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Extreme対談 vol. 2 フランク・リーダー×リュウ・イタダニ(後編)

2012.03.09

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ベルリンの居心地が良すぎるように感じたら、また動くかもしれません(笑)

―では、お二人の今後の活動予定を教えて下さい。

リュウ:僕はまだドイツの他の都市を全然見られていないので、近いうちにミュンヘンを訪れてみようかと考えています。おいしいレストランでも探しに(笑)。

フランク:えー! それなら僕も行こうかな(笑)。

リュウ:仕事の面では、5月か6月に東京で個展が開かれる予定なので、今はその準備を進めています。3月には香港でも個展があるので、香港にも行きますね。東京での個展は、「Made In Germany」というタイトルにしようと思っていて、こちらで描いたドイツのものをモチーフにしたシリーズも発表する予定です。

―しばらくはベルリンに留まる予定ですか?

リュウ:そうですね、あと2年間ビザがあるので、少なくともその間は居たいと思っています。でも、ベルリンの居心地が良すぎるように感じたら、また動くかもしれません(笑)。東京は7年と少し長かったですが、それ以外はほとんど3~4年の周期で違う国や場所に引っ越しているので。一生こういうライフスタイルは続けられないとは思うんですが...

フランク:子供もいないし、別に続けようと思えば続けられるんじゃない? リュウなんかは自分一人でできる仕事なんだから、脳とブラシと絵の具があればできるでしょ(笑)。でも、動けるうちは動いてもいいかもね。僕なんかは、色んな生産者や工場との付き合いがあるから、そこまで簡単ではないけど。

リュウ:確かに、そういう意味では僕はラッキーですよね。一生ベルリンに住もうとは考えていませんが、今の家はかなり気に入っていますし、もうしばらくは居たいです。

今は、ベルリンにとってのピークタイムだと思います。
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―フランクさんはどうですか?

フランク:そうですね、今はここで築いた人とのネットワークが僕の仕事と生活にとって大切なので、ベルリンでやっていくことが最適だと思っています。僕のために色んな仕事をしてくれる人たちに対する責任もありますしね。いきなり「みんな、僕来週ニューヨークに引っ越すことにしたから、バイバーイ!」というわけにはいきません(笑)。リュウはそれができるんだから、そのチャンスを活用した方がいいよ! 僕もここに居なければいけないとは思わず、オープンでいようとは思っていますけどね。僕は飽きっぽい性格なので、新しい人や文化に出会いたいと思っていますから、様々なところに出かけていきたいとは思っていますが、拠点は当分の間はここになると思います。

―仕事面でのご予定は?

フランク:今は2013年の秋冬の作業中ですね。あとは、今年の春夏のプロダクション中なので、それがもうすぐ店頭に並びます。東京のショールームにはミッドシーズンのコレクションがちょうど展開されているはずです。3月に入ればそれらが全て落ち着くので、少し旅行にでも行きたいですね。

リュウ:香港来る(笑)?

フランク:香港は既に行く予定になっているんだよ。日本にも6月辺りに行くかもしれない。

―では最後の質問になりますが、今後ベルリンはどのように変化していくと思いますか?

フランク:今は、ベルリンにとってのピークタイムだと思います。僕個人にはそれほど関係ありませんが、街としては最も注目されている時期でしょう。現在の「お祭り状態」は、もうすぐ終わることでしょう。少なくともそう願いたいですね... ビアー・バイク(観光客が乗る、ビールを飲みながら自転車をこいで移動ができる乗り物...)やセグウェイ・ツアーにはウンザリしているんで(笑)。まるで街がテーマ・パークになったみたいですよ。クラブ・カルチャーや豊富なスペースは、ベルリンが誇るべきものとして残っていくと思いますが、ベルリンにはそれ以外にもたくさんの魅力がある街。今後はそれがもっと発見されていくんじゃないでしょうか。ベルリンが「終わる」ことはないと思います。常に、新たな人を惹き付ける魅力を持ち続ける街であることは変わらないでしょう。

FRANK LEDER オフィシャルサイト
www.frank-leder.com

マッハ55
www.mach55.com

RYU ITADANI オフィシャルサイト
www.ryuitadani.com

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