6名のデザイナーが作り出す、ホワイトシャツとミリタリーパンツ。
2011.07.20

(左)ドイツ軍のピケ6ポケットパンツをベースに、変形のニーパッチやウエストのドローコードを使用。スリムなシルエットながら、素材にはストレッチピケを採用し、動きやすさを確保している。¥18,900 (右)熟練の職人の卓越した技術力によって実現した、薄手のコットンガーゼ生地を重ね合わせた白シャツ。柔らかな質感とミリタリーの要素を絶妙にブレンドしたプルオーバータイプ。 ¥14,700
Q.今回はビームス35周年の記念プロジェクトとなりますが、ご自身にとってビームスはどのような存在ですか?
A.重松さんが店頭にたっていた頃、私自身は20歳代前半には顧客として、20代後半からはブランド(卸先)として、人生の半分以上をお付き合いさせて頂いています。人生の、仕事の中で重要なポジションを占めているのがビームスです。
Q.「ホワイトシャツ」と「ミリタリーパンツ」、この2つのアイテムはデザイナーとしてどう捉えていますか?
A.ホワイトシャツは柄物と違い誤摩化しがききません。素材感、デザインが非常に大切です。 私の最も好きなシャツがホワイトシャツです。 ミニタリーパンツは、ワーク、デニムと並ぶメンズの基本として捉えています。
Q.そのうえで今回、両アイテムを作るのにこだわった部分を教えてください。
A.素材に重点を置きながら、機能をどう結びつけるかが苦労した点です。 パンツにはストレッチ素材を使いより機能的に、シャツは薄手のローン素材をダブルレイヤー(2重)にし、生地の薄さ、弱さをカバーしています。生地の特性を生かした着易さ(ソフト感)を最優先に仕上げました。
Q.最後に今後、ビームスに期待することを教えてください
A.35年も当然として長い年月ですが、35年を新たなスタートラインとして 私の子供の代、孫の代まで、ビームスが最新ファッションを提供し続けると確信しております。
田口成彦
デザイナー。「ディテール・イン・パーフェクション」を探求し、研究開発するブランド〈dip〉を手がける。素材やパターンへのこだわりをもとに、現代的なアレンジを加えた服作りは定評がある。
dip-lab.co.jp
Q.今回はビームス35周年の記念プロジェクトとなりますが、ご自身にとってビームスはどのような存在ですか?
A.ブランドのセレクションも独特で、すごくコンセプチュアル。 ニッチなブランドも数多く取り扱っていて、いつも刺激を与えてくれる独自性のあるショップだと思います。
Q.「ミリタリーパンツ」というアイテムは、デザイナーとしてどう捉えていますか?
A.行動に際して実際に機能し、実践的で役に立つパンツです。 快適で着心地も良いし、大きなカーゴポケットは旅行の際に非常に便利です。
Q.そのうえで今回、「ミリタリーパンツ」を作るのにこだわった部分を教えてください。
A. クオリティーの高い素晴らしい生地が偶然いい値段で入手できたのは非常にラッキーでした。
おかげでディテールも充分も盛り込めたし、いつも通り一切妥協せずに完成させることができました。
Q.最後に今後、ビームスに期待することを教えてください
A.35周年という長期間に渡って今のポジションをキープしてきたのは、本当に素晴らしいことだと思います。私はデザイナーになって40年が過ぎたので、その大変さをとてもよく理解できます。
ナイジェル・ケーボン
1950年イギリス生まれ。膨大なヴィンテージのミリタリーウェアのコレクションをベースに、こだわりのプロダクトを作り出すブランド〈ナイジェル ケーボン(Nigel Cabourn)〉のデザイナー。
www.cabourn.jp