Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Honne or Tatemae?
2011.06.02
今日は7月の大相撲名古屋場所の開催が正式発表されたましたが、一言で言って何で八百長じゃダメなのかが全く解らないというのが僕のスタンス。
いや、別にエンターテインメントに徹してれば良いとも思わないし、もちろん協会の運営に税金が投入されたり税制面で優遇されている事も知っていますが、でもそんな事を言ったらもっと酷い天下りとか談合とかいくらでもあるでしょう?
ましてや競馬や競艇のような公益ギャンブルでもないんだから、なにもあそこまで顔を晒さなくてもって思ってしまうんですよね。ひょろっとしたお役人やサラリーマン風の人ならともかく、100キロ以上の相撲体型の若者なんてそういるわけじゃないですから、潰しも効かないだろうに...と。
外国人力士の不祥事も取沙汰されるけれど、本来なら日本人が盛り上げなければならない国技と言われるものを、実際には諸外国から来た選手に盛り上げてもらっていてそれはないだろうと。散々非難した人たちが海外で晒してきた恥と比べればとも思ってしまうし、もしその代わり充分お金は現地で落としてきたというのであれば、彼らだって充分に興行に貢献しているはず。
そこが納得いかないなら、そもそも取り入れなければいい。
でもそれじゃあ存続できないから自分たちで門戸を開いたくせにって思ってしまいますし、こういう所にも何百年も続いた鎖国の影響というか、島国根性DNAが蔓延っている感じがどうにも好きになれない(良い意味の国民性なら大歓迎)。
そもそも子供の頃から全部とは言わないまでも「どうせ八百長でしょ?」って思っていたし、興行って色で言ったら限りなく黒に近いグレーなような白でしょうに?
で、判を押したようにNHK様も中継を再開するって、最初から決まってたのは解るけど、それで納得する人がいるとすればそれも解せないというか...なら最初から別にいいじゃんって。政府なり東電なり他に目くじら立てる所があるでしょうにと。
でもね、今日この映画を観て解ったんですよね。
なんで八百長がダメなのかって。
結論から言えば絶対ダメなんですよ!
だって冒涜ですもの。ニュースでもそう言えば良いのに。
やれ税金だの特殊法人だ不祥事だってそもそも論点が違うのがやっと解りました。
興行だけでなく、肝心な日本人としてのスピリットをこの映画に教わりました。
経済学のお話なのに...(笑)。
「ヤバい経済学」
なるほど、こういう切り口があるんだなという目から鱗系の作品。
全世界で400万部(ちなみに「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の日本だけの発行部数は433万部)という経済書では異例の大ヒットを飛ばした同名タイトルの映画化ってだけではなく、あの「スーパーサイズ・ミー
」のモーガン・スパーロックをはじめとした気鋭のドキュメンタリー監督が「インセンティヴ」をキーワードに4つの異なる作品を作ったオムニバス...
なんだけれどもですよ、原作の作者であるスティーヴン・レヴィットとジャーナリストで共著者のスティーヴン・ダブナーが解説というか、ホスト役を務めつつもそれぞれのエピソードを繋げて行く様が秀逸。
経済に、インセンティヴに全く知識も興味のない人こそ、見終わった後の衝撃が大きいと思います。
★★★★★
ちなみに今日の冒頭にもあった相撲の件はアレックス・ギブニー監督による「純粋さの崩壊」。これもよかったのですが、個人的には「ロシャンタが別名なら」がお気に入りですが、お子さんの勉強方針でお悩みの方(ご夫婦で観る事をオススメします)は「高校一年生を買収して成功に導けるか」なんか気になると思うんですけれどね...(笑)。
そして、これらのエピソードすべてが経済学の視点から構築されたものであり、インセンティヴという良く耳にするけれども何となく何だか分からない言葉で括られているのですが、先日のとは違って金かねカネっていうアプローチではないというのがミソ。
そう考えると、今週公開されるAKB48の前田敦子が主演の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」もこの流れから言えば実に興味深くなって来たんですよねぇ(笑)。
これDVD出たら買おう♪
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