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FEATURE|書道家・万美と「ユニーク」の意外な共通点。

書道家・万美と「ユニーク」の意外な共通点。

Behind the artists with KEEN UNEEK. vol.02 Calligrapher MAMI

書道家・万美と「ユニーク」の意外な共通点。

ポートランドに本拠を構えるアウトドア・フットウェア・ブランド〈キーン(KEEN)〉。2015年、自由な発想と革新的な技術により誕生したオープン・エア・スニーカー「ユニーク(UNEEK)」は、これまでのどのシューズにも属さない斬新なビジュアルと機能美でサンダル、スニーカーの両シーンに大きな革命を起こしました。そして2017年、この革新的フットウェア「ユニーク」のスペシャル・サイトがリニューアル。〈キーン〉によってセレクトされた、世界中の様々なジャンルの自由な表現者たちとのコラボレーションによって創り上げられた「UNEEK」の2017春夏シーズンビジュアルと、彼等のスペシャルインタビュー映像を楽しむことができます。
ここでは、今シーズンの「UNEEK PERSPECTIVES」に選ばれた日本人コラボレーション・アーティスト2名にフォーカスし、彼らの創作活動に込められた想いと共に、「ユニーク」というシューズの新しい魅力をご紹介していきます。第1弾のイラストレーターの長場雄さんからバトンを受け継ぐのは書道家の万美さんです。

  • Photo_Genki Nishikawa
  • Text_Yuji Nakata
  • Edit_Jun Nakada
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Q1. 簡単な自己紹介と作品のスタイルやクリエイティビティについて教えてください。

書道家の万美です。山口県の下関市出身です。私の作品のスタイルは、伝統的な書道とペンキを使った書道を並行してやることです。約4000年ある書道の歴史をベースにしつつ、昔から好きだったヒップホップやグラフィティ、タギングなどのカルチャーからも強く影響を受けています」

Q.2 書道家であることの“なに”に面白みを感じていますか?

書道は新しいスタイルがなかなか出にくい分野なだけに、まだまだ伸びしろがあると思っています。そういった意味で新しいことに挑戦しやすいと思うし、開拓の余地があることに面白みを感じています。また、書いたときのバイブスやグルーヴは、決して廃れることなく、1000年後も2000年後も新鮮に感じてもらえると思うんです。なので、何十年、何百年、何千年後の未来に、私の作品が地中から掘り起こされても、“うわ、なんだこれ!?”って、そのときの現場感を感じてもらえるんじゃないかと思うとワクワクしますね」

Q.3 万美さんにとって、“個性”や“ユニークなスタイル”とは?

書道の学び方は、その長い歴史のなかにある文字を真似ていくことが大切なのですが、どうしても真似しきれない部分が出てくるんです。逆に、お手本通りではないものが想定外にいいものになったりする。それが個性なんじゃないかなと思っています。また、私にとってのユニークなスタイルは、ヒップホップやストリートカルチャーが好きなので、そういったものを混ぜ合わせてつくることかもしれません。何かと組み合わせた個性が、ユニークなスタイルに繋がるのかなと思っています」

Q.4 書道家としての“自己表現”と一個人としての“自己表現”の違いは?

書道家としての自己表現は、一度もヘマできないっていう状況のなかで、いかに完璧な作品をつくれるかということに尽きると思います。ただそれは本当にレベルが高いというか、すごく難しいことなので、一個人の時間にたくさん苦労して、失敗して、自分を高めるためにいろんなことを積み重ねていくんです。そうすることで、書道家としての自己表現のときに自分の頂点を出せるよう日々過ごしています」

Q.5 KEENの“UNEEK”は万美さんにどんなインスパイアを与えますか?

“UNEEK”はすごく軽くて動きやすいし、それでいて裸足で地面を踏みしめているような感覚があります。普段はもちろん、大きな作品を作るときもバランスが取りやすいし、本当に自由に動けるんです。今回の作品のひとつである“自在”という文字もそこから着想を得ています」

Q.6 万美さんの作品をフォローする方法を教えてください。

ウェブサイトやSNSに作品を載せているので、そこからフォローできます。アカウント名は、6月6日生まれなので“66mami66”で統一しています」

www.66mami66.com
www.instagram.com/66mami66/

Q.7 製作プロセスについてとアートを創る理由を教えてください。

作品はすべて現場で仕上げています。ゆっくり時間をかけてつくることもありますが、それよりもその場のフィーリングを大事にしてつくった方が、より自分らしさを表現できる気がするので。また、つくった作品も、基本的に家には持ち帰らないよう徹底していて、飾ってくれる場所が見つかるまで転々とさせています。作品をつくる理由としては、最初は字が好きで書道をやっていたんですけど、いまでは書道をきっかけにいろんな人と出会って、新しい価値観を共有して、さらに自分の世界が広まって、また新しいステージで字が書けるようになりました。このサイクルが続くことで、どんどん視野が広がっていくことがすごく楽しいんです。なので、いまは会ったことのない人と出会って新しい価値観を知るために作品をつくっているような気がします」

Q.8 インスピレーションを得る上で、特に影響を与えるものはなんですか?

主にヒップホップから受けていますね。最近だと、ヒップホップアーティストのケンドリック・ラマーを聴きながら書くのがすごく気持ちいいです。あとはスケートボードやBMXのトリックのラインやシルエットがすごく好きで、それも私の書道の線や字形に影響を与えています。もちろん、書道の歴史や神社や景色など、古くからある日本の伝統にも強く影響を受けています」

Q.9 都市でお気に入りの場所はどこですか? その理由も教えてください。

増上寺が好きです。お寺の背景に東京タワーがあって、一緒にいていいのか分からないものが時代を超えて肩を並べているのがすごくユニークだなと思うんです。東京タワーとお寺というコントラストが本当に面白いですね。あと、これはきっかけじゃないですけど、自分をアップデートできた場所でもある渋谷も好き。いまは書道家として活動していますが、それまでは渋谷でいろんなバイトをしてきました。当時は雑用のような仕事をしていたのに、いまではバイト先の先輩方も見てくれていて、書道家として仕事をくれたりもするんです。そういった意味でも恩人の多い場所なんです」

Q.10 自然の中でお気に入りの場所はどこですか? 理由もお聞かせください。

地元でもある山口県下関市の海です。工場街の間に見える日本海から瀬戸内海に流れる海がとても力強くて大好きです。昔は風景画も多く描いていたので、その時は頻繁にその海を描いていましたね」

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