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Shu-Thang Grafixという名のフィルターでサーモマグを表すと。

サーモマグのプレスを担当している、プレスハウスさんがうちに商品を色々持ってきてくださった中にサーモマグがあって、ああ水筒ってなんか絵とか描いたり、面白いことできそう。じゃあ、うちで絵が描けて面白いのは、浦野さんでしょうっていうノリでスタートしたこの企画。

浦野:ははは(笑)。ちょうど、右近さんの「男の言い訳」連載終了直後くらいでしたよね。そう、こういう保温性マグカップの企画というか、お店のノベルティを一緒に作りませんかというお話は、ちょこちょこ頂くんですが。刷った紙を間に入れるっていうのではなく、シルクプリントでっていうのはやった事がなかったので、いざ渡されてみたら、プリント範囲がけっこう広い中で、僕みたいな細々したイラストを印刷するの大変だろうなって心配してたんですけど(笑)

松山:私も、実際にやっているわけではないんですけど。頼んだ工場の人に、無理だと思いますよって言われてしまって。そこをなんとかって粘りましたけどね(笑)

浦野:毎回、こういった ちっちゃいプリントとかシルク版って困られちゃうんですけど。

松山:たしか、これ回しながら印刷するんですね。なので1色だとまだ簡単なんですが、2色目を回す時にズレやすいので、工場的にはちょっとやりにくいと。ズレたらどうせ文句言うんだからとか、そんなやりとりもありながら。

ー見えない苦労があったんですね。そういえば、イラストをどういうものにしましょうっていうお話、割と浦野さんの自由にという感じでしたよね。面白いものでお願いしますみたいな、ざっくりした感じで。

松山:たしかにそうでしたね。前回の打ち合わせの時に、こういうものみたいなのもなく。すごく大筋でお願いしますって投げちゃってるにも関わらず、最初にデータで頂いたときに、これはいいって思いました。


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浦野:まず思ったのが、この商品の構造自体がシンプルなので、この状態で使い方が分からない人って、あまりいないなと。それをわざわざ懇切丁寧に、まあ、なげやりな説明図なんですけどね。すごい難しいものに説明図が付いてるのは当たり前じゃないですか。それを、あえて簡単なものに、なおかつ実際にはあり得ないシュチュエーションでのイメージを付けた方が面白いと思って。

松山:はい。

浦野:あと一旦飲み始めたら、この存在ってただ置かれるだけになっちゃうんですけど。飲みながら回して本体全体を見る事が出来るっていうのが、あっこれはアイキャッチとして良いんじゃないのっていう。ちゃんと流れになってて。

ー深いコンセプトがあったんですね。

浦野:意外と始めたら、やばいやばいってのたうち回ってたんですけどね。出来上がらなーいって。説明しなくていいことを説明するってことで、いったいなにを説明させようかと。で、実際使ってる人だけじゃなくて、これの場合なんかは〈サーモマグ〉から勝手に盗んでいる人っていう、第三者的な視点も入れているんです。

ーなるほど。これって、実際の用途は なにを想定しているものなんですか?

松山:容量が350mlなので、持ち運ぶことを想定しています。あと、さっき言ったように家からオフィスに持っていけるので、オフィスでもそのまま飲んで頂けます。今までのマグタイプだと、どうしても持ち運べないので、その場でしか使うことが出来なかったんですけど。これからはオフィスや屋外でも使える、断熱のもう少し保温力の高いものをというのが、コンセプトでもあるんです。

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ーぶっちゃけた話、どのくらい保温できるのですか?

松山:1日くらいであれば保ちます。

ーおお!けっこう長持ちですね。それなら、アウトドアとかにもいいですね。ちなみに、今までサーモマグにイラストを入れたりしたことはあったんですか?

松山:イラストというのは、なかったですね。旭山動物園のマークを入れたりとかはありましたけど。

ーでは、色物ではうちが最初ですね

一同:(笑)

松山:そうですね。こういう企画モノというか、一応クリスマスにはクリスマスっぽいものをみたいのはありましたけど。このスマートボトルとしての企画は第一弾なので、嬉しいですね。

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男の言い訳
メンズファッション誌「HUgE」のディレクター、右近 亨さんがフイナムで連載していた歴代No.1の人気連載。この連載で、浦野さんはイラストを担当。まだ、ご覧になっていない方は、メンバーページからバックナンバーをチェック! www.houyhnhnm.jp/member/login/


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