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monessay ─新参もの

monessay ─新参もの

フイナム発行人、フイナム・アンプラグド編集長である蔡 俊行による連載企画「モネッセイ(monessay)」。モノを通したエッセイだから「モネッセイ」、ひねりもなんにもないですが、ウンチクでもないのです。某誌でずいぶん長いこと連載していたコラムが休載し、フイナムにて装いも新たにスタートです。今回は〈ホカ オネオネ(HOKA ONE ONE)〉の「CLIFTON 5」。

  • Text_Toshiyuki Sai
  • Photo_Kengo Shimizu
  • Edit_Ryo Komuta
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第二十四回 新参もの

何かで読んだ記事に、音楽の好みはティーンズのときに聞いたものにものすごく影響されるというのがある。つまり若い頃に好きだった曲、あるいはジャンルがずっと好きということだ。確かにこれはものすごく説得力がある。

ヘミアン・ラプソディがいろんな賞を席巻し、大ヒットしたが、まさにクイーンなんてドンピシャ世代。イーグルスと同時にLP盤を買ったような記憶がある。定かではないが。

クノやヒップホップなんてのは大人になってから。別に嫌いではないけど、やはり70Sから80Sのクラシックロックというジャンルを聴く機会が多い。

れをファッションやブランドに置き換えても同じようなことがいえるのではないか。三つ子の魂百までというやつである。

ぶんぼくを昔から知っているひとは、ぼくのスタイルの変わらなさというか頑なさに呆れてると思う。とにかく身に付けるものの方向性がまったく変わらない。よく言えばブレない。

んなもんだから新しいブランドなどには少しアレルギーとは言わないまでも抵抗がある。一部では新しもの好きな部分もあるんだけどね。

ポーツシューズ、つまりスニーカーというとこちらにしてみれば〈ナイキ〉か〈アディダス〉しかないわけである。広義のスニーカーとなると〈コンバース〉やらのクラシックモデルも含まれるが、新参ものにはあまり興味がないというスタンスである。

かし近年、このスポーツシューズのカテゴリーにいろんなメーカーが参入してきた。マラソンやトレイル大会などではみんな三々五々なシューズを履いている。あらゆる面において多様化が叫ばれている時代、ちょうどいいのかもしれない。

の新参もののスタイルがちょっとカッコ良かったりするのは承知している。しかし〈サロモン〉くらいまでが横道にそれる限度と思っていたが、むしろ最近ではオールドスクールな大手ブランドものの方がイケてないように思えてきた。

しろこの〈ホカ オネオネ〉とか〈オン〉とか。まだ履いたことはないけど、いわゆるいまマラソン界を席巻している厚底の元祖らしい。

のところケガやら腰痛やらで走れてないが、こういう新しいものを手に入れるとモティベーション上がるかもしれないね。 

蔡 俊行

フイナム発行人/フイナム・アンプラグド編集長。マガジンハウス・ポパイのフリー編集者を経て、スタイリストらのマネージメントを行う傍ら、編集/制作を行うプロダクション会社を立ち上げる。2006年、株式会社ライノに社名変更。

デッカーズジャパン

電話:0120-710-844

www.hokaoneone.jp

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