Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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What is it good for?
2011.04.18
もちろんこればかりはどうする事もできず、かつどうこうする必要もないので、ただただ平和というものを甘受するしかなかったのですが、唯一その思いを実感したのが「湾岸戦争」。でもこれとてすでに20年前の出来事ですから下手すれば教科書の中の事か、知らない人がいても何らおかしくない話。
当時20歳になる寸前だったあの頃の僕はすでにミラノで一人暮らしをしてちょうど東京に帰っていた時だったのですが、同時に人生で一番悩んでいたというか混沌としていた瞬間だったと思います。
実は今でもそうなのですが、自分が小学生だった頃の大学生だった家庭教師がとても大人びていた印象が強過ぎて、果たしてこのまま自分が成人してしまっていいのだろうかと自問自答していた時。
その上に実際問題としてもしかしたら戦争が始まるかもしれないっていうタイミングだったので果たして僕はこのままでいいのだろうか?ファッションなんかに関わっている場合なんだろうか?と、当時お世話になっていたインファスという制作会社に向かう日比谷線の中で真剣に悩んでいたのを鮮明に覚えています。
実際問題ミラノに帰るのも大変になりかねない事態なので尚更らだったのでしょうが、今にしてみればお前がそんなに悩んだって何の役にも立ってないし、自分の未熟さを紛らすために見知らぬ国の戦争を利用しただけなんじゃないの?って違った視点で考える事もできますが、自分の中では本当に混沌とした瞬間だったんだと思います。
それから数日の後、ミラノの自宅にいた僕はCNNの画面に釘付けでした。
1991年1月17日。
アメリカを中心とした多国籍軍によってイラクへの空爆がはじまり、湾岸戦争が開戦した日の事でした。
「戦火のナージャ」
いい。とにかくいい!
1994年に制作されたニキータ・ミハルコフ監督の「太陽に灼かれて
」の3部作の2作目(続編)ですが、僕自身も前作を観た事がなかったのですが何の心配もいらないくらい最後の最後までとても完成度の高い作品。
監督がインタビューでも語っている通り、我々日本人には関係のない事かもしれないけれど、この作品をきっかけに戦争というものが対岸の火事ではないという事を少しでも考えられるきっかけになればいいと思います。
★★★★★
最近2時間超の作品を観る前にどうも構えてしまう傾向があり、この作品も間違いなく睡魔との戦いなのかと思ったら大間違い。最初から最後まで気を抜く暇もないくらい完成度の高い作品です。
どうやら既に続編(完結編?)の製作に取り掛かっているそうなので、そちらも相当楽しみなのですが、まずは今月末に発売予定になっているDVDで第一作目からおさらいしておきたいくらい。あ!逆にそっちをチェックしてから劇場に足を運ぶのも明暗かもしれません。
ある意味、久しぶりに映画らしい映画を観た気分にさせてもらいました。
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