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アメリカンラグ シーとフリークス ストアが提案する"made in USA"

----ショップの雰囲気もそうですが、アメリカンラグ シーとフリークス ストアで取り扱いのある"made in USA"のアイテムや、提案している"アメカジ"は全然違いますよね。その辺りのこだわりを教えていただけますか?

平澤:アメリカンラグ シーでは、いわゆる"THEアメカジ"がメインのショップではないので、"役割"っていう部分を意識したアイテム展開になっていると思います。トレンド性を大事にしているので、サイズや色は、今っぽい仕上がりになっているものが多いですね。生産方法や生地は昔のモノと変わってないけど、その味付けの仕方が違うだけで、モダンになるっていうところを狙っています。そうすることで、若いお客さんにもその良さをわかってもらいたいっていう思いがあります。

----唐突ですが、"アメリカ"という言葉がショップ名に入っていますが、元々アメカジがメインというわけでもないんですよね(笑)?

平澤:そうですね(笑)。先程お話した通り、その時々のトレンドを大事にしたセレクトになっているので、モノトーンや光モノのイメージが強かったと思うんですが、この春夏は、西海岸っぽいイメージでやったり、L.Aでカタログの撮影をしたり、昔っぽいゆるい感じの提案をしています。

----今まさに、"made in USA"がきているってことですね!

平澤:そうですね。僕らの時代みたいに、アメリカ製だから好きとかアメカジが好きっていうことではないですけど、自然と定着していますよね。

----その点、フリークス ストアさんは、王道をずっといっているイメージですが。

富樫:その通りですね。うちは今年の秋冬で25周年なんですけど、社長がアメリカおたくのような人なので、アメカジ一直線です(笑)。僕も若い頃にアメカジが流行っていて、その流れでフリークスに入ったので、ぶれることなくアメカジを貫いています。でも5、6年前はアメカジが下火だったじゃないですか。そのときは、ヨーロッパものだったり、デザイナーものだったりをかじった時期もあったんですが、餅は餅屋ですよね(笑)。平澤さんのおっしゃっていた役割じゃないですけど、王道っていうイメージが付いているっていうのは、うれしいですね。

----今は"made in USA"という価値や"ブランド"価値が薄れている時代だと思うんですが、そういう思っている人に、その魅力をわかってもらうにはどうすればいいと思いますか?

平澤:モノで思うのが、Tシャツでもデニムでも安く売られているものとルーツのあるものって、着て洗っていくと全然保ちが違いますよね。そこは、すごく差が出る部分だと思います。もちろん愛着をもって着ていかないとだめですけどね。

富樫:15年くらい前に、〈キャシディ ホーム グロウン(CASSIDY HOME GROWN)〉の八木沢博幸さんが雑誌ですごくいいことを言っていたんですけど、ヨーロッパものは、着る度に評価が落ちていくけど、アメリカものは着ていくごとに、100点に近づいていくって。

荒木:確かに! 本当そうですね。昔からアメリカモノの洋服を買う時は、1、2年後を想像して買うんですよ。それってまさにそういうことですよね。

富樫:ワークブーツ等もそうですけど、15年くらい履いて、ソールも2回とか交換しているんですけど、まだ履けますもんね。

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平澤さんがショップスタッフの頃から荒木さんとはお付き合いがあるとのことで、話ははずみます。

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富樫さんは、お二人とは初対面だそうですが世代が近いということで、「同感です!」という場面が多く見受けられました。

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