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オノ セイゲン空間デザイナー/ミュージシャン録音エンジニアとして、82年の「坂本龍一/戦場のメリークリスマス」にはじまり、多数のアー ティストのプロジェクトに参加。87年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARCONS / SEIGEN ONO』ほか多数のアルバムを発表。Photo by Lieko Shiga

RECORDING, SOUNDS and ENVIRONMENT

オノ セイゲン
空間デザイナー/ミュージシャン

録音エンジニアとして、82年の「坂本龍一/戦場のメリークリスマス」にはじまり、多数のアー ティストのプロジェクトに参加。87年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARCONS / SEIGEN ONO』ほか多数のアルバムを発表。

Photo by Lieko Shiga

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目に見えないので、今すぐ影響はない、その2

2011.05.12

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週末の「春のヘッドホン祭2011」も、昨日の早稲田大学での「1ビット研究会」も雨なのに盛り上がっていた。
           ヘッドホン祭では、こんなチラシを渡された。
DSC02138.jpg
目に見えないので、今すぐ影響はない・・・ということは、
目に見えていると、かなり影響される?

 「女子オーディオ」第一回イベント
             ↓↓↓ クリックで拡大
joshiAUDIO.jpg
 なんだか、オーディオの世界が復興してきたような気がしてくる。主席受講生は、寺島レコードの人気ジャズ&ラテン歌手、MAYAさん。開催場所を見れば、吉祥寺のジャズ喫茶「メグ」!とある。「メグ」と言えば、超辛口のジャズオーディオ評論家としてかの有名な寺島靖国さんの城ではないか。私も業界は長いのだが、寺島さんには直接お目にかかったことはなくて、「メグ」には行ったことがないし、著書も寺島レコードのアルバムも一枚も持ってないのに、でも雑誌をめくっていると必ず出てくる。音楽誌やオーディオ誌で、新製品コーナーよりも先に目を通すのは寺島さんのコラムとかである。だから一方的に存じ上げている。寺島さんは、すごい文章を書く。どれもとっても面白い。まったく音を聴かなくても、もうそのジャケットと寺島さんの文章だけでジャズなのである。「ジャズの聴き方に法則はない」という著書もあった(これもまだ読んでいないのだが)。レコードを聴かずして楽しむのもジャズか。

 私は録音エンジニアとして、現場で音を捉えることを職業としている。その際、一番に気をつけていることが、ミュージシャン自身の一番美しい表情(音ですよ)を、無意識のうちであれど引き出し、そして、その時間の流れをキャプチャーすることである。それができれば「録音は成功」である。カメラマンがポートレイトを撮影するのに非常に近い感覚である。
 ジャケットと文章は、実はレコーディング現場にはない。録音されたあとから評論家の先生方の脳内の発想から産まれてくる。辛口で有名な寺島さんだが、ことジャケットの美女談話となると(レコーディング現場のとは表裏一体の)優しい言葉が巧みにならぶ。ジャズ好き女子とは美人で、みんな美人には、すぐ影響されるということか。

吉祥寺の21世紀形JAZZ喫茶「メグ」にて、5月15日(日)の18時より開催。
原則として女性の参加者が優先される。
男性の参加者はぜひ女性(彼女、奥さま、娘さん)の同伴を!
とのことです。

なるほど。
美人+ジャズ=寺島靖国
ますます、オーディオの世界が復興してきたような気がしてくる。
という構図か。これはなっとく。


p.s.
ご本人の承諾もなく勝手に失礼な所感を書いてしまい、怒られる前にここにお詫びします。
読者の皆さんには、オヤジ発言だらけでえらいスンマヘン。


DSC02129.jpgこの情報を私にくださったヘッドホン祭の美人コーナー(上)とソニーヘッドホンDJチーム(下)に感謝。

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今週末(金、土、日)は、