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連載「憧れの逸品」No.447 ファスナーを開けてこそ映えるロエベのバッグ、アマソナ180。

ジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスが〈ロエベ(LOEWE)〉のクリエイティブ ディレクターに就任した。アメリカのファッションシーンを四半世紀にわたって牽引してきたデザイナー・デュオだ。彼らが立ち上げた〈プロエンザ スクーラー〉はCFDAファッションアワードを総なめにした。

新たな門出を自ら祝ったのが「アマソナ180」。メゾンのヘリテージである「アマソナ」を生まれ変わらせるその企みは、ものの見事に奏功していた。

「アマソナ」は1975年に誕生した。かっちりと仕立てた2本手のバッグは、自他ともに認めるメゾンのアイコンにのぼりつめた。

輪郭を縁取る精緻なレザーバインディング、脇を固めた「アマソナ」のシグネチャーである立体的なスクエアパーツ。「アマソナ180」は一目でそれと分かる部分を残しながら、印象を一変させた。

二人は持ち手をワンハンドルに変更しつつ、とろけるようにしなやかでつややかなカーフスキンをまとわせた。公式のアナウンスでは “スラウチー” と表現していたが、言い得て妙だ。“スラウチー” を日本語に直せば “くったりとした” といったニュアンスになる。

そんなレザーの魅力を否応なく引き出していたのがジップクロージャーを開け放っていたスタイリングだった。その前胴は自重に耐えられず、優しくたわんでいた。

Amazona 180 Large
¥763,400

内側にはマグネット式の仕切りが付く。

開けたジップの効用はそれだけではない。ひとつに、スエードのライニングがあらわになることでえも言われぬコントラストが生まれる。ふたつに、コンシールクロージャー構造のコンパートメントにはふたつの “L” を並べたニューロゴが刻印されているが、これも絶妙に顔をのぞかせる。そう、二人は本来なら人目に触れることのないこの状態をも織り込んでデザインしていたのだ。

“180” という数字は〈ロエベ〉が呱々の声をあげて180年が経つそのメモリアルイヤーを指しているが、ひょっとしたら180度とのダブルミーニングだったのかも知れない。そのデザインワークは、固定観念を覆すような、まるで異なる角度からのアプローチだったからだ。

ボディサイズはミニ、スモール、ラージの3サイズ。カラーバリエーションも豊富に揃えた。着脱可能なショルダーストラップやクロスボディストラップが付属する。シーンもスタイルも拡張する「アマソナ180」は早くも争奪戦がはじまりそうだ。

バッグはしっかり自立するつくり。背面のデザインも見事だ。

Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa

INFORMATION

ロエベ ジャパン クライアントサービス

電話:03-6215-6116
オフィシャルサイト

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