ものづくりにはすべて、アーティストやデザイナーがルーツや影響を受けた何かが映し出されます。だからこそ、個性が生まれるのではないでしょうか。
この秋冬に注目したい新たなブランド・〈ユー・ティー・ジー・ワイ(UTGY)〉もそう。
「自分は誰なのか」「いままでどう生きてきて、これからどう生きていくのか」というデザイナー・宇津木陽多さん自身の思索をストレートに表現したコレクションになっています。
今回のコレクションで展開するのは、パンツのみ。デザイナーである母・宇津木えりさんに女手ひとつで育てられた彼は、母親の多忙さから孤独感を感じつつも同時にデザイナーとしての尊敬の念を抱くようになったという。
だからこそ、物心ついたときから着用していた母の代表作・サルエルパンツを再解釈することが、自分自身を投影するブランドをつくるための重要な手がかりになると考えました。
ブランド名〈ユー・ティー・ジー・ワイ〉は苗字とデザイナー本人のイニシャルを組み合わせたもの。ビジュアルにあるウツギの根は、ブランドとしての決意を表しています。
アイテムの発売は少し先にはなりますが、以降お見知り置きを。