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限定90着。キコ・コスタディノフが広島の工場でデニムコレクションをつくりあげました。

〈アシックス(asics)〉とのコラボレーションや原宿の旗艦店オープンなど、日本との結びつきを深める〈キコ・コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)〉。

そんな〈キコ・コスタディノフ〉から、日本製のデニムにフォーカスしたカプセルコレクション「Konkord Denim」が登場します。

デニムジャケット ¥132,000

デニムパンツ ¥104,500

その第一弾として発売されるのが、こちらのジャケットとパンツ。世界有数のデニム製造地・広島の工場にて一点ずつ手作業でつくられ、伝統的な職人技と洗練されたデザインが融合しています。

絶妙な洗い加工が施されたそれは、新品ながらヴィンテージのようなたたずまい。染色や縫製も手作業なので、一点ごとに表情の違いも楽しめます。

今回のビジュアルは、スタイリストK8.0が書き下ろしたストーリーをもとにEISHINが撮影。そこにはフィクションの短編が添えられ、コレクションの世界観をより立体的にしています。

毎日決まった場所と時間に、年老いた男と若い男はやってくる。
パラソルを立て、折り畳みの椅子に腰を下ろし、
木が等間隔に並ぶ閑散とした景色を眺める。
若い男はスラバ、年老いた男はエルベという。
スラバは幼少期に両親を失い、身寄りのない所
この年老いた男に拾われ何もないこの町で育ってきた。
過去に息子を失ったエルベにとっても若者は大きな心の支えであり、長い付き合いになる
彼らにとってここでの休息は習慣化され特別な理由がない限り必ず毎日足を運ぶ。
ここはそんな2人の憩いの場であった。

元よりお互いよく話すタイプではないが
今日は少し空気が重く、目が合わない。
スラバは毎日3冊読み切るほどの読書家であったが
この日は初めの10ページほどで止まっており、あからさまに集中を欠いていた。
エルベはそれに気づいていたが特に口出すことは無い。
長年過ごしているとこんな日も稀にある。
それに彼はスラバとのいつか訪れる別れを考えると
息子同然の彼に入れ込む事が怖くてたまらなかったのだ。
それが健全な別れであっても。
スラバはしおりを挟まず本を椅子の上に置き、少し歩き立ち止まった。
エルベはただ見ていた。

20分程であろうか、彼はパラソルの元へ戻らない。
スラバはこれまでの恋煩いのようなくだらない悩みではなく
2人の問題を抱えている様に見えた。
エルベは数分かけて船のような重い腰を上げる。
彼らはいくつかの言葉を交した。
そして2人はいつもと変わらずパラソルや椅子などを片し、帰路に着く。
翌日、決まった場所と時間にエルベはひとりパラソルを立てた。

ご紹介したコレクションは、5月30日(金)午前10時(GMT)よりオンラインストア、5月31日(土)より「KIKO KOSTADINOV TOKYO」にて発売されます。ジャケット、パンツ共に限定90着となっているので、ご購入はお早めに!

INFORMATION

キコ・コスタディノフ

公式サイト
インスタグラム

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