夏はTシャツ。子供も大人も、日本人もアメリカ人も、どんなひとでも夏に着るのがTシャツです。でもあたりまえに着るからこそ、生地やシルエットは心地いいものがいい。そこで〈ブランクト(blankt)〉。今年春にデビューしたTシャツのボディブランドです。新鋭ながら、すでに大手セレクトショップでの取り扱いが決まるなど、いま大注目株。あれこれ語ることはありますが、まずは識者8人に実際に着てもらうことにしました。第三回目は、それぞれ職業の垣根をこえて活動する二組。
Photo_Shingo Goya
Text&Edit_Yuri Sudo
NO.5 小野健太郎、康太郎
(ONO WHEELオーナー)
写真左・小野健太郎(兄)/1994年、東京都練馬区出身。「ONO WHEEL」の共同オーナーで、アパレル制作・SNS運営・イベント運営を担当。趣味でサッカーの社会人チームにも所属している。
写真右・小野康太郎(弟)/1997年、東京都練馬区出身。「ONO WHEEL」の共同オーナーで、メカニック担当。元ロードレーサーで、世界大会に出場した経験もある。
Instagram:@onowheel_nerima_tokyo
すぐに汗が乾くから、自転車移動の僕たちにぴったり。
ー普段の服のこだわりを教えてください。
健太郎:店のグッズをつくるときには自分が着てテンションが上がるデザインを優先していて、私服を選ぶときも同じです。プリントがイケてたり、サイズ感は丈が短くて身幅があるものだったり。あとは着心地ですね。サッカーやっていたので、昔のユニホームとかTシャツを集めたりするのも好きです。
康太郎:仕事をしているときは黒い服を着ることが多いです。自転車作業をしていると油でなんだかんだ汚れるので。逆に私服は仕事で着られない白を着ることが多くて、あとは機能的で疲れないものが好きです。
ーどんなTシャツが好きですか?
健太郎:前は無地Tシャツが多かったんですけど、最近はプリントにハマっています。自社のグッズを普段でも身につけてることが多いです。
康太郎:無地Tシャツほとんど持っていなくて、プリントばかりです。スポーツチームや企業ロゴのTシャツを新品・古着問わず好んで着てます。
ー〈ブランクト〉のTシャツを着用した感想はいかがでしょう?
健太郎:ポリエステルじゃなくてオーガニックコットンと聞いて驚きました。さらさらで気持ちいいです。店にいることがほとんどなので、楽な合わせ方をしたいです。
康太郎:いつもナップサックを背負って自転車移動をしているんですが、このTシャツは汗をかいてもベタっとする感じがなくてさらさらしている印象です。サイズ感はMでもゆったりしていて楽。昨日も着て、夜に洗濯をしたんですけど、シワもそこまでつかずにすぐ乾きました。ちょっとした差し色を入れてシンプルに着たり、ポケット付きのベストに合わせるのも良さそうです。
ー最近のお仕事について教えてください。
健太郎:僕ら「ONO WHEEL」の強みは「シティ寄りの自転車をメインにやっているけど、つくっているのが元プロ」というところ。お店としていろんな垣根を越えていきたいですね。究極を言うと〈シュプリーム〉みたいに、赤と白というカラーリングだけで世界中で認識されたいです。僕たちの店のキーカラーが緑なので、緑と言えば「ONO WHEEL」となれば嬉しいです。原宿の店舗だけでなく、全国各地に出向いていろいろなひととコミュニケーションを取りたいですね。去年は全国10箇所をまわったんですけど、今年はもっと精力的に、目指すはワールドツアーです。
康太郎:もともと自転車競技をやっていたこともあり得意分野ではあるので、自転車を軸にしていろんな展開をしていけたらいいですね。
ー最後に、この夏したいことは何でしょう?
健太郎:サウナが好きなので、すこし遠方のサウナ施設に自転車で行って、着替えで〈ブランクト〉のTシャツを持っていきたいです! 最近オープンした高輪の「SAUNAS」や、「品川サウナ」を狙ってます。
康太郎:静かな雰囲気の山に行きたいです。軽井沢よりも星が見えるところがいいですね、長野あたりとか。とにかく自然を感じたいです。
▶︎小野健太郎さんが着用したTシャツはこちら(着用サイズ:M)
▶︎小野康太郎さんが着用したTシャツはこちら(着用サイズ:M)
No.6 齊藤篤史
(W inc. PR)
1988年、埼玉県出身。クリエイティブカンパニーの「W inc.」に所属し、さまざまなブランドのPRに携わる。今までのキャリアで扱ってきた商材は、飲食、ファッション、映画、音楽、建築、インテリア、アウトドアなど、多岐にわたる。
Instagram:@04atsushisaito04
1枚で着てサマになる塩梅。
ー普段の服のこだわりを教えてください。
クリーンな服をどう着崩すかを大事にしています。正直僕は何でも似合うひとではなくて、しかもファッションにおいて迷いまくってきたタイプで、めちゃくちゃ買い物もして失敗もしてきました。ボロボロの古着合わせも、デザイナーズをバキっと着るのもダメで、いろいろ経て、ここ5年ぐらいでいまのスタイルに落ち着きました。
最近はこの形がかわいい、ドレープ感がいい、というウィメンズのような感覚で選ぶことが多いです。仕立てのいいシャツに、あえて安っぽいものとか、無名だけど感度の高いコレクティブのTシャツとか、感覚で選んだものを合わせる。そんなバランス感でコーディネートしています。あとは週7でインナーをパンツにインしています(笑)。
ーどんなTシャツが好きですか?
プリントTが好きで、ジャケットやシャツを必ず開けて羽織るので、フロントにプリントがあるかどうかで選んでいます。プリント次第で、ちょっとしたニュアンスを出すことができていいですよね。サイズは、年々ジャストめになっています。色にこだわりはなく、古着も新品も着ます。
ー〈ブランクト〉のTシャツを着用した感想はいかがでしょう?
無地のTシャツを選ぶときは、着たときの肌触りやオンスで選びます。正直分厚いのは着心地も悪くて苦手ですが、その点〈ブランクト〉はバランスがいい。これより薄いとインナーウェアになってしまうところを、1枚で着てサマになる塩梅で落とし込んでます。リブが開きすぎていないのも、恥ずかしくならないから嬉しいです。
アッシュグレーはストリートなブランドも好むイメージですが、これはそこまで振り切っていなくて、しかも古着に見られるような “良くも悪くも雰囲気が出すぎる” グレーでもない。これぐらいがちょうど良さそうです。今日のコーディネートはオールグレーでまとめながら、カーキのアイテムと合わせることで全体の色味を軽くしました。ミリタリーバッグを入れると、都会っぽいきれいな雰囲気になりすぎないのでおすすめです。
ー最近のお仕事について教えてください。
PRは幅広い意味を持ちますが、その中でもっといろんな “コト” を繋いで新しい機会をつくっていきたいです。元々ファッション業界からキャリアをスタートしましたが、ジャンルに縛られないで衣食住全般のことをやりつつ、それでいてファッション文脈だけで語るのではなく、その業界の目線をもってこまやかにやっていきたいですね。
ー最後に、この夏したいことは何でしょう?
この夏「FUJI ROCK FESTIVAL」に3日間プライベートで参加するので、それが楽しみです! 山下達郎さんは、今までずっとライブを観てみたかったので、絶対に聴きたいです。(取材は7月下旬に実施)
▶︎齊藤さんが着用したTシャツはこちら(着用サイズ:M)
ボディブランド〈blankt〉とは?
2025年春にデビューしたTシャツのボディブランド。カラーはホワイト、アッシュ、ブラックの3色、サイズはS、M、L、XL、XXLの5サイズ展開。厚すぎず薄すぎない6.3オンス。いずれも生地は極め細かくさらっと滑らかなコンパクトコーマ糸を採用し、オーガニックブレンドコットンで制作している。詳しくはこちらの記事よりチェック。