vol.34
Ellie Omiya
人気クリエイター・大宮エリーが指南!
5月病を乗り越える、仕事術とは?
4月から環境が変わって早1カ月。初心の緊張感もGWの休日でなくなり、なんだか会社に行くのが辛い......。なんて人もいるのでは? そんな5月病を乗り越えるポイントを、人気クリエイターの大宮エリーさんに聞きました。
社内を居心地のいい空間に!これぞ新人の心得!
ー昨年は渋谷直角さんのフイナムブログにご登場いただき、ありがとうございました。今回はエリーさんに、「仕事について」語ってほしいなと思っています。
大宮エリーさん(以下大宮、敬称略):ほう、仕事についてですね。
ー「5月病」 という言葉があるように、この時期になると新生活にちょっと疲れた人が増えますよね。そこで、エリーさんに仕事を楽しくするアドバイスをいただきたいなと。
大宮:なるほど......。難しいなぁ。
ーやっぱり、新社会人や新しい環境になった大学生が五月病にかかりやすいようなんですが、エリーさんは新人時代、どんな感じだったんですか? やっぱり五月病になったりしたんですか?
大宮:どんな新人だったんだろう? とにかく、よく働いていました。五月病になってても気づいてなかったかもなぁ。必死に毎日生きることしか考えてませんでした。もしなんか滅入ってきそうと思ったら、独り酒したり、山に1人で登ったり、行き当たりばったりで気分転換してました。
ー勝手ながら、徹夜しているイメージが強くあります。
大宮:徹夜はよくしてましたね。でも困ったことに、朝方になると会社の電気が一時期止まってしまうんですよ。
ーそうなんですか? 大変じゃないですか。
大宮:冬はやっぱり寒くて。暖をとろうとトイレの便座の上で寝ようとしたんだけど、便座にはまったら嫌だなと思い直して断念しました。仕方ないから、電気ポットを抱えて寝たことがあります。朝になって、清掃のオバさんに驚かれました。
ー心の身体もボロボロになりながら働いていたかと思うんですけど、その「頑張るモチベーション」ってどんなところからくるのでしょう?
大宮:うーん。まぁ、広告業界で認められたいとは思っていました。でも新人時代は先輩やクライアントが恐い環境の中で、どれだけ「自分の居場所を確保するか」に全力だったような気がしますね。
ーそれは具体的に言うと?
大宮:例えば、資料作りとか。業界は違えど資料作りは新人の仕事でしょう。面倒に感じることが多いと思うんですよね。
ーそうですね......。時間かかりますしね。
大宮:でもその資料作成で、どれだけ自分を提案できるかが大切だと思うんです。自分らしい資料ができたら、資料作りに自信がつく。その自信が会社での居心地をよくするものだと思うんです。最初は自己満足でいいんですよ。
ーなるほど......。どんな仕事でも自分で楽しくするという発想ですね。
大宮:例えば、「カメラマンに見せる絵コンテを作っておいて」って言われたら、私の場合は何かすごくこだわっちゃって。でも、とても喜ばれたんですよね。それが、すごく嬉しかったんです。
ーすべては気持ちの問題ということですね。
大宮:そう、撮影の現場でも同じ。やっぱり居心地のいい環境に......ってことを念頭に置くと、必然とやらなくてはいけないものが見えてくるものなんですよ。
生きるコント ¥1,260(文芸春秋)
週間文春の連載コラム「生きるコント」が一冊に。一生懸命生きているつもりが、なぜかすべてコントになってしまう......。鬼才・大宮エリーの爆笑エッセイ。
生きるコント2 ¥1,260(文芸春秋)
人気連載の2冊目。コラムだから、どこから読んでも楽しい一冊。
編集部おすすめは、「Tバックの日」「養老の滝」です。読めばとりあえず、元気が出ます。
生きるコント ¥490(文春文庫)
文庫本も絶賛発売中! そっと鞄に忍ばせておけば、凹んだ時に即効で元気になれます。
悩み多きサラリーマンの必読本!