ブラームスのあの名作を、フレッシュサービスが4年越しに再別注。そうそう、こんなセットアップがみんな欲しかったんです。

この素材でこの形のシャツ、ないんですか？

お店でよく聞く言葉です。今回紹介する別注品は、まさにそんなお客さん目線の “わがまま” からスタートしました。

Wool Gabardine Cardigan Jacket FS
¥81,400

主役は、〈ブラームス（blurhms）〉が2018年にリリースしたカーディガンジャケットとワイドスラックスのセットアップ。それを〈フレッシュサービス（FreshService）〉が別注しました。

実は過去に同じ商品で別注をかけたという経緯もあるそうで、今回はその2回目。

どこに“わがまま” を差し込んだかというと、まずは素材。通常は右綾で織られるウールギャバジンをあえて左綾で仕立て、さらに洗いをかけることで柔らかな風合いを実現しました。黒とネイビーの糸が交織することで深い色合いが生まれ、大人な表情を醸します。

そして、ちょっとした設計にも手を加えました。既存モデルの魅力でもある前ボタンや袖の切羽を、大胆に排し、よりミニマルなジャケットにしました。

ジャケット特有の堅苦しさをそぎ落としたことで、カーディガンのように軽やかに羽織ることができます。

さらに、今回の別注に合わせて、〈ブラームス〉側でも微妙なアップデートを行いました。具体的にはジャケットのゴージラインを下げ、肩幅も若干狭め、パンツは今のムードを踏まえて太いけど太すぎない絶妙な塩梅に。ただ、印象が変わらないようにわずかな調整のみにとどめています。

詳しい経緯や両デザイナーの心の内はこちらの対談記事からぜひお読みください。きっと今回のビジュアルがこのように仕上がった理由も腑に落ちるはず。キーワードは「ドレスのカジュアルダウン」「落ちぶれた貴族」です。

別注とは、片方のわがままをもう片方が受け入れるところからスタートします。そして、そのわがままにお客さんが共鳴する形で名作というのは生まれていきます。今作にもそんな未来を期待しながら、筆を置きます。

アイテムの発売は、9月27日（土）より。ぜひお見逃しなく。