70年続く〈ヤマハ〉が、6年ぶりにレースへ挑戦!!

「鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)」は、簡単に言っちゃえばオートバイで8時間走り続け、どれだけコースを多く周回できるかを競う国際的な大会。8時間も走り続けるわけだから、マシンの性能がただ高いだけや、ライダーのテクニックがいいだけじゃ勝てません。タイヤ交換や給油など、メカニックとの連携=チームプレーも勝敗に大きく響いてしまう。途中までぶっちぎりの1位でも、転倒や故障することもあるから、最後までなにが起きるか分からないドラマがあるんです。
そんな「鈴鹿8耐」に世界中の名だたるメーカーが参戦するなか、2015年から2018年まで4連覇を果たした輝かしい記録を残し、通算8回の優勝を飾っている〈ヤマハ〉。今年は「ヤマハ発動機」が設立70周年を迎え、同時にレース活動も70周年となるメモリアルイヤーっていうことで、スペシャルなマシンが用意されました。

ウィングレットを装備した新型『YZF-R1』。排気量は1,000cc。この1台を3人のライダーが8時間走らせ続けるため、ポジションやセットアップなど徹底的に細かな調整が入ります。2019年から6年間、中須賀選手をはじめとするJSB1000のチャンピオンライダーがR1の開発に携わってきました。
参戦車両の『YZF-R1』を彩ったホワイト×レッドは、1964年のロードレース世界選手権で初めて使用した〈ヤマハ〉の伝統的なカラーリング。デザインは、1999年に世界500台限定で発売され、同年の「鈴鹿8耐」に参戦した『YZF-R7』からインスパイアされています。