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連載「憧れの逸品」No.395 海辺の景色が目に浮かぶ、エルメスのブルゾン。

柔らかな夕日に照らされ、きらきらと光る水面。沈む日を追うように、ゆっくりゆっくり闇に溶けていく街並み。

そんな眺めるひとの視界いっぱいに広がる、海辺の儚い景色から〈エルメス(HERMÈS)〉は春夏コレクションの輪郭を描いていった。

そこに並んだノーブルな服たちのなかでも、自然と目に入ったのがこのブルゾンだった。

袖を通してみると、それはMA-1に近い形。着丈は短く、身頃や袖はゆったりしたシルエットで、リブ編みの襟が首に沿って自然と立ち上がった。

そして気づいたのが、ナイロンとは性質の異なる光沢感。聞くとサイバー・キャンバスというテクニカル素材で、光に当たって生まれるミラーのようなエフェクトが服の表情を豊かにしている。

その姿から冒頭で触れた水面の様子を思い出した。

手に取るひとに、そっと語りかけるような〈エルメス〉の服は、知的で好奇心あふれる大人にこそ相応しい。




Blouson ¥669,900(Each)

Photo_Hiroyuki Takashima

INFORMATION

エルメスジャポン

電話:03-3569-3300
オフィシャルサイト

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