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FEATURE|BEAMS meets Rizzoli. 世界へと広がるBEAMSのクリエイティビティ。

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ビームス〉プレス / PRマネージャー佐藤尊彦さん篇

まずは、『BEAMS beyond TOKYO』が出版に至るまでの経緯を教えてください。

佐藤〈ビームス〉にはロンドンオフィスがあるんですけど、そこのスタッフと今回「リッゾーリ」側の担当となったイアン・ルナさんが元々繋がっていたんですね。そこで〈ビームス〉として何か出来ないかという相談、提案をしてみたところ、イアンさんから〈ビームス〉を世界の中でも珍しい業種、セレクトショップとして取り上げたいという提案をもらったのがスタートです。

確かに日本にあるような大手セレクトショップのようなお店って世界的に見ても珍しいですよね。いろんなレーベルがあって、男女問わず老若男女をターゲットとするような幅の広さを持ち、さらにセンスもいいという。

佐藤いわゆるファッションの小売店で言うと、海外のお店で過去に「リッゾーリ」から本が出版されたことはあるんですが、光栄なことに日本のお店としては初めてでした。

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本を拝見させて頂いて、世界に〈ビームス〉というお店のことを知らしめる素晴らしい内容だと思いました。製作にあたり、最も留意した点、こだわった点は何ですか?

佐藤これまでに〈ビームス〉は、香港、北京、台北、バンコクと出店を進めていて、ヨーロッパや北米でもポップアップという形で期間限定のショップを展開してきました。また〈ビームス プラス〉のオリジナルプロダクトは、世界でも厳選した約30店舗に卸しています。とはいえ、海外での取り扱い店舗もカジュアル中心だったり、ポップアップも〈ビームス〉の数あるレーベルのうちのほんの一部でしかない。そういう状況の中で、なるべく〈ビームス〉の全体像をみせたい、それも〈ビームス〉が今後考えていくべき、海外マーケットに対してきちんと紹介できるものをつくりたいっていうのを、いちばんの目的として考えていました。その為にも掲載するアイテムのバランスには留意しました。〈ビームス〉の持っている幅としては、やっぱり服だけじゃなくて、ライフスタイルやアート、インテリアとも取り組んでいるというのが重要だったりするんです。

〈ビームス〉にはいくつものレーベルがあって、そのオリジナル商品のどれも国内外から高い評価を得ています。その中で、今回コラボレーションにフォーカスしたのは何故ですか?

佐藤「リッゾーリ」のイアンさんから、〈ビームス〉はオリジナルレーベルとしても確立しているのに、これだけのコラボレーションをたくさん打ち出しているっていうのがおもしろいと提案を受けたんです。ひとつの〈ビームス〉という屋号の中で、いろんなレーベルがここまで幅広いプロダクトを、しかもコラボレーションという形で実現しているのが、世界的にみても貴重みたいで、世界基準の目線ではそこがトピックスとして一番強かったようです。

確かに日本くらいかもしれないですね!

佐藤はい、もちろん〈ビームス〉だけに限らず、コラボレーションが盛んな国ですよね。ファッション先進国の中でも。

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コラボレーションに焦点を当てることになってから、それぞれのアイテムの見せ方などはどのように決めていったんですか?

佐藤ぼくらの中でこの本をつくる時のコンセプトとして、美術館とか展覧会の図録(カタログ)のような見せ方にしようというのが大前提にありました。同時に、ページ数が200ページを超えるようなものになるのも決まっていたので、ずっと通して同じ見せ方や表現をしていたら、きっと途中で目が飽きちゃうだろうなという危惧もありました。そこでアートディレクターである米山菜津子さんやエディトリアルを担当したRCKTさんたちのアイデアで、どこから見ても、もしくはどこで止めても楽しめるような撮り方のバランスっていうのを狙って頂きました。

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佐藤さん個人として、掲載されているアイテムで思い入れの深いものはございますか?

佐藤商品企画の段階から参加していた〈モンクレール〉のダウンジャケットですね。僕が「インターナショナルギャラリー ビームス」でマネージャーをやっていたときに、〈モンクレール〉側から何か新しい取り組みとしてコラボレーションをやりたいという話を頂いたんです。そこで、日本人のアーティスト、田名網敬一さんとやりたいとお伝えして、田名網さんの事務所に伺いご相談しました。これ、すべてダウンジャケットに対して直に描いているんですよ。キャンバスじゃないし、ふかふかするしってことで、田名網さんに最初サンプルとして一着お渡しして実際に描いて頂いて、色の乗り方とか、筆をどう動かすかっていうところを確認してもらった上でご快諾いただけました。

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直接描かれているんですね! まさにアートピースですね。それ以外には何かありますか?

佐藤社長の設楽の思い入れの深いものは、〈リーバイス®〉ですね。〈ビームス〉は76年に原宿に1号店がオープンしたときに、〈アメリカンライフショップ ビームス〉っていう名前だったんです。そのときからアメリカの西海岸のブランドを扱っていたので、〈リーバイス®〉とコラボレーションできたときは、設楽もひときわ喜んでいましたね。直々にサンフランシスコの〈リーバイス®〉の本社に行って、細かい話をするくらいの気合の入れようでした。

なるほど。「リッゾーリ」という出版社にどういうイメージを持たれていましたか?

佐藤やっぱりグローバルで上位に入る出版社ですよね。流通規模とクオリティを高いレベルで維持できていると思います。多くのアーティストがこれまでに作品を出していますし。あと、担当のイアンさんが裏原宿カルチャーを驚くくらい知っていて。そういう彼が、東京を代表するショップとして初めて〈ビームス〉を取り上げてくれたのはすごく嬉しかったです。

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ニューヨークの「リッゾーリ」のお店でもローンチパーティが行われたんですよね?

佐藤はい。世界発売日である2月14日に「リッゾーリ」の書店で行われました。こんなに集まるの(笑)? っていうくらいお客さんが来てくださって。「リッゾーリ」からしたら、いろんな本を出すなかでのひとつですし、通常は著者のサイン会みたいな形でのイベントしかやらず、著者不在の本でイベントをやること自体がかなり珍しいことらしいです。その代わりにあったのが、うちで作らせてもらった「リッゾーリ」のとのコラボレーションアイテム(Tシャツ、キャップ、トートバッグ)でした。期間限定で売ろうという話だったんですが、ニューヨークやロンドンのメディアがおもしろがって取り上げてくださって、問い合わせも多いので、期間を延長して販売していました。

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マーチャンダイズに限らず、この本をきっかけに海外メディアからの〈ビームス〉自体への注目度がますます高まるのではと思います。

佐藤そうですね。本当に海外のメディアからの取材が一気に増えましたね。〈ビームス〉っていうのはどういうところ? っていうのを紹介するのに、この一冊があれば十分なので。ここで載せているモノはコラボレーションだけですけど、76年の〈ビームス〉創業以降の日本のマーケットの変化と、それに合わせて〈ビームス〉がどのようにカルチャーを中心としたライフスタイルを提案し、成長して来たのか、というところまでがきちんと書いてありますからね。

海外の人にも、〈ビームス〉はもちろん、日本のセレクトショップというものが、従来に比べて理解しやすくなったんでしょうね。

佐藤そうですね。何故東京で、日本で、コラボレーションが出来たのかというところですが、2つの要因があると思います。まず、そもそも日本人の体型の問題。日本人が着てかっこいいものじゃないといけないから、インポート物の丈やシルエットを調整するとか、ちょっとしたバランスの変更で顧客に似合うものをオーダーしていたこと。もうひとつが、マーケットに合わせたおもしろい提案の必要性。そのブランドが本来持っている良さ、優れた世界観や技術を、日本に紹介していく際に、マーケットにより響くようなツイスト、変化を加えることによって相手側のクリエイティビティを引き出して顧客に喜んでいただくことを、僕らは常に意識しています。そういうところが「リッゾーリ」にとってもいちばんおもしろかったんだと思います。

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BEAMS beyond TOKYO』
国内BEAMS店舗および公式オンラインショップで発売中。

版型:A4変形 ハードカバー

ページ数:256ページ

言語:英語 ※巻末に日本語対訳付き

価格:¥7,009+TAX

TOKYO CULTUART by BEAMS
住所:東京都渋谷区神宮前3-24-7 3F
電話:03-3470-3251

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