悪名は無名に勝る

2012.08.06

「ハマコー」の愛称でお馴染みの政治家浜田幸一がこの世を去った。

これっぽちも興味がなかった政治に目を向けさせてくれた人物である。

歯に衣着せぬ発言や派手な乱闘騒ぎというほんの上辺の部分に惹かれたんだ。

個性がない偽善者ヅラした政治家が多い中、彼は偽悪者なんだなって感じ始めるようになった。

自分の悪事を吐露し、旧き良き時代の政治をぼんやり想像させてくれた。

自分の腹を見せて疾しい気持ちを払拭する。

カラッとした必要悪としての居場所を確保したんだ。

良く感じる事だが、先輩の弱みを垣間見せてくれると信用しやすくなる。

人として愛おしく思うし、協力できる事があるなら何でもやってあげたくなる。

そんな人情に篤い政治家だった気がする。

一匹オオカミだった彼は、いわゆる「政治」をしたのかな？

大臣の席には一度も座っていない事から察するに、「政治」は苦手だったんじゃないかな。

イス投げて、賭博やって、錬金術やって...

なぞは多いけど、人徳があった事だけは間違いない。

自分も人徳だけは持ってたいと思う。

この業界にだって「政治」は存在するが、属する事無くやっていけるといいな。

常時中立をモットウにやってきたんで、これからも「寄らずに」いきたい。

ただ自分という存在を認めてもらうためには、名が無いより悪でも邪でも有った方がいい。

つくづくそう思う。

悪名は無名に勝る - Party Report Blog（福田健太郎）