Greg Lemond - 衣.食.旅（小林二郎）

　地球交響曲(Gaia Sympony)自然、動物、植物と共に生きる各界の著名な人に"地球"というテーマでインタビュー形式で作られるドキュメンタリー映画で過去にダライラマ、ジャックマイヨール、ジェリー・ロペス等も出演している。
今 上映中の第七番はGreg Lemond,Andrew Weil,高野孝子,という事で、東京都写真美術館ホールに行ってきました。

1980年代後半ツールドフランスは今より日本での盛り上がりもあり、夜のスポーツニュース等でも放送されていた。
当時は私の様なにわかファンも多くGreg Lemondの事は覚えている人も多いのではないでしょうか。

1986年ヨーロッパ出身の選手以外で初めてツールド・フランスでチャンピオンとなったものの数ヶ月後に猟銃事故で全身に散弾銃を浴び瀕死の重傷を負ってしまった。
しかし89年多くの散弾を体に残したまま挑んだレース最終日、50秒差を大逆転し奇跡の優勝（普通ここでの50秒差の逆転はあり得ない）を果たす。

今回はそのGreg Lemondが息子と二人、紀伊半島を自転車で旅をし聖地巡礼をするというドキュメンタリー。
息子のだらしない感じとGreg Lemondの老け込みにはちょっと残念な感じも否めませんが、美しい景色の中を疾走するレモンの言葉が印象的でした。

『自転車は目的地にたどり着くには十分早く景色を見るのには十分遅い』

たまにはこの手の映画も良い物です。

地球交響曲は必ず神道に関する内容、神事なども深く掘り下げています、よく取材が許されたなと思う内容も多いのですが、興味の無い方にはえらく退屈かと（イビキをかかれている方が数名いらっしゃいました）。
覚悟してご覧になって下さい。