Interview with PES 〜多幸感に満ちた1stソロ・アルバム〜
2012.09.21

-アルバム制作の具体的な進め方についてお聞かせください。
PES: まず、僕が家でデモを作って、というか、基本的な形はもうそこで全部作っちゃって。あとはそれを良くしてもらうというか、呼人さんなり、奥野さんなりアレンジしてもらって、生楽器が必要だと思ったら信頼できるスタッフを呼んで。
-お話を聞いていると、PESさんのパーソナルな意見というのは極力控えているという印象を受けますが。
PES: そうです、最終的なジャッジみたいなところはエンジニアさんとか、ディレクターさんを交えて考えるんですけど、基本的には、なるべくみなさんを「生かす」というか、最初のみなさんのやる気が同じ方向を向いていれば、全部詰め込んで引き算していけばいいだけなので。そこにブレはなかったですね。
-ちなみに、リップスライムのメンバーはアルバムに関してリアクションは?
PES: いや、まだ聞かせてないです。ソロをやること自体に関しては...どうだろうなぁ。まぁ「イイんじゃん?」くらいだったと思います。うん、多分(笑)。
-そのほかの周囲の方々は?
PES: あー、そういえばこないだ、道ばたでスチャダラパーのBOSEさんとばったり会って「あー、どうもっ!」なんつって、で、BOSEさんが通り過ぎて戻ってきて「あ、そういえば良かったよ、ソロ」って言ってくれたりしたのは嬉しかったです。その後、家に帰ってテレビを観てたら「BOSE、あやまんJAPANと結婚!」って報道されてて、そういえばさっき隣にいた女の人が「嫁です!」とか言ってたなあ、とか思って(笑)。めっちゃおしとやかそうな女性で、とてもあやまんJAPANには思えなかったですけどね(笑)。
-では、周りのみなさんの評判も上々と。
PES: そうですね、まぁわざわざ文句言ってくる人もいないと思うので(笑)。概ね、いい感じで...。あとはあんまりこっちから押しつけがましくアプローチしてなかったんで、会った人も褒めやすいという部分もあるでしょうね。
-では、もうすっかりソロ活動にも慣れてきたころですね。
PES: RIP SLYMEの時もソロというか、単独活動はあったんですが、こういったプロモーションというか、インタビューなどは楽しくやらせてもらったりしてます。まあ、メンバーとかスタッフも、例えばスタイリストのTEPPEI君なんかも友達でしょっちゅう遊んでますし、楽しいですよ。
-RIP SLYMEの活動とソロ活動でいちばんの違いを、ご自身ではどこに感じますか?
PES: うーん、違う点というと、やっぱり責任感とスピード感っていうところですかね。やればやっただけ早くできるし、結果も早く分かる。あとは単純に全部自分がやるっていうところですよね。とくに難しいことはないですね。
-むしろグループで活動する方が難しい(笑)?
PES: RIP SLYMEは難しいですね(笑)。やっぱり意思の疎通を図っておかなきゃいけないから、時間がすごくかかりますよね。同じ場所にいればいいんですけど、離れたところにいてメールや電話になると出ない場合が多いから、そうすると、待ちになるじゃないですか。とりあえず時間がかかる。プラス、それを世の中のスピードに合わせて行くというのも必要になってくるので...その辺りは難しいですね。
-ソロ活動をするようになってからライフスタイルに変化はありますか?
PES: 前倒しで全部仕事するようになったら、遊ぶ時間もできるかなぁって思ってたんですけど...。でも、前倒しにしたら次の仕事が入ってくるんですね(笑)。増えるだけだっていうのは理解しました。あとは、夜遊びしなくなったというか、クラブにも行ってないし。行ってもすぐ帰っちゃう。ちょっといたら座りたくなっちゃうし(笑)。
-では、最後に今後の活動の予定を教えてください。
PES: ソロに関しては、レコーディングスタッフとも話していたんですけど、ちょこちょこ作ってそのスピード感を止めなければ、またすぐ出せるんじゃないかって思っていて。別に自分から出しますとは言わないけど(笑)。でも、一番嬉しいのは現場のみんなから「次はこういう風にした方がいいんじゃない?」っていう意見が自然に出ていることですね。みんなが「やりたい」って思ってくれているっていうのは、やっぱり。まあ、ゆっくりやっていきます。
-RIP SLYMEの方はいかがでしょうか?
PES: まったくですね。それぞれの活動もあるだろうし、みんなとは飲んでるだけ(笑)。
PES
『素敵なこと』
レーベル:ワーナーミュージック
発売日:2012年9月12日(水)
[トラックリスト]
1.素敵なこと
2.Change
3.LOVE
4.Interlude
5.パーティはどこだ!
6.Pleasure
7.シーサイドラバーズ
8.真夜中のレインボー
9.君のような誰か
10.あなた
11.女神のKISS
12.OK! MEXICO
13.Sunday