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【FOCUS IT.】銀世界に映えるデジタルカモ。札幌国際スキー場で開催された、ア ベイシング エイプ®のイベントをプレイバック!

〈ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)〉が、クリエイティブディレクターに倉石一樹氏を迎えたコレクション「Performance All Weather」をローンチしました。そのコレクション名の通り、さまざまな気候や地形において活躍が期待できる今回のラインナップ。

そのお披露目の場に選ばれたのは、札幌は定山渓にある「札幌国際スキー場」でした。新雪の積もるゲレンデを舞台に行われた、ローンチイベントの様子を振り返ります。

Photo_Tatsuki Nakata
Edit_Naoya Tsuneshige


ベイプがゲレンデをジャック!?

12月某日。羽田空港を発ち、1本の映画も見終わらないうちに到着した北海道は、東京のコンクリートジャングルとは打って変わって一面の銀世界。

編集部が向かったのは、札幌の温泉街・定山渓から目と鼻の先にある「札幌国際スキー場」です。

目的は〈ア ベイシング エイプ®〉の新作ローンチイベント。なぜ〈ア ベイシング エイプ®〉がスキー場で…? 疑問に思う方も多いかもしれませんが、今回リリースされたアイテムは、ゲレンデと密接な関係性があるんです。

コレクション名は「Performance All Weather」。デザイナーに倉石一樹氏を迎えた本コレクションでは、都会的なファッションエッセンスとウィンタースポーツの機能性の融合という新たな挑戦を通じて、本格的なウィンタースポーツウェアを提案しています。

「札幌国際スキー場」内には、いたるところに今回のコレクションのポスターが。イベント全体のディレクションも倉石氏が担当したらしく、今回のコレクションに対する熱意や意気込みがひしひしと感じられました。

極めつきはこちら。

なんとゴンドラもラッピング!

シーズン中はこのままみたいなので、ぜひ実物を見に行ってみてください。ラッピングが施されたゴンドラは、全82台のうち2台のみ。巡り会えたらラッキーですよ!

あいにくタイミングが合わず、ラッピングゴンドラには乗ることができなかった編集部ですが、さっそく新作に袖を通してワクワクしながら山頂を目指します。

ご覧の通り、今回のアイテムの特徴はなんといってもこのデジタルカモ柄。UAP CAMO(UNIVERSAL APE PATTERN CAMO)と名付けられたこちらの柄は、ブランドのシグネチャーである“APE HEAD”“Foot Soldiers ロゴ”“BAPE®”の文字がカモフラージュのなかに巧みに隠された、まったく新しいパターンなんです。

さっそく滑走! およそ12年ぶりのライディングでしたが、やはり体が覚えているもんです。この日に編集部が着用したのは、「UAP CAMO SNOWBOARD 2-LAYER JACKET」。

着心地は軽くてしなやか。加えて、実際に普段からスノーボードを楽しむという倉石氏ならではの視点で、機能的なディテールが随所に施されています。背面には小さな4つのポケット、そして左胸にはリフト券を入れるのにちょうどいいサイズの小さなポケットも配置。ちょうどセンサーの高さにあるので、スムーズにリフトに乗ることができました。

さらに脇には、止水ファスナーをつかったベンチレーションも。雪山は止まると寒いけど、滑り始めると暑い。そんな悩みをストレートに解消するディテールもしっかりと備わっているのです。

着用したアイテムのほかにも、赤と黄の単色の2レイヤージャケット、同柄の3レイヤージャケット、そして裾に配されたシャークが目を惹くオーバーオールなどもラインナップ。

いずれもストリートの美学を保ちながら、雪山でのパフォーマンスに対応する高度なスキー・スノーボードギアとなっています。


雪山でも、それ以外でも。

ひと通り滑り終わった後は、ゲレンデの麓にある施設「Lounge THE 6」へ。

ここは今年2025年の2月に誕生した新スポットで、和のエッセンスが取り入れられた、国内観光客はもちろん、外国人旅行客も楽しめるようなリラックス空間となっています。ここを選定したのも、イベントの内装をディレクションしたのも、もちろん倉石氏。

ここでは、ローンチを祝うさまざまなプログラムが用意されていました。

廣山直人(オレンジレンジ)のDJセット

DJブースや地元の飲食店によるケータリングブースが設けられ、外の寒さを感じさせないほど、会場内はつねに熱気に包まれていました。

スクリーンでは今回のアイテム製作の裏側を撮影したショートフィルムを上映。倉石氏をはじめとするさまざまな方からの証言によって、今回のアイテムの輪郭がより明確になった瞬間でした。

そんな倉石氏に、今回のアイテム製作、ローンチイベント開催についてお話をうかがいました。

倉石一樹

「ぼくもスノーボードをやるんですけど、ここ『札幌国際スキー場』はぼくが普段から最もお世話になっている、遊ばせてもらっているスキー場なんです。そんな顔馴染みの場所でこのようなイベントを開催させてもらえたことを嬉しく思います。

ぼくは随分前に〈ア ベイシング エイプ®〉のデザインに携わっていて、今回実は23年ぶりに戻ってきたという形なんです。当時から〈ア ベイシング エイプ®〉を知っているひとは当たり前ですけど今ではおじさんになっていて(笑)。だけどそういう人たちもまだまだ〈ア ベイシング エイプ®〉のことが好きなんですよね。そんなコアなファンの存在も知っていたので、いまこのタイミングで再び戻って携わるのもおもしろいなと思ったんです」

「デザインに関しては、まず本気のミリタリーってどんなのかな? というところからアイデアを膨らませていきました。このカモフラが少し前にアメリカ軍が採用していた最も見えづらいカモフラだと言われていて。そこに〈ア ベイシング エイプ®〉のエッセンスを掛け合わせることで、いまのデザインに着地しました。

“街でも雪山でも”というのは常に頭にあって。街だと硬い3レイヤーだとゴワついてしまって邪魔だったりするじゃないですか。なので、生地は極力薄く柔らかいものを選びました。だけどいざ雪山にきたら、レイヤードしてなかに着込めば対応できる。防水防風になっていますから。さまざまなシチュエーションで着てもらいたいですね」

そんなメッセージの通り、雪山を降りてもなお、室内でもそのまま着用しているひとがほとんど。余談ですが、帰りの空港でもみんなが着用していていい意味で目立っていましたし、まさに「Performance All Weather」が体現されていた瞬間でした。

さて、イベントはフィナーレに向かってさらに加速。ラッパーのKaneee、そしてSHOによるスペシャルライブも実施されました。

Kaneee & Ray

SHO

会場のボルテージがマックスになったところで、大盛況のうちに幕を閉じた今回のイベント。最後に来場者のスナップをお届けして、締めくくりたいと思います。

Kōki, / モデル・女優

Ray & Kaneee / DJ・ラッパー

吉村成史 / プロスノーボーダー

ショーン・ウェザースプーン / デザイナー

SHO / ラッパー

街でも雪山でも、圧倒的な存在感を誇る「Performance All Weather」コレクション。

〈ア ベイシング エイプ®〉らしい「FEARLESS(恐れ知らず)」な精神を受け継ぎつつ、新鮮な印象も携えた今回の新作が、シーンに新たなムーブメントを巻き起こしそうです。

INFORMATION

A BATHING APE®
「Performance All Weather」

公式サイト

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