Kopi Luwak

2010.05.07

"Kopi Luwak"。

この綴りを見ただけでピンと来た人は、よっぽどの好き者か、博学、はたまた偶然の産物のいずれかでしょう（笑）。

日本語で表記すると「コピ・ルアック」とか「コーピー・ルーアック」なんて発音するようですが、実はこれ、世界で一番高いとされるコーヒーの名前。

とはいうものの朝起きて数杯、3度の食事の後には必ず。それがエスプレッソなら尚良く、かといってインスタントでなければ専門店のそれである必要はないという、コーヒー中毒というよりも単にカフェイン中毒の自分も最近まで知らなかったもの。

まぁ、だからこそ知らなかったんでしょうし、知ってから2年近くたった今まで飲みに行こうとも思わなかったんでしょうけれどね...（笑）。

ウンチクだけをお教えしておくと、原産はインドネシアのスマトラあたりで語源もインドネシア語。

"Kopi"は「コーヒー」を意味し、"Luwak"は「マレージャコウネコ」を意味する言葉。そう、「ジャコウ＝麝香」で「ネコ＝猫」。

ここまでくると察しの良い方はお判りかも知れませんが、要はコーヒーの実をジャコウネコがエサとして食べ、消化されなかったタネ（＝コーヒー豆）を現地の農民の人が排泄物から取り出してきれいに洗浄して焙煎した豆のこと。

麝香と言えばシャネルのNo.5にも調合されている香料で、ジャコウネコの性器の近くから分泌されたものを採取しているそうなので、排泄物とはいえ、試しに煎って飲んでみよう！なんて思うのは、初めてナマコを食べた人よりは納得できる話と言うもの。まさにウンチくでしょ（笑）！

実はそんな高貴なコーヒーが我が家にやってきたのです♪

それもお土産で！グフフっ！

色々な飲み方があるのでしょうが、今回頂いたのは既に挽いた後のものなのですが、その飲み方が実に面白い。

ご覧頂くとわかるように、とにかくキメが細かくて、例えるならカカオパウダーのよう。

これを小さじ2杯くらいカップに入れ、お湯を注いで混ぜるだけ！

何かインスタントコーヒーみたいでしょ（笑）。

もちろん、直ぐに飲んでしまうと大変な事になるので、粉が沈殿するのをしばし待機。

う〜ん♪

ほのかに香る麝香の香りが...

なんて言ってみたいのですが、確かにいわゆるコーヒーのアロマとは違った奥深い香りがするのも事実だし、味もコクがある気がしますが、こればかりは頭でっかちな情報操作による気もしますので、興味のある方は是非専門店で飲んでみて下さい。

ただ何て言うんでしょう、舌にやさしいというか、例えるならお風呂の湯あたりが柔らかいみたいな、なんとも言えない飲み心地で香りも後を引くような気がします。

※写真にある飲み口に付いている粉は、元々が細かいので全く気になりません。

結構探せばあるみたいだし、豆も（100g 4,000円くらいと高いけれど）楽天なんかでも買えますよ。まぁただ最初はこだわりのある専門店で、美味いとされる本物の味を知る事が無難なのかもしれませんね。確か前にテレビで一杯1,700円くらいで出しているお店を見た記憶が...

ちなみに、このコーヒーの素晴らしさはあのジャック・ニコルソンが映画「最高の人生の見つけ方」の中で散々力説してくれているので、そちらをご覧下さい。

何を隠そう、僕もここからの受け売りですので（笑）！

そもそもジャコウネコのウン○と知らずにただ高価なコーヒーとして飲んでいたジャック・ニコルソンに満面の悪戯顔でその作り方を教えるモーガン・フリーマンの笑顔が忘れられませんね！

石光さん、先程はありがとうございましたー