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RÉMY:ÜSIC×HOUYHNHNM 音楽を軸とした、様々な文化で共鳴する 両者のコラボレーションの形を追う。

2014.07.15

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「RÉMY:ÜSIC」特集の第一回は、そもそも「RÉMY:ÜSIC」とは何ぞや? そして「レミーマルタン」とは?という根本となる部分に迫ります。過去に開催されてきたイベントの様子を振り返りつつ、「RÉMY:ÜSIC」側へのインタビューを軸に、本プロジェクトの概要を解き明かしていきます。

レミーマルタン×良質な音楽=RÉMY:ÜSIC。

-まず、「RÉMY:ÜSIC」の前に、現在のレミーマルタンの立ち位置について伺えますか?

1980年代バブル期に、優雅にブランデーグラスで飲む高級品というイメージが強かった「レミーマルタン」ですが、現在はお父さん、おじいちゃんが棚に大事にとっておいているお酒というイメージが強いのではないでしょうか。若い世代になると、「レミーマルタン」自体を知らないという状況でもあります。実際、ブランデーの消費というのは、90年、91年をピークにずっと落ちてきているんです。

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-正直、ブランデーとウイスキー、コニャックとスコッチの違いをきちんと説明できる人は少ないと思います。(違いについてはこちらを参照。)なぜそういった状況になっているのでしょうか?

バブル時代などよく飲まれていた時期も、「レミーマルタン」というのは、銀座や六本木などのクラブで飲まれるのがほとんどであり、ある種特殊な環境での需要だったんです。それがバブルがはじけて以降、上司に連れて行ってもらう"接待"という名の勉強の場が、会社の都合によりどうしても減ってきてしまった。そうして若い世代の人たちのブランデーやウイスキーについて学ぶ機会が失われていったのだと思います。

-そこで、なんとか新しいユーザー層に手に取ってもらえるようにしたい。

その通りです。その施策の一つとして、「音楽」を軸とした「RÉMY:ÜSIC」が生まれたんです。

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-具体的にはどんな活動をしてきたんですか?

2012年の6月に「ageHa」で行われたイベントを皮切りに、様々な試みに取り組んできました。「ageHa」ではレギュラーパーティである「COCOON HEROS TOKYO」や「CLASH」などで、レミーマルタンのブースを出してドリンクを紹介しました。また、購入した方を対象に抽選を実施、当選者をイラストレーターが"テクノヒーロー"として描くなど、ライブな仕掛けを打ちました。あとは月間音楽誌『NightOut』や、グローバルフリーマガジン『VICE』、そしてカルチャー誌『EYESCREAM』などなど、多くのメディアとタッグを組んできました。

-テクノを中心とした音楽でスタートしたのはどういった理由からですか?

レミーマルタンは決して安いお酒ではありません。百貨店などでは1本5,000円ぐらいで売っているようなお酒です。そういった中で、「良質な音楽」「良質なミュージックラバー」が集うパーティは何か?と考え、テクノミュージックを中心の活動として構築していきました。

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-確かに日本におけるテクノは、ストイックでピュアなイメージがあります。実際にパーティを行ってみていかがでしたか?

最初の「ageHa」でのイベントでのリアクションは「おっ、なんか新しいタバコのブランドですか?」といようなものでした。若者にとってはそれぐらいの認知なんだなという発見がありましたし、ここからきちんと伝えていかなくてはいけないな、と思いを新たにしました。ただ、その後、月1で同じパーティを開催し、色々な施策を打ち続けることで、リピーターも増えてきました。その後、「ageHa」から活動の場所を広げて、もっと広い人たちに認識してもらえるようにと、色々なイベントや、メディアとタッグを組み、様々なアプローチをしてきました。

-クラブシーンでのお酒といえば、近年はスミノフやレッドブルなどのイメージがありましたが、「RÉMY:ÜSIC」はそれよりも踏み込んだ展開をしているような印象です。

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その通りですね。ただ協賛しているだけではなく、一歩も二歩も踏み込んでの取り組みをしています。単純にお酒を提供するだけではなく、こだわった「音楽」と一緒にやっている、というのが重要なんです。「レミーマルタン」がこうした活動をしているということに対して、色々な方が興味を持ってくれているのを感じます。

-どんなイベント、メディアと組むようにしているのですか?

時代の流れを的確に見極めるというのはもちろん、フランスで作られているというお酒というのを意識して、なるべくヨーロッパのアーティストと絡むようにしています。あとは最先端の存在である、ということでしょうか。また、「レミーマルタン」というブランドを考えた時に、流行っている音楽と安易に組むのではなく、しっかりとした歴史や背景があるものと手を結ぶようにしています。

- RICARDO VILLALOBOS、ZIP、DJ Harvey、MAURO PICOTTO、TAKKYU ISHINO、KEN ISHII......。参加DJをざっと挙げてみても、タフで信頼出来るひとたちばかりです。

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「RÉMY:ÜSIC」では、ドリンカーに対して現代風に翻訳したアプローチになっています。ひと昔だったら、ブランデーをカクテルにしてクラブで飲む、ということに対してフランス側から理解が得られなかったかもしれません。なぜ、BARでストレートで飲まないんだ?という風に。ただ、時代、そして飲酒環境は刻一刻と変わっていきます。「レミーマルタン」には一口飲めば、その味わいを納得していただける品質があります。ボディがすごくしっかりしているので、ジュースで割るなどどのようにアレンジしても、味がブレないんです。そのあたりも「RÉMY:ÜSIC」の活動にも影響を与えていますね。多少幅を持った見せ方をしても、軸があるので問題ないという。

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-ちなみにクラブでは「レミーマルタン」をどんな風にして、提供することが多いのですか?

フルーツを使ったり、季節感を表現したりと色々試行錯誤を繰り返した結果、今は主に2種類での提供を行っています。ジンジャーエールで割って、ライムを絞った「レミーマルタン クーラー」。そして、クランベリージュースで割った「レミーマルタン クランベリー」前者は男性、後者は女性に受けがいいですね。

-「RÉMY:ÜSIC」での今後の展望はありますか?

例えばですが、「RÉMY:ÜSIC」内で、各界のインフルエンサーに情報発信してもらうということは考えています。音楽だけではなく、アートだったり、ファッションだったりと、色々なカルチャーと絡んでいきたいなと思っていますので、特にクラブでの活動だけに限定しているわけではありません。

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日本の中でも、「東京」という他に類をみないほどの文化拠点で我々のブレないスタイルを発信していこう、と思っています。

そして、遂に今週末に迫った、代官山AIRとPRIMITIVE INC.が新たにスタートさせるパーティー「ROUNDHOUSE」をRÉMY:ÜSICがサポートします。こちらのパーティーではフイナムがプロデュースするフロアもあり、ミッドナイト・フリーマーケットを開催します。是非ご来場下さい。

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RÉMY:ÜSIC
www.facebook.com/Remyusic

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