服づくりの過程でしばし用いられる “ヴィンテージ” のディテールを再現する手法。クラシカルな装いに仕上げるための重要なメソッドと言えますが、服好きを唸らせる説得力を生むためには、歴史に裏打ちされた知識と技術力が必要です。
その点で言えば、100年以上の歴史を誇るワークブーツ界の雄〈レッド・ウィング(RED WING )〉の膨大なアーカイブから再現されるディテールに異論を唱える方はいないのではないのでしょうか?
今季の新作としてリリースされるのは、〈レッド・ウィング〉の人気モデル「ベックマン・ブーツ」の “フラット・ボックス” モデルです。1960年代あたりまで存在したフラット・ボックスとは、革靴に本来使用される先芯を取り除いた構造のこと。レザーがつま先まで覆われることによってソールがつま先まで曲がり、柔らかな履き心地を体感することができます。
上の写真のように、履き込むごとにつま先が沈んで特殊なシワが生まれます。いまのモデルには見られない経年変化を楽しめるのが大きな魅力で、〈レッド・ウィング〉社初期のヴィンテージブーツの趣が完全に再現された味わい深い一足と相成りました。
男心をくすぐられる昔ながらのディテールを携えた新作の発売予定日は、9月21日(木)。現行モデルにはない色気を感じてみてください。
Text_Rei Kawahara
レッド・ウィング・ジャパン
電話:03-5791-3280
www.redwingshoe.co.jp