服と映画へのロマンを込めて。スタジオニコルソンとビームスプラスが初のカプセルコレクションを発表。

〈スタジオニコルソン（STUDIO NICHOLSON）〉と〈ビームスプラス（BEAMS PLUS）〉。初のコラボカプセルコレクションをリリースする両名は、いずれも温故知新を大事にするブランドです。

だから映画の登場人物への憧れからアイテムづくりを出発させたと聞き、ふしぎと納得。名作誕生の予感がしつつ、まずはビジュアルからご覧ください。

映画を着想源にしているのだから登場人物たちが着ていた服をそのまま現代で再現したのだろう、と早合点してはいけません。もちろん具体的な作品やキャラクターをもとにはしていますが、そこから自由な発想で服に落とし込みました。

映画とひと口で言っても多々ありますが、中でも1960年代から70年代のアメリカ映画にフォーカス。『刑事コロンボ』の主人公コロンボ、『ティファニーで朝食を』のジョージ・ペパード、『アニー・ホール』のダイアン・キートンなどのスタイルを思い浮かべながら、まずはムードボードを作成しました。そして洋服の先にあるシーンや、そこに生きる純粋な人物像を踏まえながら、アイテムづくりを行いました。

たとえば、撥水ギャバジンツイルのトレンチコート「PETER」は、〈スタジオニコルソン〉の代表的なシルエットからインスパイアを受け、裏から覗くチェック柄は〈ビームスプラス〉が好むアイビーファッションから引用しました。

また、スポーツブレザー「PAUL」と、ダブルプリーツパンツ「ALVY」のセットアップは、超高密度のトロピカルウールとしなやかなコーデュロイの2パターンで作成。サイジングのゆったりしたパンツは、ハリのある丈夫なコットンツイルタイプでも展開されます。

その他、オーバーサイズかつ斬新なカッティングが特徴的なシャツ「LISA」や、デニム産地である岡山にて特注のシャトル織機でゆっくりと織られたワイドレッグのデニムパンツ「HOLLY」、非常に柔らかいコットンループバック生地を採用したアスレチッククルーネック「GOLIGHTLY」など。両者がこれまで培ってきた技術を総合し、さらなる高みを目指したコレクションになっています。

映画ファンであるデザイナーが映画をオマージュして服をつくる例はこれまでも多々ありましたが、それらとは一線を画す、非常に慎ましやかで愛のあるコレクションです。

発売は9月18日（木）より英国の〈スタジオニコルソン〉にて、9月19日（金）より日本のビームスプラス丸の内、BEAMS公式オンラインショップ、そして日本の〈スタジオニコルソン〉にて。ぜひお見逃しなく。

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