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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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What's tradition?

2010.10.20

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僕が何回か歌舞伎座を訪れた中で記憶に残っているのは、萬屋錦之介さんが出演されていた舞台が掛かっていた時の事。ちょうど父親が勤めていたテレビ局のドラマで「龍馬がゆく」を制作した際に龍馬役をされていたのが錦之介さんで、確かそのご縁でご招待頂いた時の事。

確か...というのは何ぶん小学生の時の事なので実際の話しと記憶が前後している事もある可能性があるのでその点はご容赦頂くとして、楽屋から奈落などの舞台のからくりや花道の仕掛けなんかを特別に見せてもらった記憶があります。

ちょうど中村プロダクションが倒産した時で、現像所が前出の「龍馬がゆく」のフィルムを差し押さえてたりした際に父親が立て替えたりしてしのいでいた時だったので、そのお礼という意味もあったのでしょう。

ちょうどその頃、ある日曜の昼に中村プロの人がウチに来てなにやら相談していたのを鮮明に覚えていますが、子供心に危険を察知したのでしょう。当時家にあったSONYのラジカセで盗み聞きをしてやろうと録音ボタンを押して応接間に仕掛けておいたら、あまりにも話しが長くて途中で「カチっ」って止まっちゃって、後でこっぴどく怒られたのを覚えています(笑)。

でも何日か後に父親が夜半に酔っぱらって電話を掛けて来たら錦之介さんが電話に出て、その後に奥様の淡路恵子さんが「あなたのパパ最高っ!」って子供でもわかるくらい泥酔した感じでお話したのですが、後日20年ほど経ったある日に友人の経営する店で偶然お会いする事があって、その時にその事を伝えたのですが今イチピンと来ていない様子。

おまけにこの話しを親父にしても「そんな事あったけ?」なんていう始末で...(笑)。本当に良い意味で、いい時代だったんだなぁ...と思わずにはいられないエピソードです。


いや、恐るべし宮藤官九郎!
とにかく面白い♪

そしてそれ以上に歌舞伎役者さん達の余裕っていうんですかね、基本と自信に満ちあふれているからこそ挑戦できる領域っていうんでしょうか?

これを中途半端な人がやるとお笑いでしかなくなってしまう。あくもまでも伝統芸能の「歌舞伎」という枠に収まっているのは「さすが」としか言いようがありません!

★★★★★

一人だけただの役者さんが混ざっているのはご愛嬌。素人の僕にでもすぐにわかります。

今から5年程前に銀座のCHANELがオープンした際にカールが来日して大々的なショーを開催したのを覚えている方もいらっしゃると思いますが、ショーの翌日からブティック上にある多目的ホールで「Interview」誌の東京特集の撮影が行われていたのですが、いきなりカールから歌舞伎役者と力士を撮りたいとのリクエストが。

慌てた僕はとりあえず友人に連絡をすると、とりあえずどちらにも連絡をしてくれるとの事。残念ながら朝青龍関は前日に携帯を水没させてしまった為にNG、そして急なお願いにも関わらず快諾して下さったのが、この作品の主演でもある市川染五郎さん。

新国立劇場の楽屋に出向いた際も、畳の上でも絶対に靴を脱がないというカールを優しく迎え入れて下さった染五郎さん。そして開始が近いのでと前置きしつつも、ご自分でささっと身支度をする一連の動きの美しさに一同が魅了されたものでした。

そんな事を思い出しながら観た本作品。
歌舞伎は観てみたいけど敷居が高い...っていう若い人にも絶対オススメです!

とにかく笑いっぱなしは保証します。

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