月8日(金) 18:00〜21:00
www.voilld.com/post/164207345174/tonda2017
www.tondabayashiran.com

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