vol.11
青野賢一 [前編]
アート、音楽、ファッション...
全てにリンクする青野賢一の活動 [前編]
ビームスの名物プレスとしてだけでなく、最近では多岐に渡る分野で伸び伸びと活動する青野氏。今回は深淵なる氏の世界観の一端を探ってみました。前後編でお届けします。
隙間を埋めることが仕事の1つ。
―青野さんといえば様々な肩書きを持つといいますか、非常に活動されている範囲が広い印象があります。改めて、ビームスではどんな事を担当しているのか教えて下さい。
青野賢一さん(以下青野、敬称略):まずはプレスです。今ではプレスチームも人数が増えてきていますので、僕が現場でどうこうというよりも全体的なまとめをしています。リースなどに伴う取りこぼしを見るようなことも含まれます。媒体関係者を中心に配信している「BEAMS NEWS」というメルマガは商品情報とイベント関係の告知などを交互に行っているのですが、アイテム関係の選定や原稿も担当していますね。あとは自社で製作しているカタログに関わるディレクションもしています。
―ディレクションといえば「ビームスレコーズ」に関してもされてますよね?
青野:はい。運営も含めて時代の"旬"と"本質"を音楽で表現することをコンセプトに世界観を表現していますね。あと最近のことなのですが、ウェブスーパーバイザーという肩書きも新たに加わりました。
―具体的にはどんな仕事内容なのでしょうか?
青野:ビームスもセクションが増えてきましたので、各セクションとの間を取り持つことが大事になってきているんです。切り分けられてしまっている部分も少なくないですから。例えばウェブサイトの表現の仕方やトーン&マナーなどの整合性を取るように留意したりと、繋がりを大事に動いている感じになります。
―それだけあると、さぞかし多忙な毎日を送っているのではないでしょうか? 複数の要職を掛け持つと混乱してしまうような事態になりそうですが......。
青野:僕は1つの仕事をここからここまでといった切り分けをしないんです。それはオンとオフという面でもそうですね。昔から切り分けをしないですし、全てはサークルのように繋がっていると思います。結局は1人の人間がやることなワケですからね、人生は切り分けできないのと同義なのではないでしょうか。僕のしてる事は本当に隙間を埋めるようなものなので、自由に楽しくやらせてもらっています。
総合的なディレクションを担当しているビームスレコーズ。世界中の良質な音楽を堪能することができます。