褪せた色合いやほつれたエッジには、アイビーリーガーの洗濯物から引っ張り出したかのような生々しさがある。
コットンジャージーはどこまでもしなやかで、体の動きを先回りしてなじんでくれる。それでいてきれいなシルエットが保たれているのは要所にたっぷりとったリブの賜物だ。
フードは後付けという古きよきスエットシャツに見られた仕様へのオマージュをかたちにしている。文字どおり後からフードを縫いつけたもので、1950年代以前のごく短い期間に製造されていたというそのスエットはフードの付け根が直線的に立ち上がっていた。リブにあしらったネームタグと相まって、ヴィンテージ気分を盛り上げる。
ヴィンテージウェアに見られる、後付けしたフード。
裾に付くネームタグのようなパッチ。
長めのドローコードと鋭角にカッティングされたマフポケット、そして後ろ身頃に縫い込まれたおなじみのステッチがさりげないアクセントに。
ノスタルジーとオールドスクールの精神が混ざり合う今シーズンの「アヴァン・プルミエール」コレクション。そのなかの真っ赤なフーディは、〈メゾン マルジェラ(Maison Margiela)〉の企みの輪郭をくっきりと浮かび上がらせる。
Sweatshirt ¥190,300
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa

