FEATURE | TIE UP
ボーダーを超えていく、スピングルとともに。
Go anywhere with SPINGLE

ボーダーを超えていく、スピングルとともに。

一目見ると忘れられない、独特な形状のソール。しかもそれに載っかるのは、カンガルーレザーのアッパー。この個性的な〈スピングル(SPINGLE)〉のシューズに一度足を通すと、軽妙な履き心地にとりこになってしまう…。このシューズの魅力を語ってくれるのは、写真集『奇界遺産』やテレビ番組「クレイジージャーニー」で知られる写真家・佐藤健寿さんと、モデルでケータリングサービス兼お弁当屋「美菜屋」を主宰する浅野美奈弥さん。まずは二人のお仕事のお話あたりからはじめましょうか。

  • Photo_Masayuki Nakaya
  • Hair & Make up_Karen Suzuki(Minami Asano)
  • Edit_Shinri Kobayashi, Ryo Muramatsu

Case 01 : Kenji Sato 何千文字という情報よりも…。

PROFILE

佐藤健寿
写真家

武蔵野美術大学映像学科卒業後、アメリカへ留学。世界各地の奇妙な風景や事物を博物学的・美学的視点で撮影した写真集『奇界遺産』シリーズなどで知られる。テレビ番組「クレイジージャーニー」などにも出演し、国内外で写真展を開催する。愛機は〈ライカ〉のカメラ。
Instagram:@x51

―佐藤さんが広く知られるようになったのは、やはり写真集『奇界遺産』からですよね。

佐藤: そうですね。美大生として映像や写真を勉強していましたが、卒業後に写真家として食べていけるひとなんてほとんどいなくて、現実的な道はスタジオカメラマンくらいでした。自分は海外取材の写真をウェブに載せていたら出版社から声がかかり、その写真が溜まったタイミングでまとめたのが『奇界遺産』です。

―もともと “奇妙なもの” を追いかけるようになったきっかけは?

佐藤: 子どもの頃、テレビで観た世界の不思議を扱う番組とか映画などに強く影響を受けました。美大時代、アメリカに留学したとき、写真のテーマを決める課題があって、サンフランシスコから行けるネバダ州のゴールドラッシュの廃墟を撮りに行ったんです。子どもの頃から気になっていたUFO基地「エリア51」にも足を伸ばしました。

そこで撮った写真の評判が学校内でもよくて、海外からも問い合わせが来て。自分の “面白い” と世の中のニーズがはじめて噛み合った感覚があって、その流れで南米のナスカの地上絵やインカ遺跡、ヒマラヤの雪男などを追うようになりました。

―それまでは、どんな写真を?

佐藤: 美大では課題に沿った作品を撮っていましたが、本来やりたかったのはメディアアートとか映像制作でした。ただ機材も重く、マニアックな映像はほとんど観てもらえない上に、経済的にも厳しい現実を見て、自分は本当にこれが好きなのか? と疑問が湧いてきたんです。そんなときに「エリア51」を撮ったことで、自分も楽しくて、なおかつひとにも求められるテーマを見つけられた。写真は身軽にひとりで完結できるのも性に合っていて、気づけば写真家になっていました。

―『奇界遺産』の当時、取材対象になりそうな不思議なものは、ネットでどのくらい見つけられたんでしょうか。

佐藤: 感覚的には半々ですね。ちょうどネットが普及しはじめた頃で、海外の奇妙なニュースもどんどん入ってきた。一方で、雪男やナスカの地上絵のような、子どもの頃から好きだったネタは、今もWikipediaの情報が古いままで、ほぼ未解決のまま止まっている。追加の中身がほとんどないなら、自分で現地に行ってみようと思ったんです。ネットで誰もが共有できる情報の価値が相対的に下がるなら、自分の体験こそ複製できないものとして価値を持つ時代になるんじゃないかと。

―佐藤さんご自身も、自分の目で確かめたいという欲求が強いわけですよね。

佐藤: 世の中全体にとっては、Wikipediaの何千文字という情報の方が有益かもしれません。でも、個人にとっては、その文字数より「行ってみたら面白かった」の一言の実感の方がずっと価値がある。行けば何でも分かるわけじゃないけれど、「行っても分からなかった」と分かることも含めて、自分なりの解釈を持てるのが大きいんです。

テレビやネットの情報だけで分かったような顔をしても、それは表層的で、すぐに消えていってしまう。だからこそ、実際に足を運んで得た体験にこそ価値があると思っています。

―学生時代にはじめたことが仕事になって、もう20年以上続いているのもすごいですね。

佐藤: 実は飽きっぽいんですが、気づけば続いていますね。「すごい情熱だね」とよく言われるけど、むしろ平熱でいられるからこそ続けられる。興奮しすぎると焦ってしまうので、すごい場所ほど冷静でいたいです。限られた時間のなかでいい写真を撮るには、その方がいい。同行しているテレビディレクターには「話しかけると機嫌が悪そうに見える」と言われますけど(笑)、ただ集中しているだけなんです。

―意識的に、冷静さを保っていると。

佐藤: そうですね。基本的に、自分が楽しいと思えないことは続けられません。興味があるときとないときの集中力の差が激しいとも言われます(笑)。興味がないと、誰にでもできるようなこともできないときがあったり。決して “なんでもそつなくこなせるタイプ” ではないですね。

INFORMATION

スピングルカンパニー東京支社

電話:03-3871-2171
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オフィシャルサイト

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