vol.63

男時計、2010冬。

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ラグジュアリーから、カジュアルまでを完全網羅。
男の物欲を刺激する新作時計の決定版。

腕時計をする輩が減っているという。携帯電話でその役割を代用するというのが、その理由の最たる所らしいが、時計には時を知る以上の目的、意味がある。そんなやや使い古された言い回しを力説したくなるような、珠玉の逸品が揃った。安定感のある定番トレンドの中で、ファッションやライフスタイルに関連づけた"今年らしい"モデルをピックアップ。「ネオ~」として提案。

Photos_Aichi Hirano
Text_Tesuo Shinoda

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ダイバーズやクロノグラフなど、がっちりしたケースを持つタフで男くさい時計が人気だが、それ一辺倒では面白くない。キーワードは"色気"。タフなスタイルを持ちつつ、着けているだけで気分が盛り上がる色気のあるマスキュリンな時計こそが狙い目なのだ。
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 腕時計にとって美観を損ねるキズは大きな悩み。そこで各メーカーは、傷が付きにくい(あるいは傷がついても気にならない)素材でタフなケースを作ることで対処している。ブルガリは「ブルガリ・ ブルガリ カーボンゴールド」にて、ステンレススティール素材の上に頑丈なカーボンファイバーでコーティングして、耐傷性能を向上させる方法を提案した。この大胆な発想のおかげで、同社のアイコンである「ブルガリブルガリ」の優美なデザインは崩れず、しかもマスキュリンな雰囲気が生まれている。ちなみにケースサイドには、創業年の"1884"と刻まれたホワイトゴールド製のプレートも装着。タフさと美しさを同居させた、ラグジュアリーブランドらしい時計デザインを楽しめるだろう。自動巻き、SS×カーボンケース、ケース径40㎜。¥239,400(ブルガリ ジャパン  03-6362-0100)
http://jp.bulgari.com/
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さりげなく鎮座する、ケースサイドの「1884」。本文中でも触れたが、〈ブルガリ〉の創業年を刻印した、ホワイトゴールド製のプレートだ。
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クロノグラフにありがちな細やかなインデックスや目盛表示を一切排除したクールビューティ。針すらも目立たせず無機質さを追求したことで、不思議なオーラを放っている。
クォーツ、SSケース、ケース径52mm ¥47,250(㈱ストレートシックス  03-5784-3123)
http://www.vestalwatch.jp/
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タフの代名詞G-SHOCKには、ファッション性の高いモデルも多い。2層ウレタンベゼルとインナープロテクターでタフさはもちろん、ブルーの差し色で生まれた色気を楽しもう。
デジタル、樹脂ケース、ケース幅53.6mm ¥28,350(カシオ計算機 03-5334-4869)
http://g-shock.jp//
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ゴツゴツとした立体感のあるケースを持ち、ケースとブレスレットにはタフなブラックコーティングを施した。しかし時計自体はシンプルな3針。このさじ加減が絶妙。
クォーツ、SSケース、ケース径 縦48×横40mm ¥19,950(シチズンお客様時計相談室 0120-78-4807)
http://independentwatch.com/
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