フィラが全国4ヶ所に期間限定ショップをオープン！ これを機にブランドヒストリーをおさらい。

1911年にイタリア・ビエラでフィラ兄弟がニット工場として創業した〈フィラ（FILA）〉。110年以上にわたり「スタイル」「情熱」「創造性」を継承しながら進化し続け、いまではスポーツライフスタイルブランドとしてアイコニックなロゴとともに親しまれています。

そんな〈フィラ〉が期間限定で東京、名古屋、福岡、滋賀の4ヶ所にブランドショップをオープン！

スポーツミックスがテーマの今季は、アクティブなシーンにも街にもなじむアイテムが揃っています。「フラッグ」「セブンストライプ」「バレッタ」といったブランドを象徴するデザインを随所に取り入れ、〈フィラ〉らしさも表現。

FX-2 JAPAN ¥26,400

そして、注目は誕生から40年の時を経てメイドインジャパンで復刻した「FX-2 JAPAN」です。ベースとなった「FX-2」は、1985年にブランドとして初めてグローバルローンチを果たしたテニスパフォーマンスシューズ。エレガントなデザインと快適な履き心地で、コートシューズの代名詞として圧倒的な人気を集めました。

通常、シワを防ぐためにライニングの内側にスポンジを挟むところ、あえて使用せずにラストの美しい形状を生かした仕上がりに。また、ライニングとシュータンの裏地には、メッシュ素材よりも吸汗性に優れる素上げの豚革を採用するなど、イタリアの「FILA MUSEUM」に保管されている貴重なアーカイブをもとに、当時のディテールを忠実に再現しています。

上：STACKHOUSE SPAGHETTI 95/25 ¥16,500 下：GRANT HILL 95/25 ￥18,700

さらに、1995年にリリースされた伝説的NBAプレーヤーのシグネチャーモデルが、30周年の節目で復刻。白×水色のものは、ジェリー・スタックハウスのプレーを支えた「STACKHOUSE SPAGHETTI」をベースにしたもの。サイドのデザインが、フォークに巻き付くスパゲッティーのようにみえることが商品名の由来になっています。

そして、黒×青のものがグラント・ヒルのためにつくられた「GRANT HILL 95/25」。サイドの大きなロゴが目を惹き、90年代のストリートスタイルを彷彿とさせます。

ここからは、ショップでの買い物をより楽しんでいただくために、110年以上もの歴史を持つ〈フィラ〉のブランドヒストリーをご紹介します。

ブランド創業のきっかけは、もともと木工業を営んでいたフィラ家が織物機器の修理を請け負った際、マーケットへの可能性を感じて織物業へ転身したこと。

1926年に上質なウール素材を使用した下着の製造を開始すると、その肌触りと伸縮性から人気に火が付きます。

1973年、下着づくりで培ったノウハウを活かしスポーツウェアの製造をスタート。同時期に〈フィラ〉のアイコンとなる「F-BOX」ロゴが誕生しました。

翌年には、テニスラインをスタート。テニスウェア＝白一色という常識を覆す、トリコロールカラーを取り入れたウェアで注目を集めます。当時スポンサーしていた、ビヨン・ボルグによるウィンブルドン５連覇、ローラン・ギャロス6連覇の偉業がさらに人気を後押し。

その後1976年から84年にかけて、マウンテニアリング、スイム、セーリング、ゴルフにウィンタースポーツと順調にスポーツウェアのラインナップを広げていきます。

1985年には、先述の「FX-2」が登場。洗練されたデザインで多くの人を魅了しテニスシューズの代名詞になります。これを足がかりに、ヨーロッパから世界へと進出。

1996年、名バスケットボールプレーヤー、グラント・ヒルのプレーを支えるシューズ「Grant Hill」をリリース。彼はこの年アトランタオリンピックでUSナショナルチームとして出場し、金メダルを獲得するなど大活躍。

2010年代後半には〈ゴーシャ・ラブチンスキー（GOSHA RUBCHINSKIY）〉や〈フェンディ（FENDI）〉とのコラボを発表するなど、ファッション文脈においてもプレゼンスを高め始めます。

「Disruptor 2」がダッドスニーカーブーム文脈で大ヒットしたのもこの頃。

ここまで読んでくださった方は、もう〈フィラ〉マスター。知識があれば見え方も変わってくるものです。ぜひこの機会にお近くのブランドショップへ行ってみてください。