The fascinating COLLECTION of EASTPAK. イーストパックの魅力を探る。vol.02 藤井隆行
2013.04.24

有名デザイナーやブランドとのコラボモデルの発表やユナイテッドアローズ別注モデルのリリースなど、〈イーストパック(EASTPAK)〉の勢いが 再び加速しています。そこで、かねてより〈イーストパック〉の魅力に惹かれ、愛用し続けているファッショニスタにインタビューを敢行し、あらためてその魅 力を探ってみました。彼らの発する言葉から読み解く〈イーストパック〉ブランドの価値など、知れば知る程きっと手に取りたくなるはずです!
Photo_Yozo Yoshino
Edit_Ryutaro Yanaka
-では、最初に藤井さんが 〈イーストパック(EASTPAK)〉に出会ったきっかけを教えてください。
藤井隆行 [ノンネイティブ デザイナー](以下藤井/敬称略): 中学生くらいのとき、渋カジの流れで兄貴が薄いナイロン地のエンジ色のデイパックを背負ってて。それを貰って、周囲でも「アメリカ製の 〈イーストパック〉は、イケてる」って話になっていまして、アメリカに行って買い付けては売ったりしてましたね。
-それは、どちらでですか?
藤井: 代々木公園のフリマだったり、友だちに譲ったりだとか。当時みんなが欲しがって、とにかく沢山売れました。
-当時、藤井氏の影響を受けて、持ってる人が多かった印象があります。でも、予想通りいろいろなバリエーションを持っているんですね。
藤井: 恐らく1番古いのは、コンパス(方位磁石)型のロゴが入った、この赤いバッグなんですけど。
-この薄いナイロンの感じは、懐かしいですね。
藤井: 次が、このモノトーンのロゴかな。
-このロゴは、今回ユナイテッドアローズが別注した際に使用したモデルですよね。
藤井: そうですね。それから、みんなが思い描く、このロゴに変遷して行くのかな。
-なぜ、藤井さんは 〈イーストパック〉を選ぶに至ったんですか?
藤井: まず、ロゴが良かった。このリサイクルのマークとかも、リサイクルナイロンを使ってるからだろうけど、カッコ良かったんですよね。
-この並び見ただけでも、また欲しくなりますね。当時、アメリカで購入していたとのことですが、幾らくらいだったんですか?
藤井: 大体30ドルくらいで買っていましたね。あと、バークレーの倉庫まで連れて行って貰って、30個くらい積んであったのを1個10ドルくらいで譲って貰ったりもしました。
-そんな流れで、ずっと使い続けるわけですか?
藤井: セレクトショップで働いてたときも取り扱いがあったので、使ったり、店頭でもよく売っていましたね。その後ロゴが変わってしまって、新たに買い足すことはなくなりましたが。
-そこが重要ですよね。となると、あまり使わなくなってしまった?
藤井: いや、リュックは使ってますね。今って、機能的なリュックを使わなくなったので。この感じが丁度良い。-そうなんですね。でも、今見ても良い佇まいですよね。
藤井: これだけ持って出掛けることが多い。とにかく形とサイズ感が良いんです。あとはカラーリングも。ただ、他の形って、あんまり使うシーンがなくて。
-車に乗るようになったり、ライフスタイルが変わると使うバッグも変化しますしね。
藤井: そうですね。小さめのボストンなんかは、学生って感じ。当時は短い持ち手を肩に提げるのがイケてましたからね。
-懐かしいです。