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「自分で考えて、やってくれたらいいです」っていう感じで。

ーあえてひとつ、映画の見所を挙げるならどこでしょう。

エリック:うーん。僕はあんまり言いたくないんですよね。こういうタイプの作品は。観る人によって違うと思うし。自分で観てゆっくり考えるのがいいと思いますよ。

桃生:そうですね。本当に台本を読むと、いろんなメッセージが入っているので、自分でもいろいろ考えたりしたんですけど。私は逆に映画を観た方に感想を聞いてみたいなと思いますね。

ーそれは観た人がそれぞれ考えて。

エリック:それぞれですね。僕はこの作品を通して、自分だけの考えとかテーマとかいっぱいある。それは多分監督の考えとも違うんですけど。みんなも観て、いろいろ考えてもらうのがいいんじゃないかな。

桃生:私も最初はこの本を読んで、いろいろ監督に聞いてみたいって思ってたんですけど。いろいろ聞きたいですとは言ってたんですけど、実際に監督とお会いしたら「ここはこういう意味があって、こうなんだ」とかおっしゃる方でもなくて。

エリック:そうだね。

桃生:「自分で考えて、やってくれたらいいです」っていう感じで。

エリック:僕もそういうポイントは話してこなかったんですよね。ベネチア国際映画祭のインタビューを聞いて、ああ彼はそういうことを考えていたんだって思ったくらいで。現場では自分でいろいろ考えていましたが、監督さんとはずっとそういうことは話をしていないんですよね。

ーそうなんですか。

エリック:今回の「鉄男」のアンソニー役を演じるのに、アンソニーのストーリーやアンソニーの道を自分で考えるのはすごい大切な事だと思ったんです。今、インタビューをやってるからそういう話しているけど、現場ではあんまりそういう話はしてないですね。

桃生:で、いいのかもね。でも絶対ひっかかるポイントがあるとは思います。まぁ映画のスピードが早いんで一瞬じゃわからないかもしれないけど、何回か見てもらって。

ー最後に読者のみなさんに一言お願いします。

桃生:今回の作品は、私にとっては大きな出会いだったり、挑戦だったと思います。これからはもっといろんな事にチャレンジしていきたいなと思うので、鉄男ともどもよろしくお願いいたします。是非、みなさんに観てもらいたいです。

エリック:僕は前から塚本監督のファン。写真をやっているから、3年前にいつか彼のポートレートを撮るかもしれないと思うことはあっても、彼の映画に自分が出るなんて思ってもいなかった。ましてやアメリカ人の僕が「鉄男」になるなんて、夢みたいなことが現実になった。だからみんなもいろんな事を無理だと思わずに、頑張っていればいいことがあるっていうのを感じてもらえればいいな。

ー公開を楽しみにしています。どうもありがとうございました。


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©TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009

『鉄男 THE BULLET MAN』
2010年5月22日(土)
シネマライズ他全国ロードショー
配給:アスミック・エース
tetsuo-project.jp


20年ぶりに公開される新たな「鉄男」。主演のお2人の、作品に対する熱い想いがお伺いできてとても刺激的でした。「鉄男 THE BULLET MAN」は5月22日(土)公開。何度も観たくなるスピード感のある映画です。みなさんも是非、一度と言わず二度三度、劇場に足を運んでみてください!

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