日々、なますて。
遠藤あゆみ
Lui’s PR
ヨガインストラクター
学生時代のアルバイトからLui’sに居つき続け、店長などを経て2012年10月、念願のプレスルーム設立。恵まれた人運に感謝しながら、物事の形に囚われずに、直感を信じて仕事もプライベートも邁進中。アシュタンガヨガ、美味しいお酒、愛犬エレンが好きです。
http://luis-net.jp/
TheInoueBrothers
2013.09.20
昨日の店長会議に、TheInoueBrothersの皆様が来てくれました。
右から、兄のサトルさん、Alonso「先生」、弟のキヨシさん、営業の板村さん。

何故、Alonsoさんを「先生」と彼らが呼んでいるかというと、
それまではプラダやエルメスなどで使用されているベビーアルパカを使って商品を展開していた中で、「世界最高のアルパカを使いたい」と思った時に紹介されたのが、
<アルパカ道>25年の大ベテランAlonsoさんだったとのこと。
Alonsoさんが、初めに仰った一言がすごく印象的で。
「自分にとってファッショナブルな東京。でも、世界の反対側でこの商品のもとになるアルパカを育てている人たちは貧しい、ペルーのアンデスの高地に住む先住民、インディアンたち。
彼らの「ファイナルワーク」が、ここ東京で目に出来て、こんなに嬉しいことは無い。」
イノウエ兄弟と、Alonsoさんは、15年かけて、スペイン人たちが来る前(羊などと混血になる前)の、アルパカが金貨より高価だったインカの時代の頃の価値に戻そうと努力したそう。
何千年も同じ暮らしをし、アルパカの育て方も、毛の切り方も同じ彼らの元に、Alons先生が育てた<純血のアルパカ>=「ロイヤルアルパカ」を渡す。
同じ動物でも、純血を育てることにより彼らの生活は何十倍も良くなるし、もちろんイノウエ兄弟の商品も良くなり、お互いのフィロソフィーとなる。
こうして、彼らの生活を何も変えることなく、豊かにしていくことが出来たそう。
「アルパカは4000メートル以上の高地で夜中と朝はマイナス20℃、昼はプラス30℃の環境で何十年も生きているので、例えば寒い外では暖かく、室内では蒸れないよう湿度を逃がすというような、毛そのものに自然なサーマル効果があるところが、他のウールに比べると一番ユニークな所かな。」と。
そして、
「血のクオリティーと毛のクオリティーは一致している。」と兄のサトルさん。
「このクオリティのカシミアを買おうとすると大体3倍はする。アルパカはレアだし、シルキーなんだ。」
モノが出来る過程で、一番、苦労するのは生産者。その彼らの生活に希望を持たせたいという思い。
そして何より、ダイレクトトレードをしているから余計なコストが入っていないので、このニットを買うことは<アルパカのクオリティそのもの>を手に入れる、ということになるという、
シンプルな形。
正直、彼ら本人にお会い出来るまでは、ギャルソンやサスクワッチ、藤原ヒロシさんなど名だたるブランドさんとコラボレーションされてきているブランドとして、どこかミーハー心で見ていたところがありました。
でも、「皆が幸せになる」という気持ちで動く彼らの、本当に熱い話、ウソの無い目の力。
ペルーでは、女性は妊娠すると工場をクビになってしまう為、女性たちが家でも生産出来る編みの商品も作っているブランド背景。
あの地震を受けて、東北復興の為に、「MADEin東北」でモノ作りをされていた先シーズンのコレクション。
全てがリンクして、感極まりました。
イノウエブラザーズのアイコン、拳。 これは団結のシンボルだそう。
団結して、素晴らしいものを作ろう、そして皆が幸せになろう。
こんな背景を知ったら欲しくならないわけない。 私は買います。
今日から店頭販売開始されました。 この熱い想いを是非、店頭で感じ取ってみて下さい。