蛍雪ジェダイ
森山真司
ディストリクト ショッププレス
プレス兼ディストリクト
ホームページのコントロールとウィンドウディスプレイ担当。キャリア20年超のジェダイを目指す名物販売員
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『INGLOURIOUS BUSTERDS』(2010)
2011.01.08
『イングロリアス・バスターズ』INGLOURIOUS BUSTERDS(2010)
監督:クェンティン・タランティーノ
製作:ローレンス・ベンダー
脚本:クェンティン・タランティーノ
ナレーション:サミュエル・L・ジャクソン
出演:ブラッド・ピット、ティル・シュヴァイガー、イーライ・ロス、ミヒャエル・ファスベンダー、マイク・マイヤーズ、メラニー・ロラン、ダイアン・クルーガー、クリストフ・ヴァルツ
タランティーノの映画オタクぶり...今回はマカロニ・ウェスタンと大戦ものへの敬愛。そしてそれが見事に映画って面白くなきゃ!って方向に発揮された非常にまとまりのいい映画でした。
章ごとにテンポよく緊張感を維持することもでき(第一章の緊張感から完全に引き込まれた)、ちょっと荒唐無稽なキレ気味の言動を見せるヒトラーやアルド中尉...そしてなんといってもランダ大佐を演じるクリストフ・ヴァルツ!もう主役はこの人といってもいいくらい視線を全部かっさらっていく彼の見事な演技。もちろんこの演技でオスカーを手にしています。
もともとは『地獄のバスターズ』のリメイク企画だったようですが、ナチ打倒の隠密作戦を展開するアルド中尉とユダヤ・ハンターと恐れられるランダ大佐の対決に向かうまでの緊迫感もあってちょっとマヌケな(この辺のトーン的なものは『パルプ・フィクション』ですでに完成しているし)過程を描く方向に大胆にアレンジ。このナンセンスな描写が非常に楽しい。
まぁタラちゃんですから痛々しい描写は随所にあり、苦手なわたしは目を覆いたくなりましたが...。映画的なオモシロサが満載なので後に残らないのも彼の腕があがった証拠でしょう^^
彼の作品中過去最高の興行収入をあげたのもうなずけます。
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