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vol.8

B&Y DUFFLE COAT

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ビューティ&ユースが作り上げた完璧なダッフルコート

多様なラインナップを誇るユナイテッド アローズの中でも、特に注目を集めているビューティ&ユース。自信作のダッフルについてディレクターの松本氏に伺いました。

2009FWのテーマは「BOY'S OUR CLASSIC」。

―ユナイテッド アローズ(以下、UA)の中でも特に好評なビューティ&ユース(以下、B&Y)ですが今シーズンはどんなテーマを掲げているのでしょうか?

松本真哉さん(以下松本、敬称略):今季は対外的に積極的に打ち出している訳ではないのですが、「OUR CLASSIC」と銘打っています。同時にサブタイトルとしては「BOYS」を掲げています。これはそのまま少年という意味なのですが、いわゆるクラシックというと〈オールデン〉の靴ですとか、〈バーブァー〉のオイルドコートなどになりますよね? そういった普遍的なアイテムを少年側の視点で見る、少年期に見ていた大人の服装の記憶を表現するといった形になります。

―オヤジ臭いアイテムを今日的に咀嚼して、B&Yらしく見せているという解釈で大丈夫でしょうか?

松本:はい。例えばツイードのジャケットなどはそういったアイテムの中でも象徴的だと思います。サイズ感やディテールなどを見直して、本質は変えないまま広くご紹介できればと思います。

―B&Yといえば、世界中から集められた魅力的なブランド以外にも上質なオリジナル商品が高い人気を誇っていると思います。特に今季は件のテーマに沿ったダッフルコートの完成度が高いと聞き及んでいるのですが...。

松本:先ほど申し上げたツイードもそうなのですが、ダッフルコートもクラシックなアイテムの筆頭の1つです。ノスタルジックなスタイルというものが見直されている昨今で、邪念がなく気取らないタイプのものって良いなと再確認するようになったんです。

―それは過剰にデザイン性を喧伝しないということですか?

松本:アウターに限らずファッションはより快適な方向へシフトしてきています。分かりやすい例でいうと、着丈は長いよりも短いほうが利便性が高いですしね。そういった落とし込みは必要なのですが、そこばかりを追求すると深みが薄れるというか、本質的な魅力が軽減してしまう可能性も否定できません。それを払拭するためには服としてのもの作りに真摯に取り組むことが必須になるといえるでしょう。

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インタビューはプレスルームにて行われました。シャギードッグのニットが良くお似合いです。

>次ページでは個別にダッフルコートをお見せします。

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