ランウェーを盛り上げる会場・演出に注目!

コレクションのショーピースを一層すばらしく見せるため、モデルはもちろん会場や演出にも、ショーを見る人の期待は高く込められています。今回のショーで特に印象に残ったブランドを紹介します。

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今季から新しく会場として数回使われたのが、新開発地区にある巨大倉庫の跡地、アール・フラシネ。

Dior Homme ディオール オム

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 クリス・ヴァン・アッシュによるディオール オムのショーも、アール・フラシネで行なわれた。ベールに包まれた巨大な円形ステージから渦を巻くように歩くシルエットが浮かび上がり、やがて観客の前に現れる。シルエットの大きさから見て、いかにこのテントが大きいかが想像できると思います。

Thom Browme トム ブラウン

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先に紹介しましたが、共産党本部の会議室と廊下が会場です。会議室は、まるで党大会のような設定だし、廊下は更衣室状態。ただ見るだけでなくて観客も参加しているという、ユニークな演出に圧倒。脱いだ宇宙服がカーブした壁に沿ってずらりと並んでいる、この光景もなかなかシュール。

Rick Owens リック オウエンス

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ヘヴィーなテクノのBGMに、ブラック&ホワイトで統一したモデルたちが颯爽と歩く。ショーのクライマックスにかかかると、天井に設置された装置からシュー、シューという大きな噴射音とともに大量の煙が噴出。不意打ちの演出はダイナミックで、服ともしっかりリンクしていました。

Raf Simons ラフ・シモンズ

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オペラ界隈の賑やかな場所に建つ銀行が会場。クラシックなディテールを残しながらも、ガラスをふんだんに使った未来的な雰囲気のある建物でした。円形のエントランスホールを囲むように客席が設置。階段を上り、ぐるりと一周して戻っていくモデルの姿は、とてもエレガントでした。

Dris Van Noten ドリス ヴァン ノッテン

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左岸にある開発地区のセーヌ川畔が会場。船着き場のようなデッキを下ると、セーヌ川の波打ち際すれすれの、落書きだらけの広大な空き地が出現。一見ドリスらしくない場所と思いきや、デニムのブリーチ加工など、今までにないストリートなアイテムを見せただけに、この場所は「ナルホド!」なのです。

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