王道ブランドの定番品はやっぱりいい。定番と言われるだけあって歴史があるし、信頼できるスペックもあって、何歳になっても飽きない。でもこれはちょっと天邪鬼なひとに向けた連載企画。あのブランドの、実は知られていない、けどグッとくるものを紹介します。第19回目は〈ヘリーハンセン〉のマイナーグッド。
Photo_Arata Suzuki
Styling_So Matsukawa
Text&Edit_Yuri Sudo
セーリングウェアのブランドと言えば〈ヘリーハンセン〉。
彼らが製品づくりにおいて大事にしているのは、まずは海の上で身を守れるか、そして動きやすさ、快適さです。1877年の創業以来、積み上げられたその技術力に敵うブランドはおらず、一強と言い切っても言い過ぎではないでしょう。
そんなストイックなイメージの彼らですが、こんなカラーリングをつくっていたなんて。ご紹介しましょう。
オーシャンフレイジャケット ¥42,000
ブランド定番の「セーリングジャケット」は、本場のレースから気軽なセーリングまで、マルチに使える1着。
素材は防水透湿性のある2層構造のリサイクルナイロンで、防水コーティングを施しているから、水しぶきもへっちゃら。フロントフラップは襟部分の前立てが高く、太めの設計になっているのが特徴です。つまるところ、申し分のない機能性というわけ。
そして本題です。カラーリングがさまざまありますが、これが斬新。王道のイエローをベースに、フード部分とジッパープルにオレンジを採用しました。
視認性が高いのはもちろんのこと、ビタミンカラーの掛け合わせは、カラッと晴れた空や海と相性抜群。またオレンジを入れることで、セーリングウェア特有のスポーティな雰囲気が抑えられていて、ファッションにも昇華されています。
マリンボーダーボートネックT ¥11,000
次は、レギュラーシルエットのボーダーT。素材には並々ならぬこだわりが。異形断面のポリエステル糸を芯に、そのまわりをオーガニックコットンでカバーリングした特別な糸を採用しています。コットンの自然な風合いがありながら、ポリエステルの吸汗速乾性も備えているから、蒸しばむ季節はもちろん、今時期のインナーとしても向きます。
何よりこちらもカラーリングにご注目を。ベーシックなボーダーTはブラック、ホワイト、ネイビー、レッドなどがお決まりですが、イエローとターコイズブルーの爽やかな色合わせ。日本海のような荒波よりは、地中海の穏やかな波が似合う、そんなカラーです。
ブランドは創業からもうすぐ150年。長い歳月をかけて、セーリングウェアを極めてきた〈ヘリーハンセン〉だからこそ、技術力向上の傍で、カラーリングに対する余裕も生まれたのでしょう。引き続き要チェックです。
ロケ地メモ:ある編集プロダクションの作業スペース。エルモとクッキーモンスターは6,7年ほどここにいる。

