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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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2010.06.03

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「目は口ほどにものをいう」なんて言うのは良く聞く話。 
多くを語る事なく、演技さながら「眼力」でその場を制してしまう。

もちろん演技の中でもそういう事もあるでしょうし、何かそれが出来るのが「ベテランの域」的な解釈が広く一般に浸透しているのも事実ですが、最近始まったドラマの駅貼りのポスターを見かけた時に「あれっ?」と思う事が...

実はこのポスター、6人くらいの出演者が一堂に会しているのもので、そのうち1人だけが本職の俳優さんではないというもの。ただその人は日頃からバラエティーの司会はもちろん演技や歌唱力にも定評があり、いわゆるマルチな才能を発揮している、いまやその中にいても不思議ではない人物。

ただそのポスターをに限っては「眼力」を意識しているのはその人だけで、残りの本職の人たちは実に自然体な笑顔で写っていて、その差は歴然。実は以前別の映画で観かけたときも、その人の「眼力」に辟易してしまった事があるのです。

「そんなの当たり前だろう?」って思うかも知れません。

もちろん、僕もその人の悪口を言いたい訳ではないし、それ(そういう人が登場する事=話題性)を望んでいる観客がいるから成立しているのも分かりますが、その弊害のひとつとして、最近ベテランとか大御所と呼ばれる俳優さん達の演技が「オーバーリアクション」気味に感じてしまう事があるのです。

何か実力はさておき、興行成績に反映されるからという安直な理由があまりにも多すぎると思いませんか?

もちろん化学反応とは不思議なモノで、予想以上に化ける事もあるので、そのチャンスを潰してしまう必要はありません。ただ野球でも「さよなら満塁ホームラン」なんていうのはそう滅多にお目にかかれないのも事実。

それよりも、何か無理して「スター」を作ろうとしている構図に、ファンとしては寂しくなる時がままあります。


おじいちゃん、おばあちゃん、義弟...
特におばあちゃんの演技がいい。

北京語を話さない僕にはその本当の良し悪しは分かりかねますが、自然な感じに好感がもてます。そういう意味では主演の女優さんが北京語を話している時に限ってはいい。

ただ色々なメッセージ性を持たせてしまったがために、結局何を伝えたかったのか、何のための物語だったのかがうやむやになってしまった感が否めません。

☆☆☆☆☆

話は変わりますが、日本映画界において子役の育成は急務だと思うのは僕だけでしょうか?

何かこう「かわいらしい」とか「ういういしい」を良しとしてしまう傾向があまりにも強すぎるように思えるのです。その結果周りの大人達が頑張って築いたものが子役が出てきて話した瞬間にしらけてしまうというか...

だって外国映画でそんな事ないですよね?
もちろん下手な子もいるかも知れないけれど、かなりの確率の低さだと思うのです。そしてそれら1人ひとりが、将来を担う名優に育っている事は20年、30年前の映画を観れば一目瞭然なはず。

一方で様々な新しい才能が溢れているのも、また事実。
そういう流れを上手く取り入れた「構造改革」を必要としているのはどこも同じようで、「一事業」を「一大産業」に変える鍵も、この辺りにあるのではないでしょうか。

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