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機能とファッションと。 リラックスウェアの最適解とは。
Repose Wear of White Mountaineering

機能とファッションと。 リラックスウェアの最適解とは。

コロナ禍を受けて、あらゆる常識や当たり前が強制的に刷新されていくことになった昨今。その影響は、生活必需品であるところの、衣・食・住の“衣”にも大きな影響を及ぼしています。ブランド創設から15年を迎えた〈ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)〉のデザイナーである相澤陽介さんは、この変革の季節にいち早く行動を起こし、ひとつのスモールコレクションを作り上げました。STAY HOME期間中でも、手を止めずに動き続けた相澤さんのいまのムードとは?

〈ホワイトマウンテニアリング〉の期中コレクションにおいて、「リポーズウェア(Repose Wear)」と名付けられたスモールコレクションが、5月末に発売になります。リポーズとは休息という意味。つまり「リポーズウェア」とは平たくいうと、リラックスウェアのことです。このタイミングでこうしたコンセプトのアイテムを生み出した真意について相澤さんに聞いてみました。

「なぜこうしたものを作ったかというと、第一には、家で過ごすことも多いだろういまのご時世に、リラックスできるウェアにニーズがあるだろうと考えたからです。その上で、ただ単にくつろげる服というのではなく、〈ホワイトマウンテニアリング〉らしくて、リラックスできるウェアという考えのもと、シルエットなどを詰めていったのが『リポーズウェア』です」

SARROUEL PANTS ¥23,000+TAX

これまでにリリースしてきたアイテムで、人気の高かったものを「リポーズウェア」としてアレンジしたパンツ。ベルト仕様だったものを、ウエスト部分をシャーリングにして、紐で縛る仕様に変更しています。

これまた以前のコレクションで人気の高かった袴のようなフォルムのパンツを「リポーズウェア」としてアップデート。ポイントは、あくまでもファッションとして成り立っていることだそうです。つまりは、着ていて楽なのは最低条件として、その上でいまのファッションをきちんと感じられるものを作るということ。この発想は意外とあるようでないのではないでしょうか。

〈ホワイトマウンテニアリング〉では、「ワードローブ(wardrobe)」というベーシックコレクションがありますが、それとはどこが違うのか。

「『ワードローブ』は、とにかくそぎ落として、いわゆる“普通の服”として作っているものですが、『リポーズウェア』は例えばシャツ一枚で着ても、様になる、深みが出る様なアイテムにしたかったという意味で、出発点がまったく異なります」

「リポーズウェア』のアイテムには、レイヤードをしているように見えるアイテムがいくつかラインナップされています。このパンツもそう。単純なアレンジながら、大きな効果が得られるデザインポイント。

WIDE SHORT PANTS ¥18,000+TAX

見た目はあくまでもシンプルに。最小限のアクセントで、どこまで服を、ファッションを楽しむという意味合いを込められるか。STAY HOME期間で実感したひとも多いかと思いますが、いわゆる家着のままで仕事をすると、どうもエンジンがかからない。かといって、キンキンにおしゃれをするのも、なんだかマヌケな気がする。そういうときに、軽快でリラックスできるんだけど、ほどよいファッション感があるアイテムというのは、確かにニーズがあるだろうと思います。

「今回の『リポーズウェア』では全体的に少しオーバーサイズ気味なフォルムを提案しています。これまでにもコレクションラインのなかで、ワイドシルエットのパンツなどは作ってきましたが、それとは考え方、コンセプトが違います」

そもそも〈ホワイトマウンテニアリング〉というブランドはここ最近のオーバーサイズ流行りに際しても、そちらに寄せていくようなことはしていません。リラックスできるウェアに求められるフォルムは?という問いに対しての解が、このシルエットだということなのです。

ゆるやかに熱帯化していくこれからの日本の夏に必需品となるだろうリネンシャツも。身体にまとわりつかないず、さらっとした肌触りが特徴。長袖はマオカラー、半袖はオープンカラーで、生真面目になりすぎないように。

INFORMATION

White Mountaineering

住所:東京都渋谷区猿楽町2-7 1F
電話:03-6416-5381

White Mountaineering 伊勢丹新宿店

住所:東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店メンズ館 6F
電話:03-3352-1111

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