





-
石井陽介
-
山本博史
-
脇山修平
-
加藤誓也
-
須藤結理
-
阪口和暉

フジロック。
毎年恒例のフジロックに今年も参戦。いつものごとく、酒飲みながら気の向くままにライブを観て、ゆっくりまったり3日間を過ごしました。既に方々でも話題になっていますが、山下達郎さんのライブがとにかくすごかった。個人的にも歴代屈指のフジロックのステージでした。しかしまああんなにパンパンになったグリーンステージっていつ振りだろう。壮観だったなあ。





HERILL
ヘリルのチマヨベスト

肌触り抜群のチマヨ。
チマヨベストといえば、ネイティブアメリカン・スタイルの象徴であり、ハードアメカジに欠かせないアイテムのひとつ。胸元にチマヨ柄をあしらった手織りの肉厚なウール生地が特徴なわけですが、〈ヘリル〉がつくったそれは、従来のチマヨベストにはない品のよさが漂います。というのも、素材をカシミヤとリネンの混紡に置き換えることで粗野な質感は残しながらも抜群の肌触りを獲得。また、チマヨ柄を撤廃し、ブラック1色でまとめることでモダンな印象に変貌を遂げました。チマヨベストの特徴をことごとく廃しながらも、それでもチマヨベスト然としているのは〈ヘリル〉の取捨選択のセンスとバランス感覚の賜物でしょう。オリジナルのチマヨベストももちろん好きですが、40代半ばの自分がいまアメカジを着るなら、これくらいクリーンなものの方が肩の力が抜けてて具合がいいのです。着込んでいったら素材もなじんでさらにいい雰囲気になりそうですね。
¥143,000
にしのや
03-6434-0983

O.J. GLOBE SPECS OPTICAL Co.
オールドジョー グローブスペックス オプティカル コーのサングラス

個性が宿るブリッジライン。
1年に1〜2本くらいのペースでアイウェアを新調します。ここ最近は立て続けに金縁の華奢なメタルフレームばかりを手にしてきましたが、久しぶりに主張の強いセルフレームが欲しくて手に取ったのが、ご覧の〈オールドジョー
グローブスペックス オプティカル
コー〉です。一山式のフレンチヴィンテージのリーディンググラスをリファレンスにつくられた今作最大の特徴は、エッジの利いたブリッジライン。些細なディテールではありますが、いざ掛けてみるとこれがまた非常に個性的な顔つきになるわけです。テンプルはバイカラーになっているので、横から見た表情も変化が生まれてよき。簡素になりがちな夏のファッションに、心地のいい違和感と個性をもたらしてくれます。色は悩みましたが、手前のブラックにしました。しばらくサングラスとして楽しんだ後は、レンズを変えて眼鏡として日常使いしようかと。
各¥52,800
グローブスペックス エージェント
03-5459-8326


outil
ウティのバッグ


古着好き心をくすぐる珍品バッグ。
定番から派生した変化球アイテムが好きです。例えば〈コンバース〉におけるワンスターローファーやチャックトグルのような通称“珍バース”や、〈チャンピオン〉のリバースウィーブにおけるWフェイスやモックネックのような“珍ピオン”といった、いわゆる珍品に心打たれるのです。さて、写真は一見すると何も変哲もないクラシックなキャンバストートですが、なんと裏面には2本のショルダーストラップが付いていて、リュックとしても使える2WAY仕様。じつはこれ、キャンバストートでおなじみの、あのアメリカブランドが80年代にリリースしていたモデルを〈ウティ〉が現代的に微調整して復刻したもの。この珍品にフォーカスしたところにまずグッときたし、何よりこの取ってつけたような安直なディテールが可愛らしいじゃないですか。
¥46,200
にしのや
03-6434-0983

TOKYO SANDAL
トウキョウサンダルのレザーサンダル

ラフ&タフな突っ掛け。
こうも暑いと靴下を履くことすら躊躇います。足にまとわりつくあの感覚が、もう我慢できません。だから夏は、できるだけ素足でいたいし、サンダルしか勝たん!のです。色々と物色した中で気になったのが写真の〈トウキョウサンダル〉。なんでも温泉街でよく見かける突っ掛けの温泉サンダルをイメージしているそうで、その狙い通りラフに気負わず履くことができます。オープントゥで解放感があるのもいいですね。デザインこそ至極シンプルですが、その構造やつくりは緻密で、アッパーやインソールは足の立体的なラインに沿うように設計されていたり、ステッチダウン製法によりオールソール交換が可能。レザーの経験変化も楽しめます。ブーツのような頼もしさを兼ね備えたラフ&タフな温泉サンダル。自分が求める理想のサンダルが、ようやく見つかりました。
¥38,500
ザ ブーツ ショップ オンライン
thebootsshoponline.com

フジロック。
ひっさびさのフジロック。とはいっても、日中のほとんどは近くのお山を駆け回り、夜間の空き時間に会場へ。いずれはフジロックの催しのひとつとして、トレイルランニングのレースとかできないもんかな。近くに魅力的なお山もたくさんあるし。





charbon
シャルボンのTシャツとキャップ

ファッションとしてのランニングウェア。
近年、世界各国で次々と誕生しているランニングブランド。モードな装いから、グラフィカルなもの、はたまた古着を彷彿とさせるデザインまで。グローバルなスポーツブランドでは成し得なかった、現在進行系のトレンドを巧みに取り入れたランニングウェアは、ファッションとしての新しい潮流と言っても過言ではありません。そんななか、ここ日本国内でも急成長しているブランドが〈シャルボン〉です。その特徴は、スタイリッシュなデザインのみならず、素材への圧倒的なこだわりです。今回、ピックアップしたTシャツでは、イタリアのファブリックメーカーによる高密度リサイクルナイロンジャージーを使用。伸縮性のある上質なパウダータッチ生地は、着ていて病みつきになるレベル。ネックの仕立てやラウンドテールなど、スポーティなディテールワークも好印象。ぼく好みなアノニマスなロゴはリフレクター仕様となり、同ロゴでキャップも取り揃えるなど、充実のラインナップからはブランドとしての勢いが垣間見られます。今後、国内外における躍進が期待される注目株、要チェックしておきましょう。
キャップ ¥9,900、Tシャツ ¥11,550
charbon
Instagram:@charbon_running

BAQLESS
バックレスのピアス

ご縁が繋いだ価値のあるコレクション。
アクセサリーはほとんど付けません。仕事中に邪魔だし、取り外すのも煩わしい。ゆえに身に付ける必要性が、個人的には見出だせない。そんなぼくが唯一愛用しているのが、〈バックレス〉のピアスです。ご縁があって勧められ、言われるがままに耳たぶに穴を空け、以来ピアスおじさんとしての日々を2年くらい送っています。そんな〈バックレス〉の最新作「WA
COLLECTION」では、諸事情で名前は明かせないんだけど、これまたご縁のある方がデザインを担当。流線的でデコラティブなルックスは、洗練された既存のラインナップとは明らかに異なる力強い仕上がり。アクセサリーに無関心なぼくではあるけれど、ご縁が繋がれば、そこに意味が生まれるわけで。だからこそこの「WA
COLLECTION」は、ぼくにとって付けるべき価値のあるプロダクトと言えます。実際に付けてみると、とても気分がいいです。
¥19,800〜
バックレス
baqless.jp

one nova
ワンノバのアンダーウェア

シルクのような肌触り。
みなさん、下着ってどんなものを履いてます?
個人的にはファストファッションのもので事足りていました。安いし。とはいえ、職業柄いろいろ試したい欲はあるわけで。スポーツメーカーから、専業の老舗、はたまたポップなデザインの新鋭まで、試してはみたけどこれといった決定打が見つけられませんでした。そんななか「春のタヌキ祭り
2025」で見つけたのが、こちらの〈ワンノバ〉。素材にはメリノウールに木材由来のモダールをブレンドした独自の「nova
wool®」を用い、肌触りはシルクのようにとにかく柔らか。それでいて抗菌、消臭機能を備え、適度な体温調整をしてくれるので、暑い夏でも履き心地は快適そのもの。派手すぎないけど主張してくれる豊富なカラーバリエーションも魅力的。ちなみに会場で実際に話を伺ってみると、手がけているのがととけんで働いてくれているスタッフの妹さんであることが発覚。いやはや、いい出会いに恵まれました。
(左)[nova wool®] 3D Boxer Brief ¥4,850
(中・右)[nova wool®] Flat Boxer Brief ¥4,850
one nova
onenova.jp

KEEN
キーンのトレイルランニングシューズ

遂にトレランに参戦。
『WWDJAPAN』によると、トレイルランニングは「第3次ブーム」らしい。ここ10年近く、そこに身を置いてきた立場からすると、ブームという程の隆盛を目にしたことがないので煽った見出しに疑問は残るけど、どんなかたちでもトレイルランニングが注目を集めるのはうれしい限り。事実、ファッションブランドとのコラボも増えてるし、スポーツ・アウトドアメーカーの参入も著しい。そんなトレランシーンに満を持して参入してきたのが〈キーン〉です。「SEEK」と銘打たれたこちらのシューズでは、高い反発性とクッション性を両立したオリジナルフォームを採用。ワイドフォアフット構造に6mmのドロップ、アウトソールには4mmの高耐久ラグを合わせることで、あらゆるフィールドで安定感に優れた自然な走りをサポートしてくれます。実際に足を通してみると、履いた瞬間に気持ちよくて、走って楽しい、万人向けシューズ。コンペディティブではないけれど、〈キーン〉ならではのフィロソフィーが詰まった意欲作。これは、売れるような気がします。
※ミッドソールのプリントは正しくは「QuantumFoamX」になります
¥26,400

フジロック。
ぼくもひっさびさのフジロック。取材でずっと外に立っていたのですが、日焼け止めが苦手なので使わないでいたら、ガンガンに日焼けして一部皮ムケしています。ライブはそんなに見れなかったんですが、一番楽しみにしていたFred Again..の初来日、最高でした。初めてフジロックへ行ったのはいつだったんだろうかと調べたら2008年で、ドン引きです。





WEWILL
ウィーウィルのシャツ

大人はシャツ。
35歳を超えてから、Tシャツが少し似合わなくなってきたように感じます。ダラシなく見えるようになったというか、なにかが足りない感じというか…。これは感覚的なことなんですが、とにかくシャツの着用回数が増えてきたのです。そんなもんで、バリエーションが欲しくなってきています。この〈ウィーウィル〉のツイル地のシャツは、なんだか全体のざっくり感がいいなと思ったんです。体が泳ぐくらいオーバーサイズで、ボタンの数も少ないし、襟の形もちょっぴりゆるめ。着てみると自然なシワ感も相まり、とてもリラックスした気分でいられます。テンセル、コットン、リネンという素材使いが、これまた心地いいんです。夏に長袖を腕まくりで着るというのも粋ってもんですよね。
¥46,200
ウィーウィル
wewill.tokyo

Kiivu
キフのショーツ

和洋ショーツ。
仕事柄許されるので、ほぼ毎日ショーツを穿いています。少し前まではナイロンばかり選んでいましたが、最近はコットンが気分。自然な肌触りでやはり落ち着きます。ナイロンのようなベタッとした蒸れも少ないですしね。広島の染色工場が始めた〈キフ〉で見つけたカツラギのショーツは、墨顔料による繊細なグラフィックがポイント。これは濃淡を表現するために3版使ってプリントしていることにより実現しているんだとか。きれいなワイドシルエットに、バイオストーン加工も相まり、とてもいい雰囲気に仕上がっています。パンツはつい無難な無地を選びがちですが、装いが寂しくなりがちな夏にはこれぐらいがちょうどいい。Tシャツ合わせもいいですが、個人的には素材感のあるシャツと合わせたいのです。
各¥33,000
キフ
Instagram:@kiivu_official

ZAMST
ザムストのインソール

初めてのオーダー。
横幅が広く、ハイアーチで足が外側へ倒れがち。自分の足の特徴です。なんとなく感じていたのですが、疲れやすい傾向にあるんだとか。そんなことから、サポーターでおなじみな〈ザムスト〉に10分で完成するオーダーメイドインソールがあると知って、思わず試してみたくなったのです。手順は簡単。3Dスキャンによる測定で自分の足の特徴を知り、動的状態の足に合わせてインソールを変形させ、靴の形に合わせてハサミでカットしたら完成です。いざシューズに入れてみると、着地の安定感が増したのと、いままでにないサポートを感じられて、とてもラク。スポーツ向けのインソールにはなるのですが、普段からたくさん歩くのでスニーカーへ入れてます。使い込んだせいでプリントが剥げてきているのが恥ずかしいですが、それだけ使ってるってことです。実際につくれるところはサイトなどでチェックを。
¥9,900〜
日本シグマックス
www.zamst-online.jp

BAUM
バウムのボディフレグランス

夏のおまもり。
今年もまた、暑い夏になりそうです。しかも長そう。高温多湿で不快指数もグングン上がります。少しでもリフレッシュしたくて、〈バウム〉の「リフレッシング ボディコロン」を導入したという訳です。爽やかななかにほんのり甘さもある香りが癒やしの時間を与えてくれるのですが、それだけじゃないのがポイント。植物由来の清涼成分(メントール)によってひんやり感を与えつつ、自然由来のパウダーでベタベタな肌をさらりとしてくれます。化粧水のようにスーッと伸びてくれるのも、夏にうれしいです。編集部は男ばかりなのですが、その分だけムンムンとした空気が溜まりがち。これを使って、部室のように淀んだ空気から小川の流れる森の中へと、気持ちだけでもひとりダイブしたいと思います。
90ml ¥4,400

勝手にフジロック大賞。
今年は行くことができなかったので、配信だったり参戦した人のSNSにあがる投稿だったりをチェックしていました(まじでいい時代…)。全アーティストは観られてないけど、Little Simzのファッションが個人的にはツボでした。トレンドをおさえつつ、オリジナリティも感じる。しかも、日本代表のユニフォームってところが粋ですよね。





adidas Originals
アディダスオリジナルスのトラックジャケット

溢れ出るヒップホップ感。
ファッション好きのみならず、多くのひとが袖を通したことがあるであろう、〈アディダスオリジナルス〉のトラックジャケット。1980年代に発売されて以来“ファイヤーバード”の愛称で親しまれ、数々のストーリーを生み出した名品です。今回ご紹介するのは、満を辞してリリースされたこの“ファイヤーバード”のニューモデル。滑らかな合成皮革を纏ったヒップホップ感を醸し出す表情が最大の特徴で、重厚感のあるたたずまいですが、着心地はとても軽くてしなやかなのです。また、袖にはアイコニックなスリーストライプスを同色で配置することで、よりデイリーに着用しやすい逸品となっています。ちなみに、同素材を使用したショーツも展開されているので、お財布に余裕がある方はこちらもあわせてゲットしておきましょう。
¥30,800
アディダスお客様窓口
03-6732-5461

SARCASTIC™
サキャスティックのボーダーTシャツ

カジュアルすぎない上品な普段着。
惜しまれつつも活動を休止していた〈サキャスティック〉が、今年の春夏シーズンから待望の再始動。これはフィーチャーせずにはいられません。ということで、復活の狼煙をあげた〈サキャスティック〉から、すぐにでもワードローブに加えたい2色のボーダーTシャツをピックアップしました。「カジュアルすぎない上品な普段着」をコンセプトに、スケートにサーフ、ダンスミュージックと、さまざまなカルチャーをクロスオーバーさせたプロダクトには、シンプルながらも多くのこだわりが散りばめられています。ブランドの舵を取るのは、LAにルーツを持つポール・タカハシさん。かつて〈ステューシー〉などのグラフィックを手がけていたことでも広く知ら
れていて、まさにストリートカルチャーのキーマンのひとりです。個人的にグッとくるサンプリングアイテムがバリエーション豊富に展開されているので、気になる方はブランドのInstagramをチェックしてみるべし。
¥16,500
Sampledelica
info@sampledelica.com

PROPS STORE
プロップスストアのイージートラウザー

クセになる穿き心地。
暑い日にこそ力を発揮してくれるのが、「プロップスストア」から定期的にリリースされるイージートラウザー。いろんな意味で本当に“クール”な一本なんです。まずは何といっても素材感。サラッとした清涼感のある肌ざわりが酷暑でも快適な穿き心地を提供してくれて、速乾性にも優れているのでもう最高です。自分も愛用させていただいているのですが、特に自転車に乗るときなんかは、これしか穿きたくないと思ってしまうほど(笑)。そして、リラックス感のあるシルエットも気に入っていて、長時間の着用でもストレスをまったく感じさせません。まさにこれが、夏の最適解。まとめ買いしても絶対に後悔はありません。
¥23,000
プロップス ストア
Instagram:@propsstore


TANABIKU
靉靆くのアイウェア


憧れの一本。
タイムレスで色褪せない“本物の眼鏡”を展開する日本のアイウェアブランド〈たなびく(靉靆く)〉。“眼鏡の聖地”とも呼び声が高い福井県・鯖江の卓越した職人さんたちによる確かな技術が集約され、圧倒的な存在感を放ちます。6月にデビューを果たしたばかりで個人的に気になっていたのですが、デザインに目を向けてみると、リベットには霞の模様が。これは古くから着物などに用いられてきた伝統的な模様で、日本の伝統文化へのリスペクトを感じさせるディティールワークも非常に印象的です。こだわりがたくさん詰まったプロダクトなのでここには書ききれませんが、一切の妥協なくていねいに仕上げられたことがよく伝わります。値段も値段なので正直スッとは手が出せないけど、いつかはかけてみたい憧れの逸品。このほかにも2モデルがラインナップされているので、ブランドのオフィシャルサイトもあわせて見てみてください。
¥165,000
Instagram:@tanabikueyewear

シャツな夏なんです。
この夏を超えたら、ついに30代に突入。ファッションも見直さねば。夏だってTシャツ、ショーツにビーサン、と小学生の夏休み気分ではいけないのです。だからシャツ! やっぱり大人はシャツですよ。そんな気分のまま見つけたのがこの4枚。





Marvine Pontiak Shirt Makers
マービンポンティアック シャツメイカーズのシャツ

シャツ野郎の夏。
夏に白シャツを着るのが好きです。しかも半袖ではなく長袖。理由は暑い暑いと言いながら袖をまくったり、生地が風を孕むサマが好きだから。あとは北野武が汗だくで着るそれが好きだから。でもサラリーマンみたいに行儀がいいのを着たいわけではない。そんなわがまま野郎を受け止めてくれるのが〈マービンポンティアック
シャツメイカーズ〉です。このモデルはデザイナーが所有しているヴィンテージのカバーオールをベースにしていて、ポケットやカンヌキ止めのディテールをそのまま落とし込んでいます。でも、そのまんまじゃない。べっ甲調のボタンやカーブのきいた美しい襟型など、シャツという土台でこそ表現できるギミックも詰まっています。シャツアウターとして一枚で着られるのもうれしい。そうだなあ、これを着て海に行くなら、銃じゃなくて正男の手を握りたい気分です。正男を知らないひとは「菊次郎の夏」で検索。
¥44,000
オーバーリバー
info@overriver.com

Pilgrim Surf+Supply
ピルグリム サーフ+サプライのシャツ

脱力系シャツ。
パジャマシャツとは、「パジャマのようなリラックス感があり、開襟のデザインとパイピングが施されているシャツ」を指すそう。編集部の先輩に〈リーバイス〉の古着のそれをもらって以降、その狭い世界にハマっているんですが、意外と塩梅がいいものがない。くたっとしすぎてたり、ストライプが微妙だったり、新品はもってのほか。と思っていたらすいません、〈ピルグリム
サーフ+サプライ〉にありました。2連のボタンがかわいらしく、こっくりブラウンもストライプのおかげで軽やか。身幅も腕まわりもゆったりめだけど、光沢感のある生地だからだらっとしすぎない。こういうのを待ってました。チノショーツとか、それこそ517に合わせるのが気分です。ちなみにブランドはパジャマシャツと謳っていないので悪しからず。
¥26,400
ピルグリム サーフ+サプライ
03-5459-1690
pilgrimsurfsupply.jp

Caledoor
カレドアーのシャツ

なんでもシャリっとがいい。
一見、粗野なオンブレチェックシャツかと思いきや、素材にご注目を。独特なシャリ感があって涼しいんです。その正体は、強撚糸のコットンを使用したパナマクロス。希少なマシンで製作したオリジナルの素材で、糸が切れないようにゆっくりと時間をかけて織り上げているからこの風合いが表現できるんです。デザインはユーティリティーシャツをベースにしつつ、ディテールを削ぎ落とし、ポケットを大きめにアップデート。古着のそれは苦手でも、これぐらいラフなら着やすそう。イエローとグリーンのチェックも夏らしく爽やかですね。なんだかんだ、こういうシャツがクローゼットにあると安心しちゃいます。
¥46,200
カレドアー
caledoor.jp

Gurank
グランクのシャツ

こんな白シャツも好き。
白シャツは千差万別。微妙なサイジングやディテール次第で、好みかそうじゃないかが決まります。〈グランク〉のこれは非常に私好み。古着に精通しているひとがグッとくるギミックがいくつかあります。まずはトリプルステッチ。国内に数社しかない3本針を扱うシャツ工場で製作をしています。さらに空環仕上げと呼ばれる裾の仕上げ方は、その昔、生産性をあげるために裾の始末をあえてこのようにしていたそう。そんなヴィンテージのワークシャツ由来のこだわりがありながら、今っぽい落としどころもいい。着丈のわりに身幅が広めに設計されていたり、ハリのある素材を柔らかく加工して、ややシボ感を残したり。だから気負わずに着られます。シーンが限定される堅実なシャツも一枚必要ですが、日常使いできるこんなシャツも一枚持っておきたいものです。
¥31,900
にしのや
03-6434-0983

初レース。
野沢温泉で開催されたトレランの大会に参加してきました。距離37キロ、獲得標高2200メートルと、初心者のぼくにとってはかなりキツいコースでしたが無事にフィニッシュ! 実は、今年の冬に2ヶ月間野沢に住んでいたので、ゴンドラで上りスキーで滑走していた山を、自分の脚で登り駆け下るのは新鮮な体験でした。





YAECA
ヤエカのマドラスチェックシャツ

ビタミンマドラス。
今年3月に訪れた南インドのチェンナイ。世界最大のエコビレッジへ行ったり、本場のミールスを味わったりと大満足な旅だったのですが、ひとつやり残したことが。それは、マドラスチェックシャツを買うこと。その発祥の地・チェンナイでは、腰巻スカート・ルンギに合わせるのが男性の定番スタイル。涼しくて快適に過ごせるのだそう。その力の抜けた感じが妙にかっこよくて頭に残っていました。そんななか出会ったのが〈ヤエカ〉の一着。夏らしいビタミンカラーに目を奪われ腕を通してみると、すごくエアリー。それもそのはず。生地には、インドの職人による手織りのカディコットンが使用されています。旧式の織り機ならではの目の粗さがいちばんの特徴で、通気性がとにかくいい。もちろんインド綿100%なので、吸湿速乾もバッチリ。サラッとした肌触りで、ジメジメした夏でも快適に過ごせます。ルンギも欲しいし、これ着てまた南インド行きたいな。
¥31,900
ヤエカ
www.yaeca.com

ONC MERINO
オーエヌシーメリノのTシャツ

夏の新定番。
夏場の悩みといえば、汗で服が肌にくっつくこと。あの不快感を軽減するために提案したいのが、メリノウールという選択肢。ウールと聞くと、冬の素材だと思う方が多いかもしれません。でも実は、夏にもぴったりな機能的な素材なんです。最大の特徴は、湿度調整機能。メリノウールは水分の吸収率が高く、内部の汗を気体状にして外へ逃してくれます。その際に気化熱が身体の熱を奪ってくれるので涼しく感じられるそう。その機能性から「天然のエアコン」の異名が付くほど。そんなメリノウールの素晴らしさを広めるべく、メリノウール100%のTシャツづくりをしているのが〈ONCメリノ〉。これまで長袖のみの展開だったのですが、待望の半袖が登場しました!
10色展開と豊富なカラーバリエーションで、落ち着いたものからポップなものまでがラインナップ。シンプルながら、配色とリンガーを思わせるネックによって存在感のある仕上がりになっています。また、ウールでありながら洗濯機で洗える手入れのしやすさも魅力的。色違いで2,3枚持っていたい、夏の新定番Tシャツです。
各¥15,400
オーエヌシーメリノ
onc-merino.com

pg
ピージーのサンダル

テッキーサボ。
フジロック用と身体の矯正用。2足のサンダルを新調し、それらを履いて過ごす時間が多かった7月。サンダル生活にすっかり慣れてしまい、ほかの靴を履くときにシューレースを締めるのが煩わしく感じます。できれば夏は毎日サンダルで過ごしたい。でも、新調した2足はスポーティで、場所や服装を選んでしまう。そこで、肌の露出が少なくシーンを選ばず履けるサンダルとしてサボタイプを買うことに。定番は某ドイツブランドのものですが、ひとと被る。そこで目を付けたのが〈ピージー〉の「EMPTY」。いちばんの特徴は、FREELOCKシステムを採用していること。ダイヤルを回せば、内側のコードが締まり足をホールドしてくれるので、踵がカパカパなることを気にせずストレスフリーで歩けます。長時間座っているときには、緩めることで足をリラックスさせられる優れもの。ダイヤルが締まりを調節するだけでなく、どこかテッキーな印象を演出していてデザインとして効いているのもまたいいんですよね。そして、横から顔を覗かせるネイビーのネオブレンインナーが程よいアクセントに。差し色の入れ方のうまさは、さすが〈ピージー〉です。ちなみに、色違いのピンクもすごくかわいかったです。
¥23,100
プレイグラウンド
www.playgroundstore.jp

Goldwin
ゴールドウインのワイドパンツ

夏の落とし穴。
キャンプやフェスにハイキング。夏は外遊びの本命シーズン。開放感があって気持ちがいいし、外で飲むビールは格別!
でも、気温や天気の影響を受けやすいのが唯一の難点。思いっきり楽しむためには準備が欠かせません。その準備でおざなりにしがちなのが、朝晩の冷え込み対策。日中の暑さ対策は万全なのに、朝晩寒い思いをするなんてこともしばしば。そこで、夏のアウトドアシーンで穿ける薄手の化繊パンツを探していました。機能性を重視しアウトドアブランドに絞ったものの、見つかるのは足捌きを考慮したスリムフィットのものばかり。そんななか見つけたのが〈ゴールドウイン〉の「ワイドアンクルイージーパンツ」。その名のとおりワイドなシルエットで、タウンユースにも向いている一本です。アンクル丈で穿くのが本来の穿き方ですが、街で穿くならワンサイズアップして裾を溜めるのもおすすめ。素材はポリエステル100%で、通気性や速乾性に優れるのも夏用に選びたいポイントです。
¥26,400
ゴールドウイン
www.goldwin-global.com/jp