ほんとにレース前夜なの?
卓の上にはジュージューと音を立てる秩父名物のホルモンと、ビールがなみなみと注がれたメガジョッキ。もくもくの店内では、おそらく地元の人でしょう、金曜の夜を楽しもうと、あちらこちらから乾杯の声が聞こえてきます。
笑顔で杯を重ねるのは、フイナム副編集長の山本博史、ととけん店長の小田泰次郎。そして、今回の主役であるフイナム編集部の安田天音。そう、フイナム ランニング クラブ♡の面々です。
遡ること数時間。彼らは秩父の「羊山公園」にいました。
そこは、秩父・奥武蔵の山々を舞台にしたトレイルランレース「FunTrails Round 秩父&奥武蔵(以下FTR)」の受付場所。会場はすでに多くのランナーで溢れています。さまざまなラン関係のブースも並び、ちょっとした縁日のような賑わいです。安田はさっそく〈アディダス テレックス〉のブースに興味津々。最新モデルのフィッティングを試したり、スペシャルガチャガチャにチャレンジして景品をゲットしたり、トレイルランのレース前日をおおいに楽しんでいました。
(左)ととけん店長の小田泰次郎、(中)フイナム編集部の安田天音、(右)フイナム副編集長の山本博史
明日開催されるこのレースに〈フイナム ランニング クラブ♡〉の出場する面々。「FTR」といえば、誰もが口を揃えて、「キツい!」というレースです。同時に、「楽しかった!」という声も多数。そんな秩父奥武蔵の山々を舞台としたレースも今年で11年目。カテゴリーは50K、100K、そして100MILE(160K)の3つで、山本と小田が100K、安田が50Kに出場します。山本は2回目の100K参加。小田と安田は初挑戦です。
会場での受け付けを済ませ、宿で明日の準備を整えたあと、過酷なレースへの英気を養うために向かったのが、冒頭のホルモン焼き屋。ホルモンを思う存分食べ、お腹も膨れたところで、宿に戻り装備品の最終チェックを行います。もちろん片手には缶ビールを握りしめながら。
「自分たちの場合、ストイックすぎると続かないですから」と山本。
ランニングというとストイックな印象ですが、楽しむ方法は千差万別。これもフイナム ランニング クラブ♡ならではの、走るを楽しむ方法と言えるでしょう。
実際、旅として上質なのも事実。地のものを食べ、同じ挑戦をする仲間と語らい、うまい酒を飲み、そして明日のレースでは大自然を駆け抜ける。文字通り身体と心を使って満喫するわけです。トレイルランは旅だ、とはよく言われますが、確かに前後にも楽しみを入れることで、さらに旅感が増すのでしょう。
装備や携行食、必携品などを再確認する面々。3人とも当日のウェアは「FTR」のメインスポンサーでもある〈アディダス テレックス〉で揃えました。
「シンプルだけど機能的。グローバルなスポーツメーカーである〈アディダス〉ならではのアプローチを、自ら体感できるのもトレイルランニングの醍醐味なんですよ」と安田が言う。装備品の最終チェックを終えた21:00頃、明日に備えてゆっくりと眠ることに。