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FEATURE|Yogee New Wavesが初夏にまとう、JOURNAL STANDARDのパターンシャツ。

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いまは気持ちがオープンになっているんです。

新譜『Waves』は、全体に通じるテーマを先に決めてから作り始めたんですか?

角舘とくにそういうわけではないんです。

粕谷1年くらい前から、このタイミングでアルバムを出そうっていうのを決めていたんですよ。そうしたらメンバーのことも決められるし、お尻に火がついて曲もできるだろうし。期限を決めて自分たちを急かさないと動き出せない性分なんです(笑)。

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「Good Bye」の「僕は君が思うようなやつじゃない」というフレーズが象徴するような、私的な歌詞がこれまでは多かったと思うのですが、今回はより普遍性のあるパブリックな言葉が耳に残りました。

角舘意図的にやっていたわけではないですね。さっきも話したようにコンセプトやテーマみたいなものは設けていなくて、曲を書くときは純粋にそのときの気持ちとか、気分を大事にしているので。だから、「Good Bye」を書いたときは独りよがりだったのかもしれない(笑)。

なるほど。

角舘いまは気持ちがオープンになっているんです。メンバーが変わって、色んな人たちが俺たちのことを見てくれていて。そして「Suchmos」がシーンに風穴を空けてくれて、たくさんの人が“バンド”という存在に注目してくれている。そういうチャンスを見逃したくないんです。ミスがあったっていいから、とにかく進んでみる。そうしてやっていって、いろんな人ともっといっしょになりたい、という気持ちは常に持っています。

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(左上)竹村:〈レイン スプーナー × ジャーナル スタンダード〉シャツ ¥12,800+TAX、(右上)上野:〈レイン スプーナー × ジャーナル スタンダード〉シャツ ¥12,800+TAX、(左下)粕谷:〈J.S.ホームステッド〉シャツ ¥18,000+TAX、(右下)角舘〈サン サーフ × ジャーナル スタンダード〉シャツ ¥9,800+TAX、他すべて私物。

他のバンドを意識することはありますか?

粕谷口に出して話すことはないです。単純にいい音楽をつくりたいってのが一番なので。同世代のアーティストたちがかっこいい曲をつくって、いいライブをしていたりっていうのを、「いいじゃんもっとやれ!」って思う気持ちと、やっぱり男だから「俺らも負けねーぞ!」って気持ちの両方があって、その「負けねーぞ」って部分は共有できていると思います。

角舘「がんばろーぜ!」みたいなね。俺たちはただ、いい曲をつくって、みんなで仲良くして、おいしいご飯食べよう! みたいな、そんな感じだよね。それが健康的な考えだと思うし、どのバンドもそうなんじゃないかな。他人を見て、ああしようこうしようとか、そんなことは考えないです。そういうのは効率悪いなって思う。

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楽曲に関しては、セッションの中で生まれるというわけではなくて、すべて角舘さんが書いて持ってきているんですか?

粕谷そうです。健悟がデモを持ってきて、それをみんなでアレンジしています。だから、はじめは聴く側の意識があるかもしれない。それで、デモを何度も繰り返し聴きながら、どうやったらもっとよくなるだろう? っていうのを考えて、どんどん内側に入り込んでいく感じ。

竹村健悟のつくる曲、すごくいいんですよ。

角舘自画自賛じゃないけど、俺もそう思う(笑)。唄ってるときとか感情入っちゃうし。

自分たちの曲を肯定できないと、リスナーに響くものはつくれないですよね。

角舘そうなんです。自信を持たないとやっていけない。俺、ヨギーを組んだとき、「なんでヨギーみたいなバンドっていないんだろう?」って思ったんですよ。バンドってかっこいいのに。だったら俺がやろうって思ってはじめたんです。かっこいいバンドつくってやる! って。

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左から、〈レイン スプーナー × ジャーナル スタンダード〉シャツ ¥12,800+TAX、〈レイン スプーナー × ジャーナル スタンダード〉シャツ ¥12,800+TAX

話をアルバムの話題に戻します。『Waves』は「Yogee New Waves」の新境地が見れた作品だと思うんです。技術的な部分も向上していますし。新メンバーであるふたりの影響も大きいのかなと。

上野以前のレコーディングのときとは、状況が異なっていて、それはメンバーが変わったということもそうですし、細部に向き合う物理的な時間と機会が増えたということが大きいです。やっぱり時間があれば、細かなところまで詰められますから。「ここのバスドラの音、もうちょっと早めに入れられない?」とか、ものすごく細かくこだわりました。それが結果的にサウンドの強度とかグルーブにつながったと思うんですよ。

角舘上野くんは俯瞰してバンドや音のことを見ることができるんですよ。

上野でも、健悟もリズムのノリとか細かく見てるよね。以前のヨギーでは「もっとこうしたほうがいい」ってわかっていても、時間的な制限があって実現できなかったことも多かったと思うんです。でも今回は時間が増えたから、妥協せずに制作にのめり込むことができた。あとは、さっき話したようにうちのバンドが風通しがいいので、メンバー同士意見を伝えやすいんですよ。それがサウンドに反映されているんだと思います。

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俺はステージで嘘をつきたくない。

今回、6曲目に「Intro (horo)」という曲が入っていて、6曲目なのにイントロというタイトルをつけたのはどうしてなんですか?

角舘7曲目の「C.A.M.P」の前に前奏をつけたかったんです。男女が草むらを歩いていると、幻想的な音が流れて頭を狂わす、みたいなイメージ(笑)。そうゆうイメージの音を頭に入れたかっただけなんです。だから1曲目にあれを置く可能性もあったし、3曲目や4曲目になることもあり得たんです。

粕谷でも、「Intro (horo)」が6曲目に置いたことで、前半後半のメリハリがついたよね。

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「Intro (horo)」を境に後半はセンチメンタルなニュアンスに変わりますね。

角舘それはイメージしていましたね。曲をつくるときに「この曲はこの辺りに入れたいな」っていう漠然としたイメージがあるんです。今回の曲の並びは、いい感じにハマったという感覚がありますね。とくに後半のセンチメンタルへの没入は、とびきり大好きです。後半だけ聴いていたいなって思うんだけど、前半の底抜けに明るい感じがないと、あのセンチメンタルなニュアンスが薄れちゃう。だから、やっぱりどの曲も大事なんですよ。

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10曲目の「SAYONARAMATA」は、メンバーチェンジに対する自分たちの想いが乗った曲なのかなと思ったんですが、いかがですか?

角舘つくってた当時はそういう気持ちがありました。でも、曲としてできあがることで、最終的に個人的な想いは浄化されて、友との別れの歌になっていると思う。アルバムを手に取って聴いてくれる人には、俺のことは意識せずに自分の気持ちを重ねて欲しいというか。どの曲もそうなんですけど、聴いてくれる人それぞれの想いを受け止めてあげたいと思うんです。一方的に「こう聴いてくれ!」っていう押し付けはしたくないですね。

竹村俺、「SAYONARAMATA」好きなんだよね。歌詞が刺さってくるし、情景が思い浮かぶ。自分の気持ちを預けやすい曲だなって。「HOW DO YOU FEEL?」からの「SAYONARAMATA」の流れは最高ですね。

粕谷俺も「SAYONARAMATA」が好き。メロディーと歌詞に心の弱いところをえぐられるんですよ。ヨギーのメンバーであることを抜きにして聴いてみようと思ったこともあったけど、やっぱり客観的になりきれないところがあるな。

上野俺は「HOW DO YOU FEEL?」がいちばん好きかな。変な意味に捉えないで欲しいんですけど、この曲はアイドルが唄ってもいいと思ってるんです。ポップソングとしてのクオリティーがめちゃくちゃ高いから。インディーバンドでそういう曲をつくれるバンドってなかなかいないと思うんですよね(笑)。名曲だと思う。

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角舘さんはお気に入りの曲ありますか?

角舘うーん、なんだろ…。「Understand」かな。ボーカリストとして、自分のいまの感情を正直に楽曲に乗せられるから、ライブでめっちゃよく唄える自信があります。歌唱力は別にして、お客さんの心に訴えかけられるというか。

それはどういう感情なんですか?

角舘新メンバーが入って、俺のなかで区切りがついたんです「ここからまた 始まる予感 風のせいかな」っていう歌詞にあるように、それは前向きな気持ちで、その想いと楽曲のポップさがマッチしてるなって。やっぱり俺はステージで嘘をつきたくないし、そういう意味で、この曲はとくに大切なんです。

ああ、なるほど。

上野最近、シティポップと表現されるバンドが多く出てきていると思うんです。個人的な考えですが、すごく煌びやかでおしゃれな感じがするし、ポップで耳当たりもいい。けれど、それはライトすぎると思っていて。人の心の本質に踏み込むような音楽が少なくなっている気がするんです。そんな中でヨギーの音楽は聴いてくれる人の心深くまで踏み込んでいける強さがあるし、そういう楽曲をつくっていかなくちゃいけないと思っています。

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今年は多数のフェスへの出演が決定していますが意気込みを教えてください。

角舘当たり前だけど、フェスに来るお客さんは音楽が好きな人が多くて。とくにフジロックに関してはそれが顕著なんですよ。そういう人たちの前で自分たちの音楽を奏でるというのはすごくうれしいことだし、音楽やっててよかったって報われる瞬間でもある。音楽をする理由ってたくさんあるけれど、俺は音楽を通して気持ちを伝えたいし、みんなとひとつになりたい。それだけなんです。フェスはその願いが叶う場所でもあるから、すごく楽しみですね。

JOURNAL STANDARD 表参道
住所:東京都渋谷区神宮前6-7-1
電話:03-6418-7961
営業:11:00~20:00(不定休)

Yogee New Waves 2nd Album「Waves」
01.Ride on Wave
02.Fantasic Show (album ver)
03.World is Mine
04.Dive Into the Honeytime
05.Understand
06.Intro (horo)
07.C.A.M.P.
08.Like Sixteen Candles
09.HOW DO YOU FEEL
10.SAYONARAMATA
11.Boys & GirlsⅠ(Lovely Telephone Remix)

<初回盤>CD+LIVE DVD(2DISCS)
ROMAN-012 / ¥3,300+TAX
<通常版>1CD
ROMAN-013 / ¥2,300+TAX

RIDE ON WAVES TOUR
5/25(木)名古屋 CLUB QUATTRO
5/26(金)岡山 YEBISU YA PRO
6/04(日)仙台 JUNKBOX
6/10(土)大阪 AKASO
6/11(日)福岡 GRAF
6/16(金)札幌 KRAPS HALL
6/20(火)東京 赤坂 BLITZ
6/30(金)沖縄 OUTPUT

http://yogeenewwaves.tokyo/

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