自身のブランド〈J.W.アンダーソン(J.W. Anderson)〉と〈ロエベ(LOEWE)〉を手がけるデザイナー、ジョナサン・アンダーソン。極端に長い袖、オーバーサイズのシルエット、造形作品のようなフォルム…、ジェンダーレスという現代のファッションに新しい風を吹き込んだ、モダンなクリエーションが多くのひとたちを引きつけています。
ジョナサン・アンダーソンがキュレーションを務める展覧会「Disobedient Bodies: JW Anderson curates The Hepworth Wakefield」が、6月18日までイングランド北部のヨークシャーにあるアートギャラリー「ヘップワース・ウェイクフィールド」で行われています。この展覧会では、イギリス代表する彫刻家のバーバラ・ヘップワースやヘンリー・ムーア、アイルランド出身のプロダクトデザイナーであるアイリーン・グレイらの作品に、ジャン=ポール・ゴルチエやクリスチャン・ディオール、ヘルムート・ラングといったデザイナーの服を交えながら展示。さらに、〈J.W.アンダーソン〉のコレクションも展示しつつ、アンダーソン本人のアイデンティティに触れられるような構成になっています。
この展覧会に合わせて出版された2,000部限定の展覧会図録が、「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」で発売されています。さまざまな用紙を使いながら、ゴムでとめただけの簡素な製本で作られた一冊は、上記の作品などをページごとに掲載。また、アンダーソンが信頼する写真家ジェイミー・ホークスワースによる未発表作品、ヘップワース・ウェイクフィールドのチーフキュレーターであるアンドリュー・ボナチナとアンダーソンの対談も収録。
ヨークシャーでの展覧会に行くのは難しいですが、この図録を通じてアンダーソンの魅力に触れることはできます。しかも、「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」のものはアンダーソン本人のサイン入り。〈J.W.アンダーソン〉のファンやファッションを志す若者にはぜひ手に取ってほしい一冊です。
Text_Ryo Muramatsu
ドーバー ストリート マーケット ギンザ
住所:東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ西館
時間:11:00 〜 20:00
電話:03-6228-5080
ginza.doverstreetmarket.com